犬を飼い始めると知らなかったことが意外と沢山あることに気がつきます。
愛犬の歯磨きもそのひとつ。飼う前は犬に歯磨きが必要なんて思ってもいなかった人が多いのでは?
でもいつから始めたらいいのか?とかどの程度の頻度?歯磨きするタイミングは?など、やっぱり分からない事だらけです。
そこで今回の記事では、飼い犬の歯磨きについて解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
犬の歯磨きはいつから始める?
犬の歯磨きは子犬の頃から始めます。生後3ヶ月の頃から始めるのが理想的です。
「どうせ乳歯から永久歯に生え替わるんだし、子犬の頃は歯磨きの必要はない」と考えているとしたら大間違いです!
なぜなら、子犬の頃から歯磨きを嫌がらないように教えていくことは飼い犬の長生きに繋がる大切な躾だからです。
確かに、人間とは異なり犬は虫歯になりません。でも歯磨きを怠ると、人間と同様に歯周病になります。
犬の歯周病を侮ることは禁物です。歯周病の原因菌は次のような症状を引き起こす恐れがあるからです。
- 口臭がひどくなる
- 年をとってから心臓、肝臓、腎臓などの機能を低下させる
- 鼻炎を誘発して鼻水やクシャミが出るようになる
- 歯が抜ける
これらの症状により、長生きできるはずの飼い犬の寿命が短くなってしまうリスクが大なんですね。
こうした理由により、子犬の頃から歯磨きを受け入れさせるように少しずつしつけていくことはとても重要なことなんです。
歯磨きのしつけ方
子犬の頃から歯磨きを受け入れさせる事はとても根気の必要になる作業です。なぜなら、犬は口元を触れられることをとても嫌がるからです。
だから最初はとても簡単なことから、じっくり時間をかけて飼い主との信頼関係を築きながら徐々に歯磨きができるように教え込んでいきます。
以下に手順を箇条書きしますので、参考にしてみて下さい。
- 最初はスキンシップをとりながらサッと口に触る(触ることができたらしっかり褒める)
- 少しずつ口に触る時間を長くしていく(触れる度に褒める、以下全て同様に)
- 慣れてきたら唇をサッとめくるようにする
- 慣れてきたら指にガーゼを巻き、唇をめくったまま犬歯にサッと触る
- 少しずつ歯に触る時間を長くしていく
- 同時に、異なる複数の歯に触るようにする
- 慣れてきたらガーゼで少しずつ磨くようにする
- 慣れてきたら犬用の歯ブラシで前歯や横の歯を少しずつ磨くようにする
- 慣れてきたら指を口の中に入れるようにする
- 指を奥まで入れても嫌がらなければ奥歯まで磨いてOK
こうしたざっと書きだしただけでも歯磨きを受け入れさせる作業の大変さが分かりますね。でも前述したように、犬の寿命にも関わる大切なことなので根気よく積み重ねていきましょう。
ポイントは、一つの目標をクリアできたらベタ褒めしてあげる事です。口に触っては褒め、歯に触ったら褒め、少し磨けるようになったら褒め、といった具合にひとつずつステップアップしながらその都度褒めていきましょう。
飼い犬を褒めるには、①優しい言葉をかけながら、②喜ぶところを手で撫でて、③おやつを与える 様にすると効果的です。
少しずつ、飼い犬は「この人は危害を加えないから安心」「大人しくしていれば嬉しいことをしてくれる」と理解するようになり、歯磨きの習慣化ができあがっていきます。
犬の歯磨きの頻度は?
愛犬の歯磨きは1日1回の頻度で行うようにしましょう。
人間と同様に、犬の歯にも歯垢が溜まります。歯垢が付いても放っておけば固まって歯石となります。この歯石に菌が繁殖して歯周病へと発展していきます。
人間と異なるのは、犬の歯垢は3日ほどで固まって歯石となってしまうところです。人間は20日ほどで歯垢から歯石へと変化しますが、それよりずっと早く歯石ができてしまうのです。
人間なら毎食後に自分で歯磨きをする習慣がありますが、犬は自分では歯磨きができないため飼い主が注意をしていて毎日1回は行う必要があります。
うっかりしていて3日も歯磨きをしていなかった、なんて事になると大変ですからね。歯石が固まってしまったら犬専門の歯科を受診する必要が出てきますよ。
犬の歯磨きのタイミングは?
飼い犬の歯磨きのタイミングは就寝前がベストです。
というのも、就寝中には唾液の分泌が抑えられて歯の周りに残っている食べカスに雑菌が繁殖しやすくなります。すると口内衛生の悪化に繋がり歯周病になりやすくなるからです。
だから夜の就寝前にまとめて口腔内をキレイにしてしまうのが合理的な方法だと言えます。
犬は昼も夜も好きな時に寝ますが、飼い犬は飼い主の生活サイクルに合わせて夜間は一緒に寝て昼間は長く活動する事が多いものです。
だから就寝する前にきちんとオーラルケアをしておいてあげることを、飼い主としての習慣にしてしまいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬は歯磨きなんて不要!などというのはもう昔の話となりました。飼い犬も生きている以上は歯周病にもなるリスクがあるんですね。
歯周病にさせないように、普段からの習慣としてきちんと歯磨きをしてあげたいですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 飼い犬の歯磨きは生後3ヶ月から始めましょう。
- 最初は簡単なことから根気よくすすめ、ひとつクリアする度にしっかり褒めるようにします。
- 飼い犬の歯磨きは1日1回の頻度で行うようにしましょう。
- 歯磨きのタイミングは就寝前がベストです。
愛犬の世話は大変ですが、愛情をもって歯磨きまでちゃんとしてあげながらいつまでも可愛がってあげたいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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