最近、4月や5月頃に暑い日が増えた気がしませんか?
街を歩いていても、4月下旬くらいに半袖Tシャツで出歩く人を見かける日もあります。
この時期の服装ってチョイスが難しい場面が多いですよね。さあ冬物は仕舞っておこう、と思ったら急に寒い日が来たりして。
あなたは3月や4月に冬物は片付けてしまう方ですか?
でも一旦片付けたものをまた持ち出すのは結構手間がかかります。
そこで3月から5月頃、春物に衣替えをするのはどうするのが良いか?夏服への衣替えは6月1日なのか?こうしたことをリサーチして見ました。ぜひ最後までお付き合いください。
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春の衣替えは3月から少しずつ
春の衣替えは3月から5月にかけて少しずつ行うのがベストです。春の衣替えは一気にはなかなかできません。
3月から5月の衣服についてざっくり言うと下のようになります。
- 3月は冬物を使う日がまだ多くある。
- 4月は春物で大丈夫だが一枚脱げる、または羽織ることができる用意をしておく
- 5月は一枚脱いで夏物になれる服装を心がけ、羽織るものもまだ片付けない
3月でも雪が降る日がある年もあるため、厚手のコート類を完全に片付けてしまう訳にはいかないものです。また5月だとでもカーデガンが欲しいほど肌寒い日も、半袖で過ごせるほど暑い日もあります。
では実際に、近年の春の気温はどのような状況になっているのでしょうか?
2017年の気温状況はこうだった
気象庁で公開しているデータから、2017年3月、4月、5月に東京で記録された最高気温と最低気温、各月の日ごとの最高と最低の平均を拾い出してみました。
3月 | 4月 | 5月 | |
最高気温 | 18.7℃ | 26.1℃ | 30.9℃ |
最高気温の平均 | 13.4℃ | 19.9℃ | 25.1℃ |
最低気温 | 0.0℃ | 4.5℃ | 11.3℃ |
最低気温の平均 | 4.2℃ | 10.2℃ | 16.0℃ |
何と3月の一番低い気温が0℃!これでは冬物をしまいこんでしまう訳にはいきませんね。逆に5月の最高が30.9℃!半袖シャツでないと熱中症になってしまいそうです。
平均を見ても、3月の最高気温の平均が5月の最低気温の平均より低いということもあり、この季節の衣類は明日の気温がどう変化しても対応できるようにしておく必要があります。
夏服への衣替えは早めに
近頃の気温上昇に伴い、夏服への移行は早めにしていく事をオススメします。具体的には5月20日移行は夏服へと衣替えしてしまうのがいいでしょう。
以下にその根拠を示します。
衣替えが6月1日になったのは明治時代
衣替えが6月1日となって行事化されたのは明治時代のことです。以下はWikipediaからの引用です。
明治6年(1873年)1月1日より新暦(太陽暦)が採用され、太陽暦6月1日 – 9月30日が夏服、10月1日から翌年5月31日が冬服と定められた。やがて、これが学生服に、次第に一般の人にも定着し、官公庁・企業・学校が毎年6月1日と10月1日に衣替えを行うようになった。
(引用:フリー百科事典『Wikipedia(ウィキペディア)』)
このようになったのは既に150年ほども昔の話です。以後ライフスタイルの変化もあり、また地球規模での気候変動もあると言われる中、6月1日に夏服へ衣替えというのは時代に合わなくなってきてる気がしませんか?
そこで昔と今の気温の変化を調べてみました。
気温上昇は早くなっている
調べてみた所、春に気温が上昇していく時期が明治の頃と比べると格段に早くなっていることが分かりました。
やはり気象庁のデータから、3月、4月、5月のそれぞれの月の最高気温、最低気温の平均が1875年と2017年とではどう違うかを比べてみましょう。
(注)気温のデータは1874年6月からのため、3月~5月としては1875年が最も古いデータです。
3月 | 4月 | 5月 | |
1875年の最高気温平均 | 13.6℃ | 17.5℃ | 21.7℃ |
2017年の最高気温平均 | 13.4℃ | 19.9℃ | 25.1℃ |
1875年の最低気温平均 | 2.2℃ | 6.5℃ | 11.7℃ |
2017年の最低気温平均 | 4.2℃ | 10.2℃ | 16.0℃ |
3月時点では最低気温が少し低いかな、という程度の印象ですが、5月になると最高最低ともに今のほうが5℃近くも高くなっています!現代の4月の平均気温は、むしろ1875年の5月の平均気温に近いほどです。
これでは明治時代に制定された、「衣替え=6月1日」だと遅すぎ、現状にあっていない事になりますよね。
それでは会社や学校で衣替えをしていく時のポイントってどんなことでしょうか?
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「移行期間」が主流になっている
会社や学校で衣替えを設定しているところでも、今は一定の「移行期間」を設定するところが主流になりつつあります。この期間は冬服と夏服のどちらもOKということです。
6月1日に一斉に更衣という昔ながらの行事が、現実の気候に合わなくなってきていることを分かってこうした措置を取っている事業所や学校が増えてきているわけですね。
まだ6月1日を一斉衣替えとしている会社や学校では、変更を提案してみてはいかがでしょうか?
では続いてスーツや制服での衣替えの際の注意点です。
スーツは調節が簡単
スーツの場合、5月中頃までは夏用と冬用のスーツを選べるようにしておきましょう。5月中旬以降は夏用スーツにし、中のシャツを半袖にしたり、逆にベストを着用したりして調節すればいいでしょう。
このように、今販売されているビジネススーツは気温に合わせて調節することが簡単にできるようになっています。
ちなみに、私は冬のスーツは6月になってからクリーニングに出すようにしています。一旦クリーニングに出してしまうと寒い日があってもわざわざ出してきて着るのは躊躇われますからね。
学校の制服はルールに合わせる
逆に少しむずかしいのが中学校や高校での制服です。制服着用のルールが厳格に決められている場合が多いからです。これに違反すると叱られたりして良い思いはしません。基本はルールに合わせましょう。
移行期間を設けている学校でも、なかなか融通をきかせづらいのが学校というところ。ある程度の我慢は仕方ありません。しかし我慢しすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
あまりに暑い、または寒い場合には、上着を着たり逆に脱いで生活できないかと担任の先生に相談するのが一番です。先生も考慮してくれるはずですよ。
マズイのは、暑いから、または寒いからと言って相談もなしに勝手にルール破りの服装をしてしまうこと。これは慎みましょう。
まとめ
いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。
まとめ
- 春の衣替えは3月から5月にかけて気温に合わせて徐々に行いましょう。
- 3月でも真冬並みに寒い日や5月で真夏並みに暑い日もあります。
- 夏服への更衣は早めに行いましょう。
- 衣替えが制定された明治時代と比べると平均気温が高くなっているためです。
- 事業所や学校では衣替えの移行期間を設定するのが主流になってきています。
- スーツは気温に合わせて調節しましょう。
- 学校の制服は基本はルールに合わせ、難しいなら先生に相談をしましょう。
快適な服装でお仕事、勉強に励んでいきたいですね。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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