鈴虫とコオロギは秋の虫の代表格です。東の横綱が鈴虫なら西の横綱はコオロギといった感じでしょうか。
高い音で美しい音色の鈴虫に対して、ちょっと粗雑だけどたくましい音色のコオロギというイメージを持っている人も多いはず。
あなたはどちらの虫がお好きですか?虫が好きな人ならどちらとは簡単に決められないかな?
私が選ぶならやっぱり鈴虫かな。「リーン、リーン」という美しい響きには少し儚さも含まれ、いかにも日本の秋という実感が湧いてきます。
そんな鈴虫とコオロギですが、それぞれの季節は全く同じなんでしょうか?調べてみたら面白いことがたくさん分かってきましたので、シェアしたいと思います!
それではぜひ最後までお付き合いくださいね。
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鈴虫とコオロギが活発な季節
鈴虫は8月から10月まで、コオロギは8月から11月まで成虫として活動します。
どちらも秋の虫というイメージです。実際に活発になる時期の大部分が重複しているのですが、コオロギのほうが少しだけ活動時期が長いんですね。
そんな鈴虫とコオロギはどんな点が異なるのでしょうか?
その他の鈴虫とコオロギの違い
全般的に言えることは、鈴虫は比較的限定された環境で生活し、コオロギのほうが幅広い環境に適応できます。コオロギのほうが長期間活動できるのはそのためです。
鈴虫は15℃から30℃の気温で活発に鳴き、15℃を下回るとパタリと鳴かなくなります。コオロギは12℃から13℃くらいでも鳴いて活動します。
鈴虫は日中は日陰に隠れて静かにしています。暑い季節の日中に静かにしているのはコオロギも同じですが、10月の終わり頃には日中でも鳴くようになります。
鈴虫はジメジメと湿った環境を好みます。一方でコオロギは乾燥に強いというより、むしろコオロギは水に弱い性質すら持っています。そのため比較的乾いた環境を好みます。
どちらも秋に鳴く虫というイメージを持っていますが、この様に両者は全く異なる生態を持っているのです。
となると、鈴虫とコオロギは同じ飼育カゴで飼うことはできないんでしょうか?続きをご覧くださいね。
鈴虫とコオロギは一緒に飼わない方が良い
鈴虫とコオロギを同じ飼育カゴで飼ってはいけません。エサを十分に与えていても共食いをするからです。もちろん、前述のように生活環境が異なることもあります。
鈴虫もコオロギも雑食性で何でも食べます。特にタンパク質を好んで食べるため、飼う場合のエサとしては煮干しやカツオ節などを与える必要があります。
それぞれを単独で飼育していても、こうしたタンパク質が不足すると同族同士であっても共食いをすることは普通にあります。
でも鈴虫とコオロギを一緒に飼おうとすると、「あっちのエサよりも新鮮な方がいいよね」とばかりに互いを食料として認識して食べようとするんですね。
だから鈴虫とコオロギは一緒に飼育してはいけないんです。
さて、鈴虫やコオロギといえば鳴き声を楽しむものですが、それぞれの鳴き声を聴き比べてみませんか?
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鈴虫とコオロギの鳴き声比較
鈴虫は名前の通り鈴を転がすような高くて美しい音色で鳴きます。この様な鳴き声ですね。
一方でコオロギの鳴き声は「コロコロ」と表現されます。これはエンマコオロギという最も一般的な種類の鳴き声で、実際には次のような音に聞こえます。
確かに一匹で鳴くのを近くで聞くと「コロコロ」という風にも聞こえますが、遠くから聞こえる鳴き声は「チ~~~~」といった風に届いてくる気がしますけどね。
ちなみに鈴虫もコオロギも鳴くのはオスだけで、主な目的はメスの興味を引いて交尾に持ち込もうとする求愛行動なんですね。
鈴虫は他にも近くにメスがいない時の「本鳴き」という鳴き方をします。
コオロギには他のオスを威嚇する鳴き方や縄張りを宣言する鳴き方があります。
小さな虫もメスを誘ったり縄張りを主張したり、なかなか忙しいものですね。
まとめ
いかがでしたか?鈴虫とコオロギは一緒くたにして考えがちでしたが、意外と異なる点がたくさんあってビックリしました!でもオスがメスを誘って鳴くところは同じで、ちょっと愛おしくなっちゃいましたけどね。
鈴虫を飼おうと思う人はこちらの記事を参考にどうぞ。
逆にコオロギの鳴き声がうるさいと思う場合はこちらをご覧くださいね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 鈴虫は8月から10月まで、コオロギは11月まで活動します。
- 鈴虫の好む環境のほうが限定的で、コオロギのほうが幅広い環境に適応できます。
- 共食いに発展するため、同じ飼育カゴで飼ってはいけません。
- 両者の鳴き声を比較してみました。
秋の虫の鳴き声が好きな人は家で買うことが多いと思いますが、鈴虫とコオロギは別のカゴで飼ったほうが良さそうです。秋の夜長に虫の鳴き声を楽しんでみませんか?
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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