伝統文化

土用に土いじりをしてしまった!不安に思ったら読んでみてね

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私が小学生の頃一緒に暮らしていた祖父に言われたことがあります。

「今日から土用に入るから、畑に行ったらいけないよ」

その時は何も考えずに素直に「ハ~イ」と言っていましたが、今思い返すといろいろと疑問も出て来ちゃいました。( ,,`・ ω´・)ンンン?

あなたも土用にガーデニングなどをしてしまいましたか?昔から言われている事だし、なんか悪いことがありそうな気がして不安になってませんか?

じゃあ一方で農家の人達はみんな土用には仕事をしてないのかというと、そんなことも無い気がするんです。

まさか農家さんだって、土用の間にずっとお休みしてては生活はできないと思いませんか?

果たして土用に土いじりなどをしてしまったらどうすればいいのか?なぜダメなのか?などなど、いろんな疑問に応えるべくリサーチしてみました。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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土用に土いじりをしてしまったら?

古くから土用に土いじりをするのは良くないとされてきました。

土用は季節の変わり目の直前であり、土を司る土公神(どこうじん)という神の怒りに触れるため悪い結果に終わるという言い伝えがあり、今でも一部地域ではこうした信仰が残っています。

やっぱり土用に土いじりをしたから悪いことが起きるのではと不安に思う人も多いものです。では次のように考えてみたらどうでしょう?

タブーを破ったから不幸を引き寄せる訳ではない

土用のタブーを犯してしまったといって、それが直接の原因で悪いことが起こるわけではありません。無闇に恐れたり心配したりすることではないんですね。

土用のタブーはあくまで昔からの言い伝え。明治維新以前は一年のサイクルに組み込まれていて人々は自然に守っていましたが、西洋暦に合わせて生活をしている現代人が無理に守る必要はありません。

大切なことは恵みをくれる土に感謝し、いたわり、いつも人間の都合でフル回転させていることを時に振り返って考えてみることなんですね。

タブーはそれなりの理由があって決められたことなので軽く扱って良いわけでもないでしょうが、破ってもバチがあたことも地獄へ落ちることもありません。

タブー破りといえば、室町時代の有名な僧侶である一休禅師のこんなエピソードを知っていますか?

破戒僧でも仏罰にあたらなかった

あの有名な一休さんはTVアニメのイメージと違い、酒、女、肉が大好きなとんでもない破戒坊主だったといいます。

僧侶のくせに仏教のタブーを破ってばかり。なのに仏罰に当たるでもなく88歳まで、当時としては考えられない程の長生きしました。

反面、一休さんは位も徳も高い禅僧でもありました。お正月にドクロを持って家々を訪ね歩き、「不幸はいつ訪れるか分からない。めでたい日だからと油断をするな」と人々を諭したとも言います。

縁起の悪いことをしても不幸の原因にはならないしハレの日でも悪いことがあり得ることや、突然の不幸を覚悟していつも備えておくことが大切だと知っていたんですね。

あなただって土用のタブーを破ったからといって、それが直接の原因で病気になったり事故にあったりするわけではないんですよ。一休さんを信じましょう。

「でも昔から言われていることにはそれなりの理由があるんじゃないのか?」とまだ不安な人は、こんな方法もありますよ。

気になる人は土の神様に謝ろう

「土の神様が見てると言うから、やっぱり祟りがあるんじゃないか」と気になる場合には、素直に土の神様に謝る行動を取のがいいですよ。

もしもうっかり土いじりをしてしまったら、あるいは旅行やレジャーに行くときは、軽く地面に塩をまいて心のなかでつぶやきましょう。

「うっかりしてました。土の神様ごめんなさい。」「どうしてもこの日に旅行に行かないといけません。タブーを破ってごめんなさい」ってね。

一つご注意を。塩を大量にまきすぎると逆に環境汚染につながります。土って難しいですねぇ。

祟りなどを信じているわけではないけど、昔からのしきたりを破ることに後ろめたさを感じている人もこうすることで気が晴れるのではないでしょうか。

ところで、土用にしてはいけないとされている事って他に何があるか知っていますか?

土用にタブーとされている事

土用とは季節の変わり目の立春等の前それぞれおよそ18日(年によっては19日)の期間を指します。中でも土用の丑の日はよく知られている日です。

土用の丑の日とは一般的に夏の土用の期間にある丑の日を指します。この日に「う」のつく食べ物を食べると良いとされていて、うなぎを食べることは定番になっていますね。

土用の丑の日に食べるものについてはこちらを御覧ください。

この土用の期間にしてはいけないとされる事がいくつかあります。土や土地に関係することが多く、土いじりはそのうちの一つです。

してはいけないとされる事とは以下の通りです。

土や土地に関すること

  • 農作業などの土いじり
  • ガーデニング
  • 家の新築や増改築、地鎮祭
  • 引っ越し

新しい生活

  • 新居購入
  • 開店、開業
  • 結婚、結納

その他

  • 旅行
  • 釣りなどアウトドアレジャー
  • 言い争いをすると泥沼になる
  • 生もの、冷たいものを食べること
  • 買い物(食品、日用品を除く)

季節の変わり目の直前の土用では、土の神様もお休みをしたいのだとか。それに合わせて人間も季節の変わり目は体調を崩しやすいので無理をするのは避けましょう、という解釈もできます。

ではこうした土用のタブーが設定されている期間はいつごろなのか、まずは大体のところでチェックしておきませんか?

