健康

タミフルの副作用と異常行動に関係なし!原因はインフルエンザにある

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インフルエンザが流行すると、小さなお子さんがいる家庭では心配事が一つ増えてしまいます。子供は病気への抵抗力も弱く、インフルエンザにかかりやすいものです。

気をつけていても完璧に防ぐことができないのが病気というもの。万が一インフルエンザにかかってしまったら、通院して治療を開始することになります。

そんなとき、医師の処方でタミフルを服用することがあるかもしれません。

このタミフル、2007年当時に服用した若者がベランダから飛び降りて死亡した事件があり、「異常行動の原因になっているのでは」という噂が立ちました。

今でも何となく、「タミフルは危険な薬だ」というイメージがある人も少なからずいます。しかし、その後の調査によるとタミフルと異常行動には因果関係は認められないことが分かってきました。

ではタミフルってどんな薬なの?異常行動はなぜ起こるの?これらについて調べた結果をまとめてみました。

タミフルとはどんな薬か

現在、日本でインフルエンザの治療薬として処方される薬の80%がタミフルです。この薬はインフルエンザA型、B型に高い治療効果を発揮します。

発熱後48時間以内に服用することで、体内でのウイルスの増殖を抑制し、悪寒、熱、筋肉痛などの症状を和らげる効果があります。また、通常は完治までに1週間程度かかる期間を短くしてくれます。

タミフルは予防効果もあります。家族や仕事仲間がインフルエンザにかかったとき、自分に症状がなくても服用することで、インフルエンザにかかりにくくなります。ただし、予防目的の場合には保険適用外になります。

タミフルの副作用

上記の様に、タミフルはインフルエンザに高い効果を発揮する万能薬みたいですが、良いことばかりではありません。当然ながら、副作用も存在します。

  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 低体温
  • 発疹

これらの副作用は、カプセル(主に12歳以上に処方される)を服用した人の2.1%、ドライシロップ(0歳~11歳に処方される)で5.7%の割合で見られます。

全体の割合としては上の数字ですが、患者の年齢が若いほど副作用が現れやすいとも言われています。カプセルよりもドライシロップの方が副作用が現れやすいこともそこに関係しています。

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これら軽度の症状が出る以外に、異常行動があるのではないかと言われてきました。タミフルを服用した人のうち、7%から15%が異常行動を示したという報告があります(数字に幅があるのは調査年ごとの違いです)。

また、異常行動を示した患者の80%は19歳以下の未成年だったことも特徴的な点です。

タミフル服用時の異常行動の例

  • 突然立ち上がり部屋から出て行こうとする
  • 走り回って訳の分からないことを言う
  • 窓を開けベランダに出ようとする
  • 家の外を出歩き、声をかけても反応しない
  • 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
  • 突然笑いだし、階段を駆け上がる

凄まじいですね。私はこれを読んだとき背筋が寒くなりました。自分の子供がこんな行動を取ったらと思うと、気が気ではなくなりますね。

タミフルを服用しない人の異常行動はあるの?

実は、タミフルを服用しないインフルエンザ患者にも一定割合の異常行動が見られることが分かっています。患者の14%に発生し、以下の様な事例が報告されています。

インフルエンザ患者の異常行動の例

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  • 奇声を発する
  • 意思に関係なく手足をばたつかせる
  • 突然起きて部屋から出て行こうとする
  • 泣きながら歩き回る

39℃以上の発熱があるときに、これらの行動を取ることがあるようです。共通しているのは何かから逃れようとして起こす突発的な行動に似ていることです。

ここで「ちょっと待てよ?」と思いませんでしたか?そう、これらはタミフル服用時の異常行動によく似ているんですね。それも発熱後2日以内にこれらの行動が見られると言われています。

これらの異常行動が見られても慌てる必要はありません。通常は10分程度で収まるので、危険がないように注意深く見守り、収まってきたら静かに寝かせましょう。

高熱のインフルエンザ患者が異常行動を取る原因は二つ考えられています。「熱性せん妄」と「高サイトカイン脳症」です。

熱性せん妄とは
高熱の患者がとる普段とは異なる行動を言う。幻覚や幻聴などが現れ興奮状態に陥ったりする場合があり、意味不明な発言をしたり、夢を見ている様なまとまりのない行動を取ったりする。
高サイトカイン脳症とは
インフルエンザウイルスに感染すると、体内の免疫機能がサイトカインという物質を分泌する。特に乳幼児においてはサイトカインの働きが十分でなく、暴走した状態になることで脳症に陥り、異常行動や意識障害の原因となる。

結論としては、タミフルを服用とは関係なくインフルエンザ患者に異常行動が現れることがあります。それは特に小さな子供ほど顕著で、保護者としては注意深く見守る必要がありそうです。

家庭でできる異常行動の対策

20未満の子供がインフルエンザにかかったら、異常行動に対して家族はどのような対策を取れば良いのでしょうか。

  • 1階の部屋で休ませる
  • 誰かが必ず家にいて決して一人にさせない
  • 窓や玄関は施錠をしておく
  • 患者が休んでいる部屋はできるだけ片付けておく
  • 意識障害や異常行動があれば様子を見て、30分以上も続く様なら病院に電話をして様子を伝え、指示を仰ぐ

上にも書きましたが、発熱後2日間は特に注意が必要です。

まとめ

タミフル服用と異常行動の関係を調べた結果を書いてきました。以下にまとめておきます。

まとめ

  • タミフルは有効なインフルエンザ治療薬です。48時間以内の服用で早期治療に効果を発揮し、また予防にも役立ちます。
  • タミフルにも軽度の副作用があります。若年層ほど副作用が出やすくなります。
  • タミフル服用者の7~15%が異常行動が見られたという報告があります。
  • 一方、タミフルを服用しないインフルエンザ患者の14%にも同様の異常行動が見られます。
  • インフルエンザ患者の異常行動の原因は「熱性せん妄」と「高サイトカイン脳症」です。
  • タミフルの服用と異常行動に因果関係は認められません。
  • 20歳未満の子供がインフルエンザにかかったら家族で注意深く見守るなどの対策をしましょう。

これなら安心してタミフルを服用することができそうです。医師の指導に従って正しく服用しましょう。

これらの記事も合わせてお読み下さい。

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