カブトムシを育てるのに大切な物は餌や環境を整えてやることです。
そして大切に育てたカブトムシが秋になると産卵をして幼虫が生まれてきます。この段階になると、土がもっと大切になります。
適切な土を敷いておいてやることでカブトムシは産卵をしやすくなりますし、幼虫にとっては土が自分の家でもあり餌でもあるからです。
なんだかカブトムシの幼虫って、お菓子の家に住んでいるみたいで可愛らしいですね。お腹が減ったら家の床や屋根を食べるようなものですから。
そんなカブトムシの産卵や幼虫を育てるのにおすすめの土をご紹介していきますよ!
適切な土の深さや交換のタイミングなどの情報も必見です。ぜひ最後までお付き合い下さいね。
カブトムシの土のおすすめ!
カブトムシの産卵や幼虫の育成に適しているマット(土)はそれぞれこのような物です。
- カブトムシの産卵には発酵が進んだ粒子が細かいマット
- カブトムシの幼虫の育成には発酵途中の目の粗いマット
マットとは簡単に言うと腐葉土のことです。
畑の土などは固すぎたるためカブトムシにとって産卵をしにくく、産卵しても幼虫は栄養を摂取できないために育つことはありません。そのため、柔らかく十分な栄養が入っていてある程度発酵が進んだ専用の腐葉土が必要なのです。
これらのマットは時間をかけて自作もできますが、ある程度の専門知識が必要なためペットショップ、ホームセンター、Amazonなどで販売されている物を利用しましょう。
市販品のマットでおすすめの商品はこちらです。
- SANKO 育成マット 10L
粒子が細かいので産卵に向いているマットです。天然の広葉樹材に発酵菌を添加して長時間熟成させてあります。卵から孵化してもそのまま幼虫を飼育するマットとしても十分に耐える栄養も含んでいます。
Amazonで10リットルの商品が1,200円程度で販売されています。
- マルカン バイオ育成幼虫マット 10L M-705
目が粗めのマットのため、産卵よりも幼虫育成に適したマットです。木片などが入っており、あまり土には見えません。幼虫の食いつきは大変にいいので大きく育てることができます。
Amazonで10リットルの製品が400円程度と高コスパのところも魅力です。
- マルカン くぬぎ昆虫マット 10L M-200
こちらも幼虫育成用のマットですが細かい粒子もたくさん入っているので、ふるいにかけて細かい物だけ集めて産卵用にすることもできます。原材料がクヌギやナラといった木材なので自然に近い環境を再現できます。
Amazonで10リットルの製品が400円程度。
さて、これらのマットをどの程度の深さで敷いてやればいいのか、続けてチェックしてみて下さいね。
カブトムシの土の深さ!
カブトムシの産卵や幼虫飼育に必要な土の深さは次のとおりです。
- 最低でも10cm、できれば20cm
この程度の深さがあれば産卵も幼虫の飼育も可能です。ただ、幼虫の飼育の時点で土はそのまま幼虫の餌となりますので、深めにした方がマットの交換頻度が少なくて済みます。
土の入れ方にもコツがあります。それは一番下にカチカチに固い層を作っておくことです。同じマットを使っていても、こうすることで産卵をしやすくなるといわれています。
ケースに10cmほどマットを入れ、手やカマボコの板などを使って上から押さえつけます。かなり強く押さえつけてできるだけ固くしておくのがポイントです。
するとマットの高さが半分ほどになりますので、あとは必要な高さまで同じマットをふんわりと入れてやりましょう。
土の準備ができたらケースないに止まり木や餌台を入れ、オス1匹とメス2匹以上を入れてやればそのうち交尾して産卵に到ります。
蛇足ですが、マットは開封したらビニールシートなどの上に広げて半日ほど日陰干しをしておきましょう。こうすることで、封をされていた間に進んでいた発酵を落ち着かせてマットの温度を下げる事ができます。
カブトムシの土の交換!
カブトムシの土の交換は夏の終わりから次の年の春まで、2回~3回ほど行います。それぞれ次のような段階です。
- 9月頃、産卵が終わり孵化する前(マットによっては不要)
- 10月終わりから11月始め頃、表面に黒くてコロコロした糞が目立ち始めたら交換
- 以後は冬眠に入るので不要。春になって糞が目立ち始めたら交換
- 5月になったら土の交換はしない。掘り返すこともしない。
前出のマットのうちSANKOの育成マットを使えば、産卵後で孵化前の土の交換は不要です。そのまっとのままで幼虫の餌になるからです。
以後、幼虫はマットを食べながら成長します。食べれば当然糞を出しますので、この糞が目立つようになったら土の交換時期です。
さらに、マットの交換は4月中で終わらせます。5月に入るとサナギになる準備のためにあまりマットを食べなくなる上に、蛹室(ようしつ)と呼ばれる個室を土の中に作るからです。
5月以降マットをいじってこの蛹室を壊してしまうと、せっかくサナギになるまで育てたカブトムシが羽化できずに死んでしまう可能性が高くなります。
そのため、5月になったらもうマットに触ることはしないで、表面が乾燥したら霧吹きで水分を与える程度にとどめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
カブトムシの産卵や幼虫を育てるのに土の管理はとても大切です。丁寧に世話をしてあげたいですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- カブトムシの産卵や幼虫育成におすすめの土をご紹介しました。
- カブトムシの土の深さは最低で10cm、できれば20cm程度は必要です。
- ポイントは一番下に固い層を作っておくことです。
- マットの交換は秋から春にかけて2回~3回行います。
大切に育てた幼虫が成虫になって土から出てくるととても感動しますよ!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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