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土用とは四立の直前18日間

「四立」とは立春、立夏、立秋、立冬のことを指し、前述のようにそれぞれの直前の期間は全て土用になっています。四立は年によって2日程度前後しますので、それに伴って土用の日も変わってきます。

例えば2018年夏から2019年春にかけての土用は以下の期間にあたります。

  • 夏土用・・・2018年7月20日~8月6日
  • 秋土用・・・2018年10月20日~11月6日
  • 冬土用・・・2019年1月7日~2月3日
  • 春土用・・・2019年4月7日~5月5日

大雑把な覚え方としては夏休みが始まる頃、10月の中頃、正月が明ける頃、入学式の頃からそれぞれ18日程度とおぼえておいて間違いないでしょう。

こちらのサイトで年ごとの四立や土用の期間を簡単に計算してくれます。
⇒ こよみのページ

さて、土用の18日間は年に4回もあります。律儀に土用の禁忌を守ろうとすると、365日のうちで合計72日間も土いじりもアウトドアレジャーも引っ越しもしちゃいけないことになっちゃいます!コレは大変だ!

そんな心配はご無用。土用のタブーを回避できる技もちゃんと設定されているんです。

土用前に始めたことは続けてOK

家の新築などの長期にわたる作業では、土用前に着工したことは土用に入ってから続行しても問題はないとされています。

これは有り難いですね。家の新築や増改築などは時には数カ月もかかります。8月7日に開始して10月19日には一旦手を止めるというのでは、いつまで経っても完成しません。

では一日単位で行うことは、土用の間には絶対にやってはダメなのかを調べてみました。

土用には間日がある

間日(まび)とは、土用の期間に禁忌が外れて土いじりなどをしてもいいとされる日です。

2018年度の土用の間の間日は次のとおりです。

  • 夏土用・・・2018年7月22日、23日、27日、8月3日、4日
  • 秋土用・・・2018年10月20日、22日、30日、11月1日、3日
  • 冬土用・・・2019年1月22日、23日、25日、2月3日
  • 春土用・・・2019年4月19日、20日、23日、5月1日、2日

上にリンクしてある「こよみのページ」で土用を検索すると、その年の間日もちゃんと計算してくれますよ。

昔の人達も流石に連続で18日間も田畑を放っておくことはできませんでした。これらの間日には土公神が天に行っていて留守のため、土いじりをしても大丈夫なんですね。

そうは言ってもこんなに細かく決められていると旅行は日帰りしかできませんし、農作業も現代の農家さんは今日はやるけど明日は休む、なんてやってられません。休みの日に友達とキャンプや釣りに行くことすらできなくなります。

やっぱり土用のタブーは現代人の生活には合わないんじゃないでしょうか?

そもそも土用はいつ始まって日本人の生活に根付いたんでしょうか?

土用は古代中国に起源がある

そもそも土用とは、古代中国の五行説に基づいている割り当てられた期間です。五行説では季節の変わり目である四立の前の約18日間は土の性質を持っている期間とされ、土用と呼ばれてきました。

五行説とは古代中国に始まった思想で、万物は火、水、木、金、土の5つの元素から成り立ち、これらの5元素はそれぞれ相克する関係にあり循環することで世の中が動くとする考え方です。

そのうちの土は植物の芽が土から顔をだすことが元になっていて、万物を育成・保護する性質を持っています。同時に季節の変わり目の象徴でもあるんです。

こうした背景があって、実際の季節の変わり目である四立の前に土用という期間を設定していたんですね。

だけどそもそも古代の中国と現代の日本では季節感が全く違います。それに昔の暦は太陰暦ですが、太陽暦に合わせている現代人の生活にはもう合わない考え方かもしれません。

他方で2000年以上も続いている人類の知恵は侮れない物があるのも事実。それに現実問題としては、季節の変わり目は気温の変化が激しく風邪をひいたり体調を崩すリスクが増大することも考えられます。

あなたはやはり伝統文化はちゃんと守るべきだとと思いますか?それともタブーなど気にせず土いじりや旅行をしても構わないと思いますか?

まとめ

いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。

まとめ

  • 土用のタブー破りが原因で不幸を招くわけではないと考えましょう。
  • 心配だったり後ろめたいときには塩をまいて土の神様に謝る方法があります。
  • 土用には土に関わることや新しく始めることは禁忌とされています。
  • 土用前に着工した建築などは続けても構わないとされています。
  • 土用の禁忌には例外となる「間日」があります。
  • そもそも土用とは古代中国の五行説に基づいて設定された期間です。

タブーや言い伝えを意識しつつもそれに縛られすぎないハッピーな生活を送りたいものですね。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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