犬を飼い始めると、意外な部分のケアもする必要があると知ることがよくあります。
耳掃除もそんな意外なケアのひとつです。犬も耳掃除してあげるなんて考えたこともない人が多いですからね。
でも子犬が家に来たらいつから耳掃除をしたらいいの?とか、嫌がる犬にはどんな方法があるの?とか、頻度とか分からないことだらけですね。
そんな初心者の飼い主さんの為に、今回の記事は犬の耳掃除についてまとめました!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
犬の耳掃除はいつから?
愛犬の耳掃除は子犬のうちから始めるのが理想的です。生後3か月くらいから徐々に慣れさせていくようにしましょう。
最初のうちは背中や頭など、触られて喜ぶところを撫でるついでに、ほんの1秒だけ耳の外側をサッと撫でる程度から始めます。嫌がらずに触らせてくれたら、しっかりと褒めてご褒美におやつをあげましょう。
続けて、以下の手順で徐々に慣れさせていきましょう。ステップアップする度にしっかり褒め、おやつを与えるようにします。
- 耳の外側を触られることに慣れたら、耳の縁、内側を少しずつ触る
- 耳の縁を触ったら褒め、おやつをあげる(耳の内側も同様に)
- 慣れてきたら薬液を染みこませたガーゼで耳の内側を優しく拭く
- 同時に、少しずつ耳の中に指を入れる様にする
- 耳たぶをめくったり耳の中に指を入れても嫌がらなくなるまで慣らす
- 犬の耳専用の洗浄液を一滴だけ片耳の中に垂らす
- 次の日に反対の耳に垂らす
- 徐々に洗浄液の量を増やしていく
このように少しずつ難易度を上げていき、クリアする度に優しく褒めておやつを与えるようにしましょう。
人間だって知らない人に突然耳を触られたり、指を突っ込まれれば恐怖を感じますよね。犬も同様で、例え飼い主でもいきなり耳を触ったり指を入れたりすれば怖くて抵抗したりします。
褒めたりおやつを与えたりして犬をリラックスさせることで、「飼い主が耳を触るのはいいことだ」「耳を触らせると嬉しいことをしてくれる」と少しずつ理解をしていくようになります。
犬が耳掃除を嫌がる時の方法は?
犬が耳掃除を嫌がる時の方法は、気楽な雰囲気を作りつつ何気なくサッとやってしまうことです。
いかにも「これから耳掃除をするぞ」「暴れるから押さえつけてやろう」などと構えていては、飼い主のただならぬ雰囲気を察して愛犬も緊張してしまいます。
愛犬からは見えないように洗浄液と拭き取り用のガーゼを準備して、鼻歌でも歌って頭なんかを優しく撫でながら少しずつ耳を触りましょう。
愛犬がリラックスしているのを確認できたら、洗浄液をサッと耳に注入してしばらく上から耳の根元を揉むようにしましょう。
その後はガーゼで拭き取ってあげればOKです。奥まで入った洗浄液は愛犬自身が頭を振って外に出しますので問題ありません。
うまく掃除ができたらきちんと褒めて可愛がってあげて下さい。間を置かずにおやつを与えることも忘れずに。
頭を振って奥から出てきた洗浄液も拭き取ってあげておいて下さいね。
そんな愛犬の耳掃除用の洗浄液は、「ノルバサン オチック」という製品がおすすめです。獣医さんでも耳の洗浄に使っている製品ですよ。
アルコールを使っているので耳の中に残った薬液も自然乾燥していくから安心できます。
犬の耳掃除の頻度は?
普段の耳掃除は週に1回程度、前述の洗浄液をガーゼに染みこませて吹いてあげるくらいで十分です。
耳垢や臭いがひどい場合は2~3日に1回、洗浄液を中にしっかり注入して耳の外側からマッサージしてやりましょう。
それでも改善されない場合は獣医さんを受診する必要があります。
犬の耳掃除で注意しておきたいのは、綿棒などを中に入れて耳垢を掻き出そうとしないことです。
綿棒を耳に入れることで、逆に耳垢などを奥へと押し込んでしまったり、外耳を傷つけたりする恐れがあります。
こうしたことが積み重なって外耳炎となり臭いや耳垢がひどくなるけど、痛むので余計に耳掃除を怖がるようになるという悪循環に陥りがちです。
だから、耳掃除は普段から定期的に行うように心がけて耳の状態を把握しておくことも、愛犬の健康管理上はとても大切なことなんですね。
まとめ
いかがでしたか?
愛犬だって生きている以上は人間の様に耳掃除も必要なんですね。清潔にしておいてあげれば痛みやかゆみもなくなり、ひとつストレスから解放されて長生きするかも知れませんね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう
- 愛犬の耳掃除は生後3ヶ月くらいから意識し、まずは耳に触ることから徐々に慣れさせていきましょう。
- 犬が耳掃除の方法は、楽しい雰囲気を作って構えずにサッと行う事です。
- 普段の耳掃除は週に1回程度、臭いや耳垢が気になるときは2~3日に1回程度行います。
- それでも改善されなければ獣医さんに診てもらいましょう。
愛犬の耳もきちんとケアしてあげて、飼い主さんと良好な関係を保てるようにしたいものですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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