近頃、うなぎって高いですよね。私のような貧乏人の口にはなかなか入りません。
でも今住んでいるマンションの近所に鰻屋さんがあって、よくそこからうなぎを焼くいい香りが漂ってくるんですよ~。特に土曜の丑の日近くになると食欲を刺激されてたまりません!
あなたは土用の丑の日にはうなぎを食べる習慣にしていますか?
でもこの土用の丑の日のうなぎ、いつ、どうして始まったのか気になりませんか?
なんで土用の丑の日にうなぎなんだろう?定番のうなぎ以外に土用の丑の日に食べるものはないかな?などなど、気になる疑問をリサーチしてみました。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
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土用の丑の日にうなぎの理由
土用の丑の日にうなぎが食べられるようになった理由は、平賀源内という人が始めた蒲焼屋の宣伝広告が始まりです。
平賀源内といえば有名な江戸時代の発明家。エレキテルの発明で有名ですよね。
その源内のところに蒲焼屋さんがやってきて相談を持ちかけられました。
「うなぎを売るのにいい方法はないだろうか?」
知恵者の源内はよし来たとばかりに、「本日、土用丑の日」という文字を店先に掲げて売り出すことを提案します。うなぎは当時から高級品。現在の価値で1食4,000円ほどもしました。
にも関わらず、この提案に乗った蒲焼屋は大繁盛。江戸っ子たちも時には良いものを食べたいという思いがあり、いいきっかけになったんですね。
以来、「土用の丑の日にはうなぎの蒲焼」は定番となって毎年売れ続けることになりました。
これが土用の丑の日にうなぎを食べるようになった始まりです。かなり有名な話でもあるのでご存知の人も多いのでは?
でもここで疑問が湧きませんでしたか?
「なぜ源内はうなぎを売るのに土用の丑の日を利用したんだろう?」って。
実はうなぎのプロモーションに土用の丑の日が利用できる背景があったんです。
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土曜の丑の日にうのつく食べ物
古来、土曜の丑の日には頭に「う」のつく食べ物を食べると悪い気を祓って健康に良いとされてきました。「う」しの日だから「う」のつく食べ物という験担ぎですね。
源内はこの験担ぎを蒲焼屋の宣伝にうまく利用したわけです。
土用とは中国の五行説から来る雑節の一つです。立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間が土用にあたります。
昔の曜日のようなものです。明治までは月曜、火曜といった曜日がなく、子の日、丑の日など十二支を当てはめてきました。丑の日は12日に一度巡ってきます。
つまり土用の丑の日とは一年で4回ある土用の中で、特に丑の日と重なる日のことです。現在では夏の土用の丑の日を指すことが多くなりました。
「土」用の「丑」の日だから色は「黒」を連想させます。だから色が黒いうなぎが特に良いとされてきたんですね。
丑の日だからうのつく食べ物とか、土用で丑だから黒いものとか、ほとんどダジャレの世界です。
丑の日に食べると良いとされるうのつく食べ物には次のようなものがあります。
梅干し
アルカリ性食品である梅干しは体内のphのバランスを調整してくれます。他にも次のような効用を持っています。
- 酸味による食欲増進
- ポリフェノールによる血流促進
- マグネシウム、カリウムなどのミネラルによる美肌効果
- 果肉による免疫力の向上
- クエン酸による疲労回復
酸っぱいからといって敬遠されることも多い梅干しですが、健康にはとてもいいんですよ。
うどん
うどんといえば香川の讃岐うどんが有名ですが、歴史は古く奈良時代に中国から伝来した時にまで遡ります。
そばと比較すると、うどんはは低カロリーで健康に良い食品とされています。
また食物繊維の量が多く消化が抜群にいいこともうどんの魅力の一つです。風邪などで胃腸が弱っている時にうどんを食べると体も温まって一石二鳥!
うどんを食べる時のトッピングはネギなどの薬味を中心にしましょう。天ぷら類をトッピングすると一気にカロリーが跳ね上がるため、折角の低カロリーのメリットがなくなりますよ。
瓜
きゅうり、スイカ、カボチャ、ニガウリなどの瓜の類も「う」のつく食べ物です。瓜の仲間はどれも食物繊維を多く含んでいるので健康に良いものばかりですよ。
きゅうりはカリウムを多く含み、血圧の抑制に効果があります。またぬか漬けにするとビタミンB1が染み込んでくるため、疲労回復の助けとなります。
スイカは重量の90%以上が水分でなおかつカリウム、カルシウム、マグネシウム等を多く含むため、夏場にはスポーツドリンクの代わりになってくれます。糖分はゴボウよりも少ないんですよ。
カボチャはβカロテンを多く含むことで美肌効果があります。他にもビタミンA、C、Eによるアンチエイジング、食物繊維による腸内環境改善とダイエット効果などもあります。
ニガウリ(ゴーヤ)は血圧抑制、疲労回復、夏バテ防止、食欲増進、便秘解消、美肌効果など多くの効能を持つ多機能食品として知られています。
まとめ
いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。
まとめ
- 土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは蒲焼屋の宣伝が元になっています。
- 古来、土用の丑の日には「う」のつく食べ物が良いとされてきました。
- 梅干し、うどん、瓜などが「う」のつく食べ物にあたります。
うなぎと梅干しといえば悪い食べ合わせとして知られていますが、今年は思い切って一緒に食べてみてはいかが?
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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