伝統文化

神社へのお参りには意味と作法があった!地元の神様へ参ろう

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皆さん、神社へお参りをされていますか?と言っても、多くの人は年に2~3回程度お参りをするくらいではないでしょうか。

実は神社への参拝にも意味があり正しい作法があります。行くのは初詣やお祭りの時だけで、しかも特に意味も作法も考えたことはない、なんて人は是非ご一読下さい。

清らかな気持ちになって、「明日の朝は早起きして氏神様へお参りしよう」なんて思えるかも知れませんよ。

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神社へお参りする意味とは

滅多に行かない人も、お参りをしたときには拝殿前で手を合わせて目を瞑りますよね。この時に何を考えていますか?お願い事を考えている?私も知らなかったときにはお願い事をしていました。

でも考えてもみて下さい。遠くに住んでいる息子がたまに帰ってきて、口を開くと「仕送りをもっと送って」とか「旨いものを食べに連れて行って」なんてばかり言ったら、どう思いますか?

きっとうんざりして、仕送りもしたくない、食事にも連れて行きたくない、なんて思ってしまいますね。

これと同じで、神社でのお参りには「日頃の感謝を神様に伝える」とか、「良いことがあった報告をする」といった意味があります。

また、「こんな物がほしい」「こんな職業に就きたい」「この学校に合格したい」という願望があっても、それを願い事として神様におねだりするのは考え物です。

それよりも、「こんな物がほしい。だから私はこう努力をします。」「こんな職業に就きたい。だから私は就職活動を頑張ります。」「この学校に合格したい。だから僕は必死に勉強します。」と、自身の決意として神様の前で宣言しましょう。

そして最後に「こんな私ですが、どうか最後までやり遂げられる様に見守って下さい」というお願いをしましょう。

拝殿前で手を合わせて神様にお伝えすべきことを下にまとめます。

  1. まずは「私は○○家の○○です」と自己紹介をする
  2. 「神様のおかげで日々楽しく暮らすことができます」「おかげさまで先日、第一志望の会社の内定をもらいました」と近況などを報告し、感謝を伝える
  3. 挑戦したいことや欲しいものなどがあれば、「私はこうしてそれを成し遂げますので、見守って下さい」と決意を表明する。

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地元の神様、氏神様にお参りしよう

氏神とはその土地に根付いて祀られている神様のことです。似た神様に鎮守の神(特定の建物や土地を守る神)や産土神(うぶすながみ:その土地で生まれた人を守る)がありますが、現在ではほとんど同じと考えて良いでしょう。

氏神に対して、氏子ということばがありますね。それはその土地に生まれた人それぞれのことです。字面から分かる様に、氏神様が親で、氏子一人一人がその子供ということになります。

だから初詣とお祭りの時だけとは言わず、時々は氏神様にお参りをして近況報告をし、感謝を伝えましょう。

また、引っ越しをしたときにはその土地がどの神社のエリアになってるかを近所の人に聞いたり役場で確認しましょう。

そしてできるだけ早い時期にお参りをして「新しく越してきた者です」と挨拶をするといいですね。これだけで何か「新しい土地に受け入れてもらった」という感じがするから不思議なものです。

お参りの作法

神社にお参りをするときには決まった作法があります。よその家に遊びに行く時にもマナーがありますが、神様の家である神社にお邪魔をする訳ですから、正しい作法でお参りをすべきですね。

では下にその手順を示します。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼し、脱帽する。参道の左側を通る人は左足から、右側の人は右足から鳥居の中へ入る。
  2. 参道は左隅か右隅を静かに歩く。真ん中は神様の通り道として空けておく。
  3. 手水舎(てみずや)で禊ぎ(みそぎ)をする。柄杓を右手で持って水をすくいまず左手を清める。次に柄杓を持ち替えて右手を清める。再び右手に持ち替えて水を左手で受けて口をゆすぐ。口を直接つけない様に。最後に残った水で柄杓の柄を洗う。
  4. 拝殿前まで行く。やはり真ん中は空けておく。
  5. お賽銭を箱に入れる。投げない様に静かに。
  6. 鈴を鳴らす。
  7. 二礼、二拍手、一礼の作法でお参りをする。神様に伝える事は、二拍手の後で目を閉じ手を合わせたまま行う。
  8. 再び参道の隅を通って退出する。

このようにしてお参りをします。

初詣や祭礼の時などアルコールを飲んでお参りをする人もいますが、良いことではありません。心身とも清浄になってお参りしましょう。ただし、神社で御神酒を振る舞ってくれたらありがたく一杯だけ頂きましょう。

まとめ

以下、内容を簡単にまとめておきます。

まとめ

  1. 神社へお参りをするのは近況を報告したり日頃の感謝を神様に伝えるためです。私利私欲の願い事は避け、これから挑戦したいことや欲しいものがあれば「努力をしますので見守ってください」と伝える。
  2. 土地の神様のことを氏神様と言い、土地の人々を氏子という。氏神様と氏子は親子の関係の様なもの。また引っ越した後はできるだけ早く氏神様に挨拶に行く。
  3. お参りの作法は対人関係におけるマナーと同じ。正しい作法に則ってお参りをする。

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