小学生にもできるカブトムシの飼い方をご紹介していきます。
カブトムシの成虫を子供が捕まえてきて飼い始めたのにすぐに死んでしまった、というのはどこの家庭でもよくある話です。でも実は正しい飼い方をすれば長生きをさせることができるんです。
飼い方には餌、温度、湿度の管理などが重要ですが、今回の記事ではこれらの詳細を説明していきます。ぜひ寿命を全うするまで子供に世話をさせてあげて下さい。
それでは是非最後までお付き合いくださいね。
カブトムシの飼い方!成虫を飼うコツ
まずはカブトムシを飼うための順序をざっとご紹介します。
- 飼育箱など必要な物品の確保
- 土の下ごしらえ
- 温度と湿度の確保
- 餌を絶やさない
必要な物品の確保については、小学生のお小遣いでは購入できないものもあるでしょうから大人が助けてあげましょう。
以下の作業は小学生の子供でもちゃんと教えてあげれば可能です。サボらずに餌や湿気の確保などを毎日行えば、夏休みが終わった後でも飼い続けることができますよ。
それではまずは飼育に必要な物品から揃えていきましょう。
カブトムシの飼育に必要な物
カブトムシの飼育に必要な物品は次のようなものです。
- 飼育箱
- 腐葉土または飼育マット
- 止まり木
- 餌と餌皿
- 霧吹き
どれもホームセンターやペットショップなどで販売されています。これらを全て購入すると4,000円~5,000円程度かかります。
飼育箱はプラスチック製のしっかりしたものであればどんなものでも構いません。
餌にコバエがたかることが多いため、コバエ防止用の飼育箱も販売されています。ただし、通常の飼育箱でも上蓋と箱本体の間に新聞紙やラップを挟んで隙間を塞げばコバエの侵入防止は可能です。
土は腐葉土または専用の飼育マットを購入しましょう。腐葉土はプランター用のものなどでも飼育可能ですが、配合されている肥料などがをカブトムシが嫌うことがあるため、専用の飼育マットがオススメです。
「飼育マット」とは木材などを砕いておがくず状にしたもののことです。醗酵マットと非醗酵マットの2種類がありますが、成虫を飼育する場合はどちらでも構いません。
醗酵マットを購入した場合は、発酵臭を飛ばすために新聞紙の上に広げて反日ほど日陰干ししておきましょう。前述した「土の下ごしらえ」とはこのことです。
また、この下ごしらえは農家などから腐葉土をもらってきて使うときにも必要です。こうする事で邪魔な微生物などを殺すことができ、カブトムシにとって快適な環境となります。
止まり木はカブトムシが転倒してひっくり返ってしまったときに自力で元に戻るために必要な物です。販売されていますが、郊外に落ちている自然木を拾ってき使っても構いません。
餌については後述しますが、餌皿は準備してあげましょう。ひっくり返すおそれの少ない安定した形状のものを選びましょう。
霧吹きは土の湿気を保つために必要です。
カブトムシを飼うのに適した温度と場所
カブトムシを飼育するのに適した温度は概ね次のとおりです。
- 25℃~30℃!
この温度の環境を保つのに適した家の中の場所はズバリ!
- 玄関の靴箱の上!
カブトムシは夏の昆虫なので暑いところを好むと勘違いされる場合が多いのですが、実はあまり暑すぎるところは苦手です。
35℃を超えるような夏の日中、カブトムシは林の中の地面の葉っぱの下など涼しい場所に隠れていて暑さをやり過ごしています。そして気温30℃を下回る日没後に活発に活動します。
だからもちろん、日光が当たりやすくて気温が高くなる場所はカブトムシの飼育に向きません。家の中で日があまり当たらずに気温も安定している場所と言えば、玄関が最適だと言えます。
カブトムシの飼育にはは温度とともに湿度の管理も重要であるため、エアコンを効かせた部屋での飼育も避けましょう。人間が過ごしやすい温度や湿度は、カブトムシにとっては良い環境とは言えないのです。
カブトムシには土と湿り気が重要!
カブトムシの飼育箱の土は常にしっとりとした湿り気を含んでいる状態に保ってあげましょう。
前述の通り、カブトムシが日中の暑さをやり過ごすために低温多湿の場所が必要になります。こうした環境を飼育箱の中に再現するために、土には常に湿り気が必要です。
具体的には、下土を手にとって握ったときにできるダンゴが手を広げても崩れない程度の湿り気を持たせておきましょう。
また、カブトムシを長く飼育していると下土から酸っぱい臭いがするようになります。臭いの正体はカブトムシの排泄物やこぼした餌が土について腐ったものです。
異臭がしてきたら土を取り替えます。この時に飼育箱も水洗いしてやりましょう。
カブトムシの飼い方!餌は何が良い?
カブトムシの餌には次のようなものを与えましょう。
- 昆虫用ゼリー
- リンゴ
- バナナ
餌として適しているのはこれらのものです。
昆虫用ゼリーはカブトムシが食べやすい、平らな形状のものを選びます。開封して餌皿の上に置いてやりましょう。1匹で飼育するのであれば3日前後でなくなっていくと思われます。
量が少なくなったら隅にまだ残っていても取り替えてやりましょう。容器の隅のゼリーは食べづらいので栄養失調になるおそれがあるからです。
リンゴやバナナなら1~2cm程度の大きさに切って餌皿にのせてやりましょう。ゼリーよりも早く腐るため、腐る前に取り替えてやるように気をつけていましょう。
逆に、カブトムシに与えてはいけないものは以下のようなものです。
- スイカ
- 梨
- キュウリ
- メロン
- ブドウ
などなど。こうした果物や野菜は水分が多すぎるため、与えるとすぐに下痢をして体力を消耗してしまいます。結果としてカブトムシの寿命を短くしてしまいますから注意が必要です。
カブトムシが寿命となる時期は?
カブトムシの成虫が寿命を迎える時期は、8月の上旬から9月の上旬です。丁寧に飼育するとかなり長生きをし、10月上旬頃まで生きることもあります。
前述のように餌を与えることと温度や湿度の管理をきちんとすれば、子供の夏休みの間は飼い続けることができるでしょう。
ただし、次のような事を頻繁に行うとカブトムシの寿命は短くなります。
- 飼育箱から取り出して手に乗せたり指で触ったりすること
- 他のカブトムシやクワガタなどと対決させること
- 角に糸を結びつけて飛ばすようにすること
子供はこのようにカブトムシで遊びたがります。でもカブトムシにとっては迷惑な行為で、その度に大きなストレスに晒されることになります。
その結果、本来の寿命となるよりも早い時期に死を迎えることになります。長く飼おうと考えるのであればこうした事にも気をつけていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
カブトムシを飼うということは、子供に命の大切さを教えてあげるとても良い機会にもなります。ぜひ大切に飼うことを教えてあげたいですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- カブトムシの成虫を飼うコツをご紹介しました。
- 必要な物品等をご紹介しました。
- カブトムシを飼うのに適した温度と場所、湿度の管理などをご紹介しました。
- カブトムシの餌には昆虫ゼリー、バナナ、リンゴなどが適しています。
- カブトムシは8月下旬から9月上旬頃に寿命を迎えます。丁寧に飼えば10月頃まで生きることもあります。
子供にカブトムシの世話をさせることで、家庭での毎日の仕事をさせる良い習慣にも繋がっていきますよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。