寒い季節がやってくると乾燥肌が気になり出す人が多くなりますよね。乾燥肌の悩みはなったことがないと理解しにくいものです。
乾燥肌とは、お肌の水分、皮脂が不足した状態を指します。入浴や洗顔の後に肌がカサカサしたり、洗った所がつっぱる感じがするのも乾燥肌の一種です。
特に肘、膝、すね、足の裏や頬、目元、口の周りなどの顔の部分が乾燥肌になりやすくなっています。
乾燥肌になると角質層のバリア機能が低下し、外部から細菌などの侵入による皮膚炎を起こします。
これがひどくなると慢性的なかゆみに悩まされ、かゆい所を掻く事でさらに皮膚炎が進行します。
また肌を掻くことによりヒスタミンという物質の分泌を促し、この物質がさらにかゆみを増大させるという悪循環に陥ります。
最悪の場合、肌のひび割れ、鱗状化、湿疹、シワという結果を招くことになります。
肌荒れについてはこちらの記事もどうぞ。
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乾燥肌の原因は?
以下に乾燥肌の原因を列記します。
- 睡眠不足
- ストレス
- 入浴時の洗いすぎ
- 加齢による皮脂の分泌低下
- 紫外線による肌へのダメージ
- 冷暖房による空気乾燥
- 入浴時の洗いすぎ
- ビタミン不足
- 極端なダイエット
睡眠不足、ストレス、入浴時の洗いすぎはともかくとして、他の原因については食事によって大幅に改善することが可能であることが分かっています。
特に偏食傾向が強い人や無理なダイエットを強行している人は是非参考にして下さい。
乾燥肌を改善する栄養素
乾燥肌を防いだり改善するために必要な栄養素とそれらを多く含む代表的な食品、さらにそれぞれの持つ効果を一覧表にまとめましたのでご覧下さい。
必要な栄養素 | 多く含む食品 | 肌への効果 |
タンパク質 | 卵、大豆、魚、肉、乳製品 等 | 肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常化する |
オメガ3系脂肪酸 | サバやイワシなどの青魚、シソ油、亜麻仁油 等 | 肌のターンオーバーを正常化する |
亜鉛 | 牡蠣、レバー、牛肉、卵、チーズ 等 | 肌の細胞分裂とターンオーバーを促進する |
ビタミンA | レバー、ウナギ、ブロッコリーやニンジンなどの緑黄色野菜 等 | 天然保湿成分の生成を促進して肌、粘膜の健康を保つ |
ビタミンB2 | レバー、白身魚、イクラやタラコなどの魚卵、干し椎茸 等 | 粘膜の健康を保ち皮脂の分泌を促進する |
ビタミンB6 | ニンニク、マグロ、カツオ、鶏肉、ピスタチオ 等 | タンパク質の分解・吸収を助ける |
乾燥肌を改善するメニューはこれだ!
次に上の食材を使って考えられるメニューを示します。
朝食向け納豆、豚汁、目玉焼き、スクランブルエッグ、茹でブロッコリー、ソーセージ、サバの塩焼き、牛乳、チーズ 等
昼食向けイクラやタラコのお握り、サバ味噌定食、野菜炒め定食、鰻丼、牛丼、ニンニクを使ったパスタ 等
夕食向けマグロやカツオの刺身、牡蠣鍋、ニラレバ炒め、鶏肉のソテー、親子丼 等
こうして例を見てみると、どれも特別なものではないことがお分かりいただけると思います。大切なことは好き嫌いや無理なダイエットによる栄養の偏重をなくすことなのです。
バランスの良い食事が乾燥肌の改善への近道であると覚えておきましょう。
また、お昼の食事はどうしても外食やコンビニでの買い食いが多くなってしまうものです。外食の場合は多くの食材を摂るために、丼物や麺類よりも定食中心にすることを心がけましょう。
コンビニ食の場合は「お握りとお茶」だけではなく、それに味噌汁を追加したり、幕の内弁当のようなものを選んだりすることで栄養バランスをある程度まで保つことが可能になります。
ただし、三食とも外食、コンビニ食はNGです。特にコンビニ食は食品添加物を多く含むことため、乾燥肌には良い影響はありません。少なくとも一日一回は家庭で作った食事を摂るように心がけましょう。
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控えるべき食べ物
続いて、乾燥肌に大敵の食べ物も紹介します。
刺激物
- コーヒー
- アルコール
- 唐辛子等を含む辛い食べ物
これらの刺激物は摂取することで血行を阻害して乾燥肌を進行してしまいます。コーヒーは一日一杯程度まで、アルコールはビールならレギュラー缶一本程、日本酒なら一合程度にとどめておきましょう。
食品添加物を多く含む食べ物
- ハンバーガーなどのファーストフード
- スナック菓子
- インスタント麺、カップ麺
使われている油脂が酸化していることと、これらは全て炭水化物と脂質の塊のようなものであるため、これらを分解するために多量のビタミンを消費してしまいます。
結果として、他で摂取したビタミンを肌のために使うことができなくなってしまいます。
体を冷やしすぎる食べ物
- アイスクリームなど凍った食べ物
- 冷たいソフトドリンク
- サラダなどの生野菜
最後の「サラダなどの食べ物」は意外に思うかも知れません。これらは全て体を冷やす効果があり、肌から皮脂や水分を逃げやすくさせてしまう食品です。
また、体を芯から冷やしてしまうことで肌のターンオーバーを阻害します。さらに、冷え性の原因にもなる恐れもあります。
ただし、どれも「絶対に食べてはダメ!」といったことはありません。できるだけ控えるようにした方が肌のためではあるけれど、時々口にする程度なら問題はありません。
まとめ
乾燥肌の改善について書いてきました。以下に要点をまとめておきます。
まとめ
- 皮脂や水分が不足すると乾燥肌になる。皮膚炎によるかゆみがあり、ひどいと肌のひび割れや鱗状化を起こす。
- 乾燥肌には様々な原因があるが、多くは食事によって改善を期待できる。
- 乾燥肌を改善する効果のある栄養素6種とそれらを含む食品を紹介。
- これらの食品を使ったメニューを紹介。バランスの良い食事を心がけよう。
- 控えた方がいい食べ物は刺激物、食品添加物を含むもの、体を冷やすもの。
乾燥肌からの改善を目指して健康的な食事を摂る習慣を身につけましょう。
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