旧暦の10月と言えば神無月と呼ばれ、各地の神様が出雲大社に集まると信じられています。
だから出雲の国では旧暦10月は「神在月(かみありづき)」と言われているんですね。
この出雲大社は縁結びに御利益のある神様で、毎年11月に神在祭(かみありさい)というお祭りがあるんですよ。そこには良縁を求める人たちが日本全国から参加をします。
この出雲大社の縁結びのお祭りの内容や参加する際の注意点をご紹介していきます。また出雲大社の縁結びの由来や、分社でも大丈夫なのかといった疑問にも答えてきます!
それでは是非最後までお付き合いくださいね。
出雲大社で神無月に縁結び!
出雲大社では毎年旧暦の10月に合わせて「神在祭(かみありさい)」という大きなお祭りが開催されます。
このお祭りのスケジュールに並行して、「縁結大祭(えんむすびたいさい)」というイベント(?)があるんですよ。
縁結大祭では参拝のお客さんが良縁に恵まれる願掛けをするんですね。具体的には次のような流れで縁結大祭が行われていきます。
- 受付で渡される絵馬に願を書き込む
- 宮司さんによる祝詞奏上
- お神楽
- 各都道府県代表者による絵馬の奉納
- 自分の都道府県の代表者と一緒に拝礼
参加者は、「おにわ」と呼ばれる特別な区域に設けられた席に座ってこうした一連の行事に参加します。
こういう特殊な状況なので、参加をする上での注意点も沢山あります。次の点を必ず覚えておかないといけませんね。
- 確実に参加するには事前に往復ハガキによる申し込みをしておく
- 服装はスーツか最低でもセミフォーマルで神様に敬意を表する
- お祭りの途中でトイレに立つことは出来ないので事前に済ませておく
- 受付で渡される絵馬に願掛けをしたら、お祭りの時間中は手に持って祈りを込めておく
- 神聖な「おにわ」では携帯電話、スマホななどは電源オフ
- 動画も写真も撮影禁止
様々な注意点がありますが、厳粛なお祭りの席に特別に参加をさせていただくことになるので神様に対して失礼の無いように最新の注意を払いたいものです。
ところで、出雲大社が縁結びの神様である由来もチェックしておきませんか?御利益が上がるかも知れませんよ。ぜひ続きをご覧下さいね。
出雲大社が縁結びの神様である由来!
出雲大社が縁結びの神様であることには次のような由来があります。
- 主神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が縁結びを任されている神様であるため
大国主大神は元々は日本の神々をまとめる神様でした。でも「国譲り」により天照大神(あまてらすおおみかみ)に現世の最高神の地位を譲りました。
このとき大国主大神は天照大神に対して「あなたは現世の政を担当して下さい。私は引退してかくれたる神事を治めます」と言いました。
「かくれたる神事」には、人と人とのご縁を結ぶ不思議な働きも含まれています。
仕事上のご縁、ご近所さんとのご縁、そして男女のご縁。こうした様々なご縁を司る神様が大国主大神なんですね。
さらに、神無月(出雲では神在月)には大国主大神の系譜に連なる神々が出雲大社に集まって、人と人とのご縁を結びつける会議が開かれるんです。
この会議の場に人間もお邪魔して、お願いを直接お届けしようというのがこの縁結大祭なんですね。
出雲大社が縁結びの神様である由来についてはこちらの記事に更に詳しく書きました。ぜひ参考にしてみて下さい。
神無月には神様が出雲に集まっていると言うことは、出雲大社の分社では縁結びの願掛けをしてもダメなのでしょうか?気になる続きをご覧下さい。
出雲大社の分社でも縁結びをしてくれる?
日本各地にある出雲大社の分社でももちろん縁結びのご祈祷をお願いすることが出来ます。
ただし、縁結大祭を行うのは島根県にある出雲大社の本社のみ。参加をしたいのなら面倒くさがらずに島根旅行と決め込みましょう。
出雲大社の場合は、正しくは「分祀(ぶんし)」と呼びます。
出雲大社東京分祠は千代田区神田にあり、ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。大己貴命は大国主大神の別の呼び方で、同じ神様をお祭りしていることになります。
分祀のご祭神は、正確には「分霊(ぶんれい)」と呼ばれます。島根の出雲大社で祀られている神様を分けたものが分霊です。同じ神様ですから同じ御利益があります。
人間とは異なり、お一人の神様が日本各地の分祀に同時に存在することが可能なんですね。
出雲までなかなか足を運べない場合は、こうした分祀でのご祈祷をお願いするといいかもしれないですね。
まとめ
いかがでしたか?
出雲大社の縁結大祭といえば日本全国から良縁を求める人たちが集まる一大イベントです。
でも参加をする場合は、あまり欲張らずに神妙な気持ちで参拝をしたいものですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 出雲大社の縁結び大祭の内容と注意点をご紹介しました。
- 出雲大社が縁結びの神様である由来をご紹介しました。
- 各地にある出雲大社の分祀でも縁結びのご祈祷をしていただく事ができます。
神様は我々人間の行いを常に見ていらっしゃると言いますから、良縁に恵まれたいならきちんとした生活を送ることから始めたいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。