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礼服と喪服の違いって何?見た目で分かるもの?兼用してもいいの?

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高校生まではお通夜や葬儀に出席するときは楽なものでした。何も考えずに制服を着ておけば間違いなかったからです。

でも高校を卒業した後、急に葬儀に出席する事になって慌てた事ってないですか?私はあります。礼服を持っていなかったからです。

高校の時の制服を着る訳にもいかず、親に「大学の入学式の時に着たスーツで良いの?」なんて聞いたら、一言「バカ」と返され、レンタル衣装の店に電話を入れてくれました。

私はそれで事なきを得たのですが、冠婚葬祭で着るものを間違えると大恥をかいてしまいます。でも葬儀の服装、結婚式の服装など使い分ける為には意外と細かい知識が必要です。

「そうは言っても、そもそも礼服と喪服の違いって何なんだよ?」と思っていませんか?

そんな疑問に答えるべくリサーチをしてみました。礼服と喪服の違い、そもそも礼服ってどんなものか、どんな種類があるのかなどなど、是非ご覧下さい。

※この記事では男性用の礼服、喪服について言及しています。

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礼服と喪服に違いはない

結論から言うと、礼服と喪服に違いはありません。辞書で「礼服」を引いてみると、次の様に書かれています。

れいふく【礼服】 冠婚葬祭など、儀式に着用する衣服。(出典:三省堂 「大辞林 第三版」)

冠婚葬祭に着用する訳ですから、当然葬式にも着用します。では喪服を引いてみると次の様になります。

もふく【喪服】 喪中、または弔問の際に着る衣服。ふじごろも。もぎぬ。(出典:三省堂 「大辞林 第三版」)

つまり、喪服とは喪中(現代では葬儀の時だけ)や弔問の際に着るもので、礼服の一つの形ということです。葬儀の時に礼服を着ると喪服と呼ばれる訳ですね。

結婚式など慶事には白やシルバーのネクタイ、葬式など弔事には黒のネクタイと使い分ける事で、同じジャケットとパンツを身につけていても「礼服」と呼んだり「喪服」と呼んだりする訳です。

礼服とはどんなものか

上の様に、礼服と喪服は同じものであると判明しました。

「黒いビジネススーツなら礼服の代わりになるんじゃないの?」「結婚式で新婦の父親が着てる、おしりの部分が長い服は何?」といった疑問がある方の為に、更にリサーチをしてみました。

礼服とビジネススーツの違い

ビジネススーツを喪服として使用する事はできません。服の色、生地、作りが全く異なるため、一目で「あれはちゃんとした礼服じゃない」と分かってしまい、特に葬儀の場面では非常識な人という誤解を与えるからです。

ただし、結婚式などの慶事ではダークな色のビジネススーツを礼服として着用する事はOKです。むしろお洒落なデザインで出席した方が良いという考えもあります。

以下に礼服とビジネススーツの違いを書きだしてみます。

両方を持っている人は左右に並べてみてみるとハッキリと違いが分かりますよ。

礼服

  • 色 ・・・ 真っ黒。黒が深いほど高級とされる。無地。
  • 生地 ・・・ ウールを多用し平織りで織ってある生地を使用。光沢を出さない。
  • 作り ・・・ 流行に左右されないオーソドックスかつゆったり目の作り。

真っ黒な礼服はブラックスーツと呼ばれます。

ビジネススーツ

  • 色 ・・・ よく見ると濃紺やダークグレー。無地に見えても細かい縦縞などが入っている。
  • 生地 ・・・ 軽くて動きやすい様にポリエステルを多用。
  • 作り ・・・ 流行に応じてウエストを絞ったり、三つボタンだったりと様々。

一方、ビジネススーツは真っ黒ではないため、ダークスーツと呼ばれます。

礼服は年に数回、または数年に一回程度しか着用する機会がないため、5年、10年と同じものを使い続けられる生地、デザインになっているものがほとんどです。私は20年前に作った礼服を未だに使っています。

対してビジネススーツは短い人は1年、長くても2~3年で着つぶすものです。そのため生地は働きやすさを重視したもの、デザインはその時々の流行に応じたものになっています。

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礼服の種類

礼服にも幾つかの種類があります。ここまで「礼服」としてきたものは、正しくは「略礼服」と言われるものです。また略礼服を着用することを「略礼装」と言います。

略礼装

略礼服は本来は略式でしたが、現在は結婚式では新郎新婦の父親や媒酌人以外は全員略礼服が多く、葬式では喪主を含めた全員が略礼服のことがほとんどです。

前述のような礼服としてのブラックスーツがほとんどですが、結婚式などではダークビジネスを着用する事もあります。

お子さんがいらっしゃる方は、卒業式には略礼装がふさわしいですよ。こちらをご覧下さい。

準礼装

ディレクターズスーツと呼ばれるものが準礼装にあたります。ジャケットはブラックスーツのまま、パンツをグレーのストライプに履き替えたものがディレクターズスーツです。

結婚式でスピーチや乾杯の音頭を担当する人が身につける服装ですが、近年では略礼装の人の方が多くなってきました。

正礼装

昼間はジャケットの代わりにモーニングコートを着用します。モーニングコートとは後ろの裾が膝のあたりまである上着の事です。

夜のパーティーなどではタキシードが正礼装となります。

結婚式では新郎新婦の父親や媒酌人がモーニングコートを着ている事が多いですよね。

まとめ

礼服と喪服の違いと、それらにまつわる豆知識を書いてきました。以下にまとめておきたいと思います。

まとめ

  • 礼服と喪服に違いはない。葬儀で礼服を着れば喪服となる。
  • 礼服はブラックスーツと呼ばれるもので、ビジネススーツとは色、生地、作りが異なる。
  • 現在礼服と呼ばれるものは正しくは「略礼服」で、これを身につける事を略礼装と言う。
  • 準礼装、正礼装もあり、式典に出席する人の立場により使い分けられる。

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