小学生にもできる朝顔の育て方の第二弾です。
今回の記事では本葉をつけてから後片付けのやり方まで、子供にできる方法を引き続き紹介していきます。
準備から種まきまでは下の記事で紹介していますので、まだご覧になっていない方はこちらからお読み下さいね。
それではぜひ最後までお付き合い下さい!
朝顔の育て方!小学生の夏休みの間の仕事
小学生が朝顔を育てるコツの後半戦です。
朝顔が本葉をつける頃の季節は6月下旬から7月中旬にさしかかっていると思われます。小学校はそろそろ夏休みに入る頃ですね。
この頃から秋口にかけて行うことは以下の通り。
- 摘心(親ヅルを切り落とす作業)
- 夏休み中の朝夕の水やりの徹底
- 種の収穫
- 片付け
それでは一つずつを具体的に解説していきます。続きをご覧下さい。
本葉が6~7枚で摘心する
朝顔の本葉が6~7枚になる頃、本葉を5枚残すようにツルの先端を切り落とします。この作業を摘心と呼びます。
やり方は簡単で、準備しておいたガーデニング用はさみで蔓の先端部分をチョキン!と切り落とすだけです。もちろん子供にやらせてあげましょう。
なぜこんな事をするのかというと、その理由は次の2点です。
- 摘心をすることで子ヅルの生長を促す
- 摘心をすることで花芽をつけやすくする
朝顔を育てたけど、蔓が枝分かれせずにヒョロヒョロと一本だけ生長して花もあまりつけなかったという経験はありませんか?それは摘心をしなかった事によるのかもしれません。
本葉の付いている根元をよく見てみると2~3ミリの小さな芽が付いているのが分かります。これは休眠中の芽で脇芽と呼びます。摘心をしてやることにより脇芽が目覚めて子ヅルへと生長していくんです。
そして子ヅルが伸びて葉を4~5枚ほどつける頃、同じように摘心をしてやると今度は孫ヅルが成長するようになります。
これらの子ヅルや孫ヅルは大元の親ヅルよりも花をつけやすいんです。
摘心はきれいな花をたくさん咲かせたり、葉をたくさんつけさせてグリーンカーテンに仕上げるために必要な作業です。もちろん、花をたくさんつけることは多くの種を収穫することに繋がりますよ。
子供が夏休みの間は水やりを徹底させる
子供が夏休みの間、朝夕の水やりを徹底させることを教えてあげましょう。
前回の記事で水やりは習慣化させる方法を書きました。夏休みに入ると生活のリズムに変化が生じるため、せっかく習慣化した水やりが疎かになるおそれがあります。
これを防ぐために、起床後と帰宅後には朝顔に水をやることを徹底します。逆に水やりの時間を決めておくことで、起床や帰宅が遅れることを防止することにも繋がります。
同時に、7月8月は気温が高くなるために毎日2回の水やりをする必要性を教えてあげましょう。また子供が水やりを忘れたりサボったとしても、親は手を出さないようにしましょう。
一回でも水やりをしないと、朝顔は見るも無惨にしおれてしまいます(すぐに枯死する事はありません)。
その可哀相な姿を敢えて見せることで「僕(私)がちゃんと水をやらないと朝顔が枯れちゃう!」という気持ちを促す事ができます。モチベーションを高める効果があるんですね。
また、7月の中旬頃から少しずつ花をつけ出すので毎朝の水やりが楽しくなる時期でもあります。
逆に7月下旬になっても花を咲かせない場合の原因と対処法はこちらの記事にまとめました。合わせてご覧下さいね。
種の収穫
花が咲き終わって自然に落ちた後からは種ができ、しばらくすると収穫できます。
花が落ちた後で放置しておくと、ガク(花びらの付け根にある緑色のぎざぎざ)の部分が徐々に膨らむ物が見られるようになります。
これがめしべの付け根にあった子房で、膨らんできたのは受粉が成功して種ができつつある証拠なんですね。
花が落ちてから1~2週間ほどではっきり分かるほど膨らみ、その後1ヶ月ほどかけて茶色くなっていきます。
子房もガクも完全に茶色くなったころ、指でつまむとポロリと簡単に取れたりします。こうした物はもう収穫できますので、皮をむいて中の種を取り出しましょう。
中には指でつまんだだけで皮が潰れて種が出てくるものもありますよ。
収穫できた種は古封筒などに入れて暗い所に保管しておきましょう。私は玄関の靴箱の中に保管しています。封筒には花の色と収穫年月日を書いておきましょう。
私自身の経験から書くと、お盆すぎに咲いた花の方が種になりやすい様に思います。だいたい花をつけてから種の収穫までが40~50日くらいなので、収穫は9月中旬から10月上旬頃になりますね。
