十五夜の日に月見団子とくれば、古くから伝わる日本の伝統文化です。
あなたのご家庭でも十五夜には団子をお供えしていますか?
私自身は子供の頃には実家でお供えをしていましたが、現在はそんな事も忘れていることがほとんどです。でも今年の十五夜には昔を思い出しながらお供えしてみようかな?と思っています。
あなたも十五夜にはテレビを消してスマホも置いておいて、伝統に則りながら家族で月見なんて洒落込んでみませんか?
そんな月見の際には、準備するお団子の数も決まっていることが分かりました!ついでにお供えの仕方や時間なども調べましたのでシェアしたいと思います。
それではぜひ最後までお付き合いくださいね。
スポンサーリンク
月見団子のお供えする数
十五夜の夜にお供えする月見団子の数には次の三つの説があります。
- 15個
- 5個
- その年の満月の回数(12個か13個)
15個はもちろん、十五夜にちなんだ数字です。それを簡略化したのが5個だと言われています。
また月は29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しますので、一年のうちには12回か13回の満月が巡ってきます。その数字に合わせて12個または13個をお供えするという説もあります。
以下にはスタンダードな15個をお供えする方法をご紹介します。
月見団子のお供えの仕方
まず、以下のものを準備しましょう
- 月見団子15個
- 三方
- 半紙などの白い紙
- ススキ、里芋などの秋の野菜
三方とは、写真のような器のことです。神事では白木造りのもの、仏事としては漆塗りのものを用います。お正月の鏡餅などにも使いますね。
半紙は三方より少し大きく切り、二辺または四辺からはみ出した分は垂らしておきます。もしくは器に対して対角に置くのもOKです。
三方がない場合はお盆やお皿などで代用しても構いません。
お団子は十五夜にちなんで一寸五分(約4.5cm)にします。真ん丸にせずに少しつぶした形に整えましょう。真ん丸は亡くなった方にお供えする「枕団子」と言って縁起が良くないからです。
お団子は三段重ねにして並べます。一段目は9個を正方形にします。
二段目は一段目の団子の間に置くように4個を並べます。
三段目は2個を並べます。神事では正面から1個に重なって見えるようにします。
上のように積んだら、お月さまから見て左側にススキや秋の野菜、右側にお団子を置いてお供えします。
お月さまからよく見える縁側や窓のそばなどに置いてお供えをするといいでしょう。
お供えをしておく時間
お供え物をお供えしておく時間は何時から何時と決まっているわけではありません。
お月さまが登る前の夕方までに揃えておき、お月さまが出てから暫くの間はそのままお供えしておきます。
ちなみに私の実家では夕方にはお供えし、その後30分ほどはそのままにしておきました。どのくらいの時間お供えしておくかはそれぞれのご家庭の判断でいいと思います。
お供えが終わったらみんなで食べる
お供えが終わった団子は遠慮なくいただきましょう。
みんなで全て食べきってしまうまでが作法です。秋の収穫をお月さまに感謝して、美しいお月さまを愛でながら味わいましょう。
ところで、十五夜に団子をお供えするようになった歴史も少しお勉強してみませんか?
スポンサーリンク
十五夜に団子のお供えは江戸時代から
十五夜に団子をお供えするようになったのは江戸の中期頃からの風習で、それほど古いものではありません。
お月見の風習自体はずっと古く、中国から日本へと伝来したのは890年頃の平安時代でした。
その時代にはお月見は貴族だけの風習で、名月を眺めながら歌会を行なったり酒宴を催したりする風流な行事だったんですね。
江戸時代になると民衆もこの行事を真似るようになりましたが、当時は秋の収穫祭として里芋をみんなで食べて夜ふかしをする日でした。
この行事が徐々に変遷して、江戸の中期には里芋に見立てたお団子をお供えするようになったんですね。
美しいお月さまを鑑賞しながら風流を味わおうという趣向は、高貴な身分の方も庶民も関係なく誰でも楽しめるものとして定着してきたわけです。
さて、2018年の十五夜の情報はこちらの記事に詳しくまとめましたのでご覧くださいね。
まとめ
いかがでしたか?お月見にも伝統にのっとった作法がちゃんとあったんですね。個人的には千年以上も昔に平安貴族が行なっていた行事が今も息づいているという所にロマンを感じました!
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 月見団子の数は15個、5個、12個、13個などの説があります。
- 15個をお供えする方法をご紹介しました。
- お供えは夕刻までに準備を終え、月の出から暫くの間そのままにしておきます。
- 供え終わった団子はみんなで食べるまでが作法です。
- 団子を供えるようになったのは江戸の中期からです。
中秋の名月の美しさと秋の夜の風流を肌に感じながら、平安時代から続く伝統に思いを馳せる夜のひとときなんてなかなか良いものです。是非試してみてくださいね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。