気象・災害

台風の目の中が晴れるのはなぜ?無風状態で天気が良くなる理由

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暑い季節が近づくと毎年やって来る台風。九州や四国では台風が大きな被害をもたらすことが多くて困りものです。

有名なところでは室戸岬などは台風の通り道のようになっていて、「台風銀座」なんて呼ばれていますね。

この台風、勢力が強いものほど大きな「目」を持っているって知ってましたか?

台風の目ってちょっと面白いんですよ。

私が以前暮らしていた町に台風の目が通り過ぎた事がありました。不思議なことに少しの間だけ晴れて風もほとんどなくなり、通り過ぎたらまたすごい暴風雨が襲ってきたんですけどね。

台風に目ができる理由ってちょっと興味がわきませんか?

台風に目があるのは何故なのか?その理由をリサーチしてみました。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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台風の目の中が晴れる理由は「遠心力」

 

台風の目の中が晴れて無風状態なのは、ズバリ「遠心力」の働きによるものです。

遠心力という言葉はご存知ですね。小学校だったか中学校だったかの理科で習うアレです。水の入ったバケツを振り回して「ほら、逆さまになっても水が落ちないでしょ?」なんてやりました。

ではその遠心力と台風の目がどの様に関係しているのでしょうか?順を追って説明していきますので、まずは台風がすごい雨と風を起こす理由をご覧ください。

台風のメカニズム

台風が強い風雨を伴うのは、水分をたっぷり含んだ空気のエネルギーによるものです。

南の海が暖かくなると、湿り気を伴った上昇気流が発生します。暖かい空気は上へと上がっていきますからね。

上昇気流が発生すると地球の自転の力で渦を巻きます。この渦を作る力を「コリオリの力」と呼びます。なぜコリオリの力が発生するのかを説明するのはとても難しいので、「上昇気流⇒渦ができる」と思ってください。

こうして中心付近では渦を巻きながら周りの暖かくて湿った空気をどんどん集めて、ますます風が強くなっていきます。ついに風速が毎秒17.2mを超えると「台風」と呼ばれるようになります。

湿った空気が上昇すると今度は急速に冷やされますので、雲ができて最後には雨になって落ちてきます。このようにして強い風と雨が発生するんですね。

ポイントは渦を巻きながら中心へと風を集めているという部分です。

遠心力で湿った空気が外へ

中心へと集められてグルグルと回りながら上へと昇っていく空気には遠心力が働き、自分自身を外側へと押し出そうとします。風が強いほどこの遠心力が強く働きます。

さらに、この空気はどこまでも昇るかというとそうではありません。最終的には冷やされて雨を降らせ、冷たくて乾いた空気になります。

この空気がどこへ行くかと言うと、周囲よりも冷たいために下へと降りていこうとします。

ふと見ると、上へと昇る空気のちょうど真ん中は遠心力が働いて「すき間」みたいになってるじゃありませんか!ちょうどいい、ということで中心部分へと乾いた空気が降りていきます。

遠心力で暖かくて湿った空気が外へと押し出される雨を降らせ終わった乾いた空気はその部分へ降りていこうとする。こうした働きで台風の目は風も雲もなく、いい天気の状態となるのです。

このように台風と遠心力には意外な関係があることが分かりました。

話は逸れますが、この遠心力はこんなところでも仕事をしていました。

遠心力はこんなところでも働いている

何かを中心に回っている、もしくは振り子のようにブラブラ揺れているものには全て遠心力が働きます。実は次のようなものに遠心力が働いているんです。

ブン

ブランコで遊んでいると、ほとんど真上や真下を向いた瞬間でも落ちることはありません。これは遠心力で体が座っている板の方へと引き寄せられているからなんです。

洗濯機の脱水機能

すごい速さでグルグルと槽を回すことで遠心力が生まれ、洗濯物についている水を外へと弾き飛ばして脱水します。

ジェットコースター

遠心力がなかったらジェットコースターは超危険な乗り物になります。遠心力のおかげでグルリと一回転するときに一瞬だけ逆さまになっても落ちなくて済んでいるんです。

潮の満ち引き

地球は自転と公転(太陽の周りを回る)しているため遠心力を生んでいます。この遠心力で海の水は外側へと引っ張られていて潮の満ち引きが発生します。

潮の満ち引きは他にも月の引力なども関係していますよ。

惑星の公転

太陽の周りを惑星が回る公転自体にも遠心力は働いています。もし遠心力がなかったら、巨大な太陽の引力に引かれて地球も他の惑星も全て太陽に飲み込まれてしまいます。

人工衛星

人工衛星、とりわけ静止衛星と呼ばれるものは遠心力の働きで宇宙空間の同じ位置にとどまることができるんです。地球の引力と遠心力の釣り合いが取れた場所にいる訳ですね。

逸れた話を台風の目に戻しましょう。実際に台風の目に入るとどのくらいの時間無風状態となるのか気になりませんか?

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台風の目の中にいる時間

特定の地点が台風の目の中にある時間は10分から2時間程度です。

台風が北上する速さは時速20km~50km程で、北へ行くほど早くなります。

そして台風の目の大きさは小さいもので半径10km程度、大きいもので50km程度です。まれに半径100kmにもなる大きな目を持つ台風もあります。

目の半径10kmで進行速度が時速50kmの台風なら12分、目の半径50kmで時速20kmなら2時間30分で通り過ぎる計算になります。

私がかつて住んでいた町に台風の目が通ったときも、1時間ほどで風が強くなり始めました。

その時は突然風がやんでまた突然吹きはじめるというよりも、徐々に弱くなり始めていいお天気となり、また徐々に強くなり始めたといった様子でした。

また想像していたような完全な無風ではなく、少しは風が吹いていましたけどね。

まとめ

いかがでしたか?台風に目には小学校の理科で習うことも関係しているなんてちょっとビックリしますね。毎年多くの被害をもたらす台風ですが、こうしてみてみるとちょっと科学的で面白くないですか?

それでは今回の内容のおさらいをしておきましょう。

まとめ

  • 台風に目があるのは遠心力の働きによります。
  • 台風が強い風雨を伴うメカニズムを解説しました。
  • 遠心力は私達の身近なものから宇宙規模のものまで様々なところに見られます。
  • 台風の目の中にいる時間は10分から2時間程度です。

今度台風が接近してくる時には「目に入らないかな?」なんて思っちゃいますね。それでちょうど目に入ったら「今、遠心力で風がここまで来れないんだな」なんて考えたりして。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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