秋の夜長と言えば何を思い浮かべますか?十五夜、月見団子、ススキ。
でもこの質問に対する答で最上位に来るのは鈴虫ではないでしょうか?「リーン、リーン」と、こんな美しい音色が虫の鳴き声だなんて、なんだか不思議な気がしないですか?
私が子供の頃は田舎に住んでいて、飼育しなくても家の裏手からいつの間にか鈴虫の鳴き声が聞こえていました。この鳴き声で「ああ、もう秋か」と感じたものです。
あなたもそんな鈴虫には何かの思い出があるのでは?この秋、鈴虫を飼育するって趣向も面白いですよ?
そんな鈴虫を飼う時、どんな土を使ったらいいの?など、気になる疑問をまとめてみました。他にもエサや飼育上の注意点も合わせてご紹介します!
それではぜひ最後までお付き合いくださいね。
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鈴虫の飼育に適した土
鈴虫の飼育に適した土は次のようなものです。
- 飼育用の専用の土
- 芝の目土
- 川砂、山砂
- ピートモス
鈴虫の専用土なら3リッターのものが200~300円程度で販売されています。
他は園芸用ですので18リッターや30リッターなどの量で1,000円~3,000円程度といったところです。余ったら庭の芝生などに撒きましょう。
ピートモスとは水苔などが原料となる土で、保水性に優れているのが特徴です。鈴虫は湿り気のある涼しい場所を好みますので、飼育に向いている土です。
土の敷き方はどれも同じです。飼育カゴに4~6センチほどフンワリと敷いてやりましょう。上手く飼えば秋には土中に産卵をするので、それが孵化して次の夏には子供が鳴き始めますよ。
それではこうした土をどこで購入したら良いのか?続きをご覧くださいね。
購入できる場所
どの土もホームセンターや園芸店で購入することができます。またAmazonや楽天でも販売しています。
こうした物を買ったことがない人は実際にどのくらいの量か見ながら買ったほうが良いと思うので、ホームセンターや園芸店に足を運ぶことをおすすめします。
18リッターを買ったけど大量に余ると後で困ることになりますからね。
でもわざわざ買わなくても、土なら庭のものを使えば良いんじゃね?と思いましたか?庭の土で鈴虫は飼育できるんでしょうか?
庭や畑の土はダメ?
庭や畑などから持ってくる土は使わないことをお勧めします。理由は次のとおりです。
- 雑菌が多いので鈴虫が病気になる
- 同じ理由でエサがカビやすい
庭の土ならタダだから、という利点もありますが、鈴虫が病気になっては元も子もありません。販売されている土も決して高価なものではないので、長く音色を楽しむためにも購入しましょう。
鈴虫のエサはこんなもの
鈴虫には次のようなものをエサとして与えます。
- ナス
- キュウリ
- リンゴ
- スイカの皮
- キャベツ
- 鰹節、煮干しなどを砕いたもの
与え方としては、ナスやキュウリなどをスライスして爪楊枝に刺し、上に鰹節や煮干しの粉をふりかけて土に立ててやります。
鰹節等の動物性のエサを与えないと共食いをしますので、必ず一緒に与えるようにします。
また、土に直接触れるように置くとすぐに食べられないエサになってしまいます。爪楊枝に刺して与えるのはこれを防ぐ為なんですね。
こうしてエサをやればきれいな音色で鳴き続けてくれる鈴虫、いつまで鳴いてくれるんでしょうか?
鈴虫はいつまで鳴く?
鈴虫が鳴いてくれるのは8月中旬から10月頃です。その後、10月のうちには寿命が尽きて死んでしまいます。
実は鈴虫が鳴く時期は気温が大きく関わっています。鈴虫が活発に活動するのは気温が15℃から30℃くらいの時期で、15℃を下回ると鳴かなくなります。この時期が10月にあたる訳ですね。
ちなみに鳴くのはオスだけで、メスを誘うための音を出しているんです。鈴虫の世界でもオスはメスの関心を引くのに必死だなんて、なんだか可愛らしく思いませんか?
鈴虫がよく鳴く時期についてはこちらの記事にまとめました。合わせてご覧くださいね。
そんな鈴虫の飼育する時は何に注意したら良いんでしょうか?
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飼育で気を配るのは温度と水気とシェルター
鈴虫の飼育に注意したいのは温度と水気です。
前述の通り、温度は15℃から30℃くらいの、日光が当たらない場所に飼育カゴを起きて飼いましょう。玄関の下足箱の上などは温度も適切で、タイミングが良いと来客に音色を聞いてもらうことができます。
また、土がいつも水気を含むように時々霧吹きで水を与えてやるのを忘れないようにしましょう。この時、水が直接鈴虫に当たらないように注意しながら行います。
さらに、鈴虫が身を隠すことが出来るシェルターを飼育カゴに置いてやります。シェルターになるのは次のようなものです。
- 流木や枯れ枝
- 割れた植木鉢の欠片
- 備長炭
鈴虫は日中は下草の陰などに隠れて生活しています。暑い日中は身を隠して水分の蒸発を防いでいるんですね。こうした環境を擬似的に再現してやるのがシェルターの役割です。
備長炭はシェルターとして機能するだけでなく、エサや土の臭いを吸着してくれるので一石二鳥です。おすすめですよ。
まとめ
いかがでしたか?鈴虫は秋の夜長を楽しむのにはとてもピッタリの虫で、大切に育てていきたいですね。個人的にはオスがメスを誘うために鳴くというところが人間と同じだなと感じ、ちょっと面白かったです。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 鈴虫の飼育用の土は園芸店やホームセンターで販売しています。
- 庭や畑の土は病気の元になるのでやめておきましょう。
- エサになるものとエサやりの方法をご紹介しました。
- 鈴虫が鳴くのは10月頃までです。
- 飼育には気温、水気、シェルターに注意しましょう。
この秋、時にはテレビを消してスマホもサイレントにして、鈴虫の音色を聞きながら十五夜のお月さまを眺めるなんて風流を楽しんでみませんか?
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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