夏から秋にかけて、特に蒸し暑い日の夕方には突然の雨に見舞われることがあります。
こうした夕立も近頃では雨の降り方が尋常でなく、「熱帯のスコールか!」と思わずツッコミを入れたくなるような激しい降り方をしたりしますね。
同時にゴロゴロビシャーン!と驚くような轟音が鳴り響いたりします。そりゃ犬も猫も怯えて逃げ回る訳ですわ。
私、どちらかというと雷の盛大な音は嫌いではないんです。でもすぐそばに落雷した音がするとやっぱり心配になります。
あなたは雷の轟音は怖いと思う方ですか?実は雷鳴を怖がるのは悪いことではなく、身を守ろうとする生物的な本能なんだそうですよ。
でも夕立の雷って突然やって来るものです。そんな雷を予測して避ける方法がないかと調べてみたところ、とても興味深い方法がたくさん分かってきました!
その情報をあなたとシェアしたいと思います。ぜひ最後までお付き合い下さいね。
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ネットを利用して雷を予測する方法
インターネットが広く普及した現代、雷発生の予測も高い精度で行われてネット上に公表されています。
私たち一般人がこうした予測情報を得るには下の様な方法があります。
- PCから雷予測を行っているサイトにアクセスする
- スマホの雷予測アプリを利用する
どちらも文明の利器を駆使した賢い方法と言えます。それでは具体的にどのようなサイトやアプリがあるのかを見てみましょう。
ネットで公表されている雷予測
下のサイトで雷の発生確率を確認することができます。
全国を細かいグリッドに分け、それぞれの地域の3時間ごとの雷発生の確率を表示してくれます。3日後までの予測を知ることができるので、ゴルフなどの予定を立てるのに使えるサイトです。
また同様に、各地域の電力会社のサイトでも雷発生予報を表示するサービスを行っています。
北海道電力、四国電力、沖縄電力のサイト内には独自の雷情報を表示するサービスがありません。代わりにこちらのサイトを利用して下さい。
⇒ 雷情報ナビ
雷予測のアプリも多数ある
スマホで使うことができる雷予測のアプリも多く存在します。オススメのアプリを幾つかご紹介しましょう。
雷アラート
設定の地域に雷雲が接近したり近くの雷雲が離れていくと、ポップアップや通知バーなどで知らせてくれるアプリです。
雷の危険性を三段階の評価で知らせてくれるます。加えて細かい地域の設定が可能なため、ゴルフなどのアウトドアレジャーの際にはぜひ利用したいですね。
Go雨!探知機
スマホのカメラを空にかざすことで周囲の雨や雷の情報を知らせてくれる、新感覚のお天気アプリです。
最新のお天気レーダーである「XバンドMPレーダー」からの情報を受け取って、カメラに写した実際の空の様子と重ねて表示してくれます。
「雷モード」では、過去15分に5km以内の範囲で発生した雷の地点を表示してくれます。
周辺便利天気
気象庁が提供する天気予報レーダーアプリです。
iPhone / iPad に最適化された6分割画面で周囲の落雷のレーダー画像や気象衛星画像等をいつでも簡単にチェックできます。
気象庁や各電力会社から提供される落雷情報だけでなく、降水情報や風向風速、日照時間、積雪等お天気のことならこれ一本で全て網羅している大変便利なアプリです。
さて、こうしたスマホのアプリやPCのサイトの情報は大変便利なのですが、これらにアクセスできない状況の時に雷の予測をする方法はあるのでしょうか?
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スマホ、パソコンが近くにないときの雷予測の方法
スマホやパソコンが手元にないときなどは天候の状況を見て雷が発生するかの判断をするしかありません。100%ではありませんが、こうした予測は可能です。
以下に、雷が発生しやすい条件とそれを見極める目安を掲載しました。続けてご覧下さい。
雷が発生しやすい天候
雷が発生しやすい天候は以下のようなものです。
- 温度湿度ともに高くかつ風がなく、不快な空気がよどんでいる
- (主に西の方の)遠くの空に背の高い入道雲が見える
- 入道雲の下がぼんやりと霞んで見える
こうした天候の時、1時間~30分程度で雷が発生しやすくなります。
雷はある条件下で発生する積乱雲(入道雲)により発生するからです。積乱雲が発生するのは次のような気象条件の時です。
- 地表付近が日照により暑くなっている
- 南から湿った空気が流れ込んで湿度が高くなっている
- 上空に冷たい空気が流れ込んでいる
下に暖かく湿った空気があり上空に冷たい空気があるということはそこで空気の対流が起こり、湿った空気が上昇するときに冷やされることで背の高い雲ができます。
ここで成長した雲が積乱雲で、湿った空気が上昇を続ける限り大気が不安定となり雨と雷を発生させる訳ですね。
雷鳴が聞こえたらいつ落ちてもおかしくない
上記以外にも、雷が鳴り出したら「自分はいつ落雷してもおかしくない場所にいる」と自覚をすべきでしょう。
雷雲となる積乱雲は水平方向に数kmから20km程度の広さを持っています。
そして一説によると、積乱雲の下では前の落雷が発生した場所の30km以内で次の落雷が発生するとも言われています。
30kmも離れた場所で発生した落雷の音は拡散してしまい、私たちの耳にはなかなか届かないでしょう。つまり雷鳴が聞こえたらその場所は既に落雷危険地帯に入っているんですね。
では実際に雷鳴が聞こえたときに私たちはどんな行動を取るべきなのでしょうか?