収穫した種は次の年の5月にまた種まきから始めるようにしましょう。「去年の朝顔の子供が今年も花をつけるんだ」という実感が湧き、小学生にとっては生命の尊さを学ぶ機会になります。
種の収穫が不要で長く花を楽しみたいなら
逆に種はいらなくて長い間花を楽しみたいなら、花が落ちた後にガクごと摘んでしまいます。
朝顔は受粉に成功した子房があれば、それを種に育てるために栄養をそちらに回します。つまり新たな花を咲かせるよりも種を残せそうな子房を優先して育てようとするんですね。
種がいらないならば、受粉した子房に栄養を回さないようにするために摘んでしまえばまだまだ花をたくさんつけてくれます。
子供の教育上は種を収穫して来年にまた朝顔を育てる方が良いかも知れませんが、花が好きな子供なら子房を摘むのもアリです。どうするかは子供とよく話し合って決めていきましょう。
片付けまでやりきる事が大切
朝顔は種を収穫したらそれで終わりではありません。子供には後片付けまでちゃんとやりきる事を教えてあげましょう。
片付けには次のような手順が必要です。
- 株を根元から切って燃えるゴミの袋に捨てる
- 支柱を抜いて水あらい
- ネットは捨てる
- プランターで育てた場合は土を処分する
- プランターの水洗い
朝顔の株そのものは種の収穫の頃には枯れていますので、そのまま燃えるゴミで出せばOKです。
また使用後の支柱やプランターはきれいに水洗いして保管しておきましょう。
ネットは日光に晒されて劣化して切れやすくなっていると思われるので、再使用を考えるよりも処分してしまいましょう。来シーズンには新たに購入するのを覚えておきましょう。
問題はプランターに使った土の処分方法です。これってなかなか厄介なんですよ。続きをご覧下さい。
プランターの土の処分方法
プランターに使った土は専門業者に処分を依頼するのが最も確実です。多少のお金が掛かりますが、そのことを除けばトラブルに巻き込まれることもなく処分することができます。
業者への依頼は子供ではできませんので、親が責任を持って行うようにしましょう。
調べてみた所、配送業者などを使って送付すれば全国対応で受け入れてくれる専門業者があったので紹介しておきます。
重量15kgまでの土を2,700円(返送料・振込手数料等別)で回収してくれます。
他の業者は殆どが地域限定のためここでは紹介しませんが、「プランターの土 処分業者」などで検索をかければ出てきますのでお住まいの地域で対応してくれる業者を探すのもアリです。
さて、業者以外の方法が可能かどうかを検討してみましたが、どれも問題が発生しそうだという結論に到りました。
- 燃えるゴミとして出す ⇒ 自治体により対応が異なる。引き取ってもらえない可能性がある。
- 山林などにまく ⇒ 不法投棄として法的責任を問われるおそれがある。
- 次年度に再利用する ⇒ 殺菌などの処理が大変。栄養不足で使えないおそれがある。
- 購入したホームセンターに処分を依頼 ⇒ 対応可能な店舗は少ない。
やはり餅は餅屋、土の処分は専門業者に任せるのが最も適切なようです。
まとめ
いかがでしたか?小学生にもできる朝顔の育て方を紹介してきました。
育てる間は写真を取ったり記録をつけたりしておけば夏休みの自由研究のテーマにもできますし、上手に利用できそうです。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 本葉が出てから片付けまでにすることを紹介しました。
- 本葉が6~7枚になる頃、先端を切り落とすことで子ヅルが伸びて花をつけやすくします(摘心)。
- 子供が夏休みに間、一日二回の水やりを徹底させましょう。
- 水やりを忘れたとしても親は手を出さず、しおれた株を子供に見せて考えさせましょう。
- 9月中旬から10月下旬に種が収穫できます。収穫した種は次のシーズン用に保管しましょう。
- 種が不要で花を長く楽しみたいなら、花が落ちた後のガクごと摘んでおきましょう。
- 収穫後の片付けまでやりきるように教えてあげましょう。
- プランターの土の処分は業者に依頼するのが最も確実な方法です。
朝顔などを育てる経験は、小学生の子供にとっては命を大切にする心を育てる良い機会となります。心優しい子供に育ってくれると嬉しいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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