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学校の怪談 実話として聞いた話です

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こんにちは、やきいもやです。

暑くなってきました。

 

暑いと言えば、

そう。

 

怪談。

 

今回は少し季節外れの怪談です。

 

これは、私がかつて勤務した高校の話です。

その学校が建っている場所は、

戦前は病院として使われていた土地でした。

 

今でも年配の用務員さんなどは、

「昔はこのあたりに霊安室があってね」

 

などと詳しい位置関係も教えてくれたりします。

この場所柄のせいかこの学校は、

 

「出る」

 

学校として有名でした。

以下は、私が教頭(I先生とします)から聞いた話です。

 

このI教頭、新任当時にもこの学校に勤務していました。

当時はまだ宿直の制度があり、

男性教員が交代で2名ずつ泊まり込みをしていました。

 

I先生も学校の悪い噂は聞いていましたので、

夜の見回りには内心ビクビクしていました。

 

しかし、臆病に見られたくなくてカラ元気で

見回りは自分から積極的に行っていました。

 

ある日の宿直の夜のことです。

2階の宿直室で同僚のT先生と宿直室で酒を飲みながら、

ああでもない、こうでもないと馬鹿話に興じていました。

 

すると同僚のT先生が突然、

「今、何か聞こえなかったか?」

と不審そうな面持ちで言いました。

 

「いや、別に何も聞こえませんでしたよ」

とI先生。

 

少し話していると、T先生が

「また聞こえた。玄関を誰かノックしてるみたいだ」

と少し嫌そうな顔で言いました。

 

少しゾッとしたものを感じながら耳を澄ませていると、

確かに誰かがノックしている音が聞こえます。

 

「こんな夜中に誰だよ?」

と毒づきながらも、I先生は様子を見に行きました。

 

玄関の外には老婆が一人でノックをしていました。

鍵を開け、

「こんな時間にご用ですか?」

と対応するI先生。

 

「子供の痛み止めの薬が切れてしまったので、

処方していただけませんか?」

と老婆はトンチンカンなことを言い、要領を得ません。

 

I先生は

「この婆さんはボケ老人だな。

ここが病院と勘違いして来たんだろう。

 

小さな子供がいるような年でもなさそうだし、

昔のことと混同しているんだろ」

 

と考え、ここは学校で病院ではないと、

丁寧に説明して帰ってもらいました。

 

2階の宿直室に戻ると

T先生が一人で飲みながら待っていました。

状況を説明し、再び杯を酌み交わし始めました。

 

しばらくすると、宿直室の窓から

「コンコン」

と音がしました。

 

二人とも瞬時に話が止まり、固まってしまいました。

「誰かの悪戯だろ?石か何か投げたんだろう」

と、少し震える声でT先生が言います。

 

全身に鳥肌を立て、まさかとは思いながらも

思い切って窓を勢いよく開け放つI先生。

その向こうにはあの老婆がいました。

「子供の痛み止めの薬が切れてしまったので、

処方していただけませんか?」

 

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