雷が発生しているとき取るべき行動
雷の発生を認識したときに取るべき行動はただ一つ。速やかに安全な場所に避難することです。
特に危険なのは次のような場所にいたりや行動をしているときです。
- ゴルフ場
- 砂浜
- 野球場など屋根のないスタジアム
- ハイキングなどのアウトドアレジャーをしている時
- 釣り竿など長い棒状の道具を持っている時
いずれも付近に身を隠す場所も避雷針になりそうな高い建物もない場所です。
こうした場所にいたり行動をしているとき、無風状態で異常に蒸し暑くなってきたら雷鳴が聞こえる前に避難することをおすすめします。
釣りをしているときなどは最も危険です。竿を振り上げた瞬間に雷に打たれるよりは、坊主でもさっさと竿をたたんで逃げちゃいましょう。
でも避難すると言ってもどんな場所に避難するのが正解なのか、ついでにチェックしておきましょう。
雷発生時の避難場所
雷発生時の避難場所としては以下のようなものが適切です。
- 鉄筋作りの頑丈な建物の中
- 自家用車や電車などの中
こうしたものの中にいるとき、万が一その建物や乗り物に落雷しても電流に打たれることはありません。建物や乗り物の外側を電流が逃げていくため、内部の人間に影響を及ぼすことがないからです。
雷に関する間違った知識
雷が発生しているとき、間違った知識を元に行動することは極めて危険です。そのために命を落とすことも考えられるからです。
間違った知識とは主に以下のようなものです。
- ゴム製の雨合羽やゴム長靴を着用しているから雷は落ちない
- 金属を身につけていないから雷に打たれる確率が低くなる
- 雷の音がまだ遠いから大丈夫
- 高い木の下に避難する
こうした考えは全て間違った知識に基づいています。どこがどのように間違っているのか、それぞれを詳細に見ていきましょう。
雷の電圧は絶縁体も無効化する
雷の圧倒的な電圧は一般的に絶縁体とされている物体の絶縁能力をも無効化するため、ゴムや革製品を身につけていても安全ではありません。
雷の電圧は1億~10億ボルトと言われています。この電圧の前にはゴムも他の素材の物体も関係なく、全てのものをいとも簡単に通り抜けます。
同じ理由から、腕時計などの金属製品を身につけていてもいなくても、雷に打たれる危険は全く変わりません。
ちなみに一般的な家庭用電源の電圧は100ボルトです。雷の電圧はこの100万倍から1000万倍の強さなのです。
雷の音が聞こえる場所は危険地帯
前述の通り、雷の音が聞こえるときには既にいつ落雷してもおかしくない場所にいます。「まだ音が遠いから焦って避難しなくても大丈夫」と考えるのは極めて危険な事なのです。
よく雷が光ってから雷鳴が聞こえるまでの時間を計って「今のは10秒だったから3.6kmくらいは離れている。まだ遠いから大丈夫。」などと言うことがあります。
しかし一方で、遠いと思っていた雷の次の瞬間には真上で光と音がほぼ同時に発生した経験はないでしょうか?つまり雷の音が聞こえている時は自分がいる場所も落雷する範囲に入っているのです。
高い木の下は極めて危険
雷が発生しているとき高い木の下に避難することは極めて危険な行動です。「木が避雷針になってくれるから安全」というのは迷信に過ぎません。
高い木に落雷するのと同時に、その木から周囲の物体へと再放電が起きることを「側撃雷」と呼びます。
実は落雷による死傷事故のほとんどはこの側撃雷によるものなのです。雨や雷を避けようとして高い木の下に逃げ込んだ結果としてこのような悲惨な事故に遭ってしまうんですね。
高い木ほど落雷を受けやすく、結果として周囲の物体は側撃雷を受けやすくなります。前述の通り、避難する先は頑丈な建物、車や電車の中などにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?雷を予測する方法としてスマホやパソコンを利用したり周囲の天候の状況から判断する方法をご紹介してきました。
個人的には雷鳴が聞こえたらもう危険地帯にいるという事実にゾッとする思いがしました。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- インターネットやスマホのアプリを利用して雷の情報を確認する方法をご紹介しました。
- 天候の状況から雷の発生を判断する方法をご紹介しました。
- 雷が発生したときに取るべき行動や避難する場所をご紹介しました。
- 雷に関する誤った知識を元に行動するのはNGです。正しい知識を身につけましょう。
よく見かける自然現象である雷ですが、調べてみると侮って見ることは危険だとよく分かりました。これからは蒸し暑さには十分に注意しながらアウトドアレジャーを楽しみます!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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