さつまいもを食べるとおならが出るというのは定説となっています。まさに「コーラを飲んだらゲップが出る」と同じくらいの常識ですね。
秋にはさつまいもが美味しくてついつい手が伸びてしまうけど、人といるときのおならは勘弁して欲しいですね。
それが好きな人と一緒の時ならなおさらです。さつまいもを食べてもおならを防ぐことって出来ないんでしょうか?
なぜさつまいもを食べるとあんなにもおならが止まらないのか?さらにさつまいもを食べて出る屁が臭い気がする理由は?
これらの疑問に答えていきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いくださいね。
さつまいもで出るおならを防ぐには?
結論から書くと、さつまいもによるおならを防ぐ方法が存在するんですよ!実はさつまいもの食べ方にコツがあるんです。その方法とは何と!
- さつまいもの皮ごと食べる!
この方法で食べる事により、普段の食べ方よりも格段におならが出にくくなります。
調理前によく洗って土を落としたらそのまま焼き芋にしてもよし。一口サイズに切って大学芋や天ぷらにしてもよし。お味噌汁に入れるなんて方法もありですね。
実は、さつまいもの皮には次のような栄養素が豊富に含まれているんです。
- アントシアニン
- クロロゲン酸
- カルシウム
- ミネラル
- ビタミンC、B1、B6、E
他にも中身に含まれている糖質や食物繊維も中身以上に豊富で、捨ててしまうのは本当に勿体ないですね。
これに加えておならも出にくくなるのであれば、もう皮ごと食べるしかない!って気持ちになりませんか?
でも、なぜさつまいもの皮ごと食べるとおならが出にくくなるんでしょうか?
その理由を、さつまいもを食べるとおならが出る理由とともに次の章で解説していきます。続けてご覧下さい。
さつまいもを食べるとおならが止まらないのはなぜ?
さつまいもを食べるとおならがとならない原因は中身の主成分にありました。ズバリ、
- さつまいものデンプンが胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届いてから腸内細菌により醗酵してガスを発生させるから
というのがその主な理由なんです。
ではなぜさつまいもの皮ごと食べるとおならを防ぐことが出来るかというと、
- 皮に含まれる「ヤラピン」という酵素がデンプンの消化を助け、大腸まで届く量を減らすから
と、このような理由があるので皮ごと食べるとおならが出にくくなるという訳なんですね。
さつまいものデンプンは白米のデンプンとは異なり粒子が大きいため、胃や小腸から出る酵素ではあまり消化されずに数時間をかけて大腸まで到達します。その大腸でようやく腸内細菌の働きを借りて分解されていきます。
細菌により分解されるということはつまり、醗酵するということなんですね。ものが細菌の働きで醗酵するとガスが出ます。このガスがおならの正体というわけです。
ところが、さつまいもの皮には「ヤラピン」という酵素が含まれています。ヤラピンはデンプンの分解を促す働きを持っているため、大腸まで届くデンプンが少なくなってガスが発生しにくくなるということですね。
さつまいもの皮は土がついていそうだからと何となく捨てていた人も、これからは皮ごと食べるようにしたいですね。
またおならが出やすくなる他の理由として、「さつまいもには食物繊維が豊富に含まれているため腸の蠕動と排便を促す効果があるから」という事も挙げられます。
ところで、さつまいもを食べて出るおならが臭い気がするのはなぜでしょうか?続きをご覧下さい。
さつまいもで出るおならが臭い理由は?
さつまいもによりでるおならが臭い気がする理由として考えられるのは次のようなものです。
- 肉類を多く食べているために元からおならが臭い
- 体調が悪くて胃腸が荒れている
- 便秘をしていてガスが発生しやすい
こうした理由が考えられます。つまりさつまいもを食べたことはおならの臭さとは関係なく、元から臭くなる要因が他にあると考えられるんですね。
実は、さつまいもを食べたことで出るおならにはイヤな臭いがほとんどありません。
前述したように、さつまいものおならは腸内細菌がデンプンを分解するときに発生するガスが原因です。実はこのガスの正体は二酸化炭素なんですね。
二酸化炭素といえば、それ自体は無色無臭の気体で体に害はありません。大腸でデンプンを分解する最近はいわゆる善玉菌なので、臭いガスを発生させないんです。
これに対して、肉類を好んで分解してはガスを出すのが悪玉菌です。こいつらが発生させるガスはメタンが主成分で、とても嫌なにおいが特徴です。
この悪玉菌は胃腸が荒れていたり便秘をしているときに増える傾向があるため、こうした時に出るおならは元から臭いんですね。
決してさつまいもを食べて出るおならが臭い訳じゃないんです。
まとめ
いかがでしたか?
さつまいもは栄養価が豊富で健康に良い食べ物です。秋から冬にかけてさつまいもをたくさん食べて胃腸の調子を整えていきたいですね。
でも皮ごと食べるのを忘れないようにして下さいね!
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- さつまいものおならを防ぐには、皮ごと食べるという方法があります。
- さつまいもでおならが出やすくなるのは、デンプンが大腸で分解されてガスが発生するからです。
- さつまいもの皮に含まれるヤラピンという酵素の働きで大腸まで届くデンプンが減るため、おならが出にくくなります。
- さつまいものおなら自体はほとんど臭くありません。
- 臭い気がするのは、肉類を食べたなど他の要因があるためです。
これで好きな人と一緒の時でも、安心してさつまいもを食べる事ができそうですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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