7月7日といえば今でもお祝いされている七夕です。
これは桃の節句や端午の節句と同様に、七夕(しちせき)の節句と言われるものだって知ってましたか?
それで七夕について考えていてふと思ったんです。七夕の食べ物って何だっけ?って。
桃の節句にはちらし寿司や甘酒などが有名ですよね。端午の節句にはちまき、柏餅を食べます。
でも七夕には特別に食べ物ってなかったような…?
そこで調べてみたら意外な事実が分かってきました。一部地域では七夕にはそうめんを食べる風習があるらしいんです。
果たして七夕にそうめんを食べるとは本当なのか?なぜ七夕にそうめんなのか?お菓子やデザートは?などなど、気になる疑問をリサーチしてみました。
是非最後までお付き合いくださいね。
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七夕の食べ物といえばそうめん
七夕の食べ物といえばそうめんが一部の地域で風習となっています。
そうめんは暑い夏の日によく食べられるため、特別に七夕だけの食べ物とはいえない程に馴染み深いものですよね。
でもやっぱりそうめんを七夕に食べるのは特別な意味があるんです。
冷えたそうめんの清らかなイメージを天の川に見立てることもあります。また細いそうめんを織姫が機を織る糸の一本一本に見立てるという意味もあります。
でもそれ以外にも七夕とそうめんには深い意味があったんですよ。それは一体何でしょうか?
七夕にそうめんを食べる意味
現代でも九州北部や近畿、中部地方の一部で七夕にそうめんを食べる風習があります。これは無病息災を願うという意味があります。
なぜ七夕にそうめんで無病息災なの?って思いませんでしたか?
調べてみたらとても長い歴史と深い関係がそこにはありました。
七夕とそうめんの歴史
七夕とそうめんの関係は平安時代にまで遡ります。西暦927年に延喜式という宮中の儀式や礼法を記した法典が制定されましたが、この中に「七夕の節句にそうめんを食べる」と記されています。
では平安時代の宮中貴族も今のようにそうめんをツルツルとすすっていたかというとそうではありません。
当時のそうめんは「索餅(さくへい・さくべい)」と言われる、米粉と小麦粉を練って縄状に整えたものを蒸したり茹でたりしたお菓子のようなもので、「縄麦」とも呼ばれていました。
時代を経て索餅がそうめんへと置き換えられて現在の風習となって残ったと考えられています。
「さくへい」と「そうめん」って音が何となく近い気がしますよね?また漢字で「索餅」「素麺」と書くと、「索」と「素」の字が似ていることから混同されたという説もあります。
平安貴族が七夕に索餅を食べる風習を定めた背景をさらに調べると、何と神話の時代の中国にまで遡ることが分かってきました!
索餅の由来
索餅の由来をたどると、周や殷より古い神話の時代の中国にまで遡ります。
その頃、高辛氏という帝が中国を治めていました。帝の子供が7月7日に亡くなると、悪い鬼神となって疫病を流行らせるようになりました。
子供は生前に麦餅を好んで食べていたためお供えをすると、世間を悩ませていた疫病は収まりました。以来「7月7日に索餅を食べるとその年は病気にかからず過ごせる」という言い伝えとなりました。
この故事が平安時代の日本に伝わって七夕に索餅が食べられるようになり、後に索餅がそうめんへと変化していったんですね。
現代にまで続く習慣が2000年以上前に起源を持っているなんて驚きですよね!
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七夕のお菓子、デザートを大紹介!
そうめんの他に七夕に食べるお菓子やデザートをレシピ付きで紹介していきます。
索餅のレシピ
まずは上にも紹介した索餅のレシピをご紹介します。
材料(4人分)
- 小麦粉(薄力粉)250g
- 卵 2個
- 油(混ぜる分) 大さじ1
- 牛乳 50ml
- 砂糖 40g
- 油(揚げる分) 適量
手順
- 小麦粉、砂糖をボールでよく混ぜる
- 別のボールで卵、牛乳をよく混ぜる
- (1)のボールに(2)を流し入れ、ダマが無くなるまで手でこねる
- 油を入れてさらに混ぜ、ラップを掛けて30分寝かす
- 生地を三等分になるようにちぎり、小麦粉を薄く敷いたまな板に乗せてのし棒で15cm程度に伸ばす
- 包丁で紐状に切り、手で転がしながら長さ20cmまで伸ばす
- 真ん中を持ってコヨリを作る要領でねじる
- 鍋で熱した油に入れて揚げる
- 狐色になったら取り出す。竹串でさしても生地が付かなければ出来上がり
現代の索餅はドーナツや沖縄のサーターアンダギーみたいなお菓子です。お好みに合わせて砂糖、ハチミツ、メープルシロップなどをかけても美味しいですよ。七夕のおやつに良さそうですね。
デザートには七夕ゼリーをどうぞ
暑い七夕の日にゼリーのデザートも良いですよね。こちらをどうぞ。
材料(4人分)
- 夏野菜(トマト、レンコン、人参、キュウリ、枝豆など適量)
- 出汁 300ml
- みりん 大さじ2
- 醤油 少々
- 塩 少々
- 昆布 1片
- 粉ゼラチン 15g
- 型 好きな形のもの
手順
- 下味用調味料を作る。出汁100ml、みりん大さじ1,塩少々、醤油少々、昆布1片を混ぜる。
- レンコンを酢水につけてそのまま茹で、下味用調味料につける
- 人参、枝豆は茹でてから覚まして下味用調味料につける(枝豆は殻を取り除く)
- 味がついたら取り出し水切りをして、トマト、キュウリと一緒に適当な大きさ、形に切る
- 出汁240ml、みりん24ml、粉ゼラチン12gを混ぜよく溶かす
- (5)の半分を型に入れて切った野菜を散らす
- 残りの出汁を入れて冷蔵庫で冷やす
- 出汁60ml、醤油8ml、みりん6ml、粉ゼラチン3gを混ぜよく溶かす
- (7)が固まった頃、(8)を(7)に入れて冷やす
- 固まったら型からお皿へと取り出して出来上がり
野菜が入っていますが苦手なお子さんでも喜んで食べるデザートになりますよ。型は星やハートなど子供が喜びそうなものを選んであげましょう。
まとめ
いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。
まとめ
- 七夕にそうめんを食べる地域があります。
- 七夕にそうめんを食べるのは無病息災を祈る意味があります。
- 平安時代の貴族の儀式で七夕に食べていた索餅がそうめんに置き換わりました。
- 索餅を食べる風習は古代中国の故事に由来します。
- 七夕のお菓子やデザートのレシピをご紹介しました。
七夕にそうめん、索餅、七夕ゼリーを食べて暑い夏を乗り切りましょう!最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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