あれはある年の梅雨時のことでした。久しぶりにししゃもでも焼いてビールのツマミにしようかとグリルを開けてみました。
そこに待っていたのは、グリルの下皿一面にビッシリと生えたカビ、カビ、カビ…
一瞬体が固まり、そっとグリルを閉じて放心状態となってしまいました。
その後ハッと我に返り、慌ててホームセンターに走って除菌グッズを購入し、徹底的に除去しましたが…(;^_^A
あなたはこのような経験はありますか?梅雨時になるとカビって厄介ですよね。
でもよく考えると、普段の掃除を怠っていた自分がいけなかったんです。
ではカビを発生させないように抑えておくべきポイントとは?カビが発生しやすいのはどんな場所?などなど、気になる疑問をリサーチしてみました。ぜひ最後までお付き合いください。
スポンサーリンク
カビの発生を抑えるポイント3点
まず、カビの発生を抑えるための3つのポイントをご紹介します。
- 掃除を怠らない
- 風通しを良くしてこまめに換気をする
- 湿気を取り除く
これらのポイントを踏まえ、特にカビが発生しやすい場所に対処する事でカビを抑えることができます。
カビが発生しやすい場所3点
特にカビが発生しやすい場所としては以下が挙げられます。
- キッチン、洗面所、お風呂など水回り
- 結露しやすい窓辺
- 収納の内部
それでは、上に上げた3つのポイントと発生しやすい場所3点に留意しながら、各ポイントの詳細を見ていきましょう。
掃除は毎日。拭き掃除には注意。
掃除は毎日行ってください。通常、カビの菌は1立方メートルあたり80個は浮遊していると言われています。これらが条件に合う場所に付着するとたちまちのうちに菌糸を伸ばしてコロニーを形成してしまいます。
だからまずは壁や床などに付着したカビの菌を掃除によって取り除きましょう。注意点としては以下のとおりです。
掃除機はモップがけをした後で
モップがけをしてから掃除機をかける習慣をつけましょう。
イキナリ掃除機をかけることは、床についているカビの菌を舞い上がらせて拡散するのと同じです。だからまずはモップで見えないカビ菌を拭い取って、その後で掃除機を隅々までかける様にしましょう。
水回りの水分除去をする
キッチン、洗面所、お風呂など水回りは、掃除をした後でキチンと水分を拭き取りましょう。
特に風呂場はカビが発生する条件が揃っています。
- 湿気が残りやすい
- 空気が通りにくい
- 石鹸の残り滓や垢など、カビが栄養とするものが残りやすい
だから洗剤で除菌しながら掃除をしたから換気扇を回しておけば大丈夫、という訳にはいきません。
水分が残った状態だと、タイルとタイルの間などに水が染み込んでカビがコロニーを作る場所を与えてしまいます。また、残った水滴に含まれる微量の洗剤などもカビの栄養になってしまいます。
窓のサッシのシリコン部分
窓の掃除はガラスを拭くだけではなく、シリコン部分のホコリを取り除くことに重点を置きましょう。シリコンには頑固な黒カビが生えやすいため、栄養となるホコリを丁寧に掃除しておきます。
また北に向いた窓には要注意。結露しやすくカビが発生する条件が整いやすいからです。
畳の水拭きには要注意
畳を水拭きする時、雑巾の絞り方が甘いと目の中に水分を染み込ませてしまいます。これではカビにとって絶好の場所を提供しているようなもの。
水拭きをする時は固く固く絞って、畳の目に水分が入り込まないようにしましょう。
小さなコロニーを徹底的に除菌
カビの小さなコロニーを見つけたらすぐに洗剤で拭き取り、エタノールで除菌しましょう。手順としては以下のとおりです。
- まずは窓を開放して胞子を外に出します。
- 胞子を吸い込まないようにまずはマスクをします。
- 住宅用中性洗剤を吹き付けてしばらく置きます。
- 雑巾で拭き取ります。
- 拭き取った場所と周囲にエタノールを吹き付けて完了。
小さくてもカビのコロニーができている段階では既に胞子を空気中に放出していると考えましょう。この胞子を室内に付着させないことと、コロニーをすぐに除去することを同時に行う必要があります。
また、薬局で売っている無水エタノールと水を混ぜて殺菌スプレーを作ることもできます。無水エタノールを6、水を4割合で混ぜてスプレーボトルに入れて出来上がり。
揮発性なので吹き付けてもすぐに乾くし簡単な油汚れを掃除するのにも使えて便利ですよ。使用する際の注意点は次の通り。
- 火気厳禁です。
- 密閉した場所では使わず、窓を開けて使いましょう。
- ワックスなどを落としたり、アクリルや白木でできたものを変色させる恐れがあります。
スポンサーリンク
風を通してカビの発生を抑える
カビは液体の水よりも高温高湿の環境を好みます。日に3~4回窓を開けて部屋に風を通してやることで温度や湿度を管理してカビが好む環境を作らないことが重要です。
掃除の時は窓を開放
上でも触れましたが、掃除をするということは壁や床についたカビの胞子を舞い上がらせて拡散することでもあります。窓を閉じた状態で掃除をすると、空気中に拡散した胞子が別の場所に付着する恐れが高まります。
だから掃除をするときには窓を開放して部屋全体に風を通すことを忘れずに。カビの胞子を外へと追い出してしまいましょう。
収納の開放も忘れずに
掃除の時に忘れてはいけないのが押し入れ、クローゼットなど収納部分の開放です。これらの場所は空気が淀みやすくて湿気も溜まりやすく、カビにとって絶好の繁殖場所になりがちなのです。
収納部分の戸を開けるというただの一手間がカビの発生を抑えることにつながります。
家具の配置にも工夫しよう
タンス、本棚、食器棚などの家具は壁から5センチ位離して配置しましょう。こうすることで風が通りやすくなり、カビが発生するリスクを抑えることができます。
湿度の管理をしよう
風を通すことで湿度を下げることはできますが、雨が続くとそれもままなりません。そんな場合には次のような方法が考えられます。
- 除湿機やエアコンの除湿機能を使う
- 備長炭、竹炭などをぶら下げておく
- 新聞紙を丸めて部屋の隅に置く
- 収納には新聞紙などを敷いておく
⇒ 梅雨時にエアコンの除湿の効果は?調べて分かった驚きの結果
こうした工夫をするだけで室内の湿度を管理することができ、カビにとって好ましくない環境を作ることができます。
まとめ
いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。
まとめ
- カビの発生を抑えるポイントはこまめな掃除、風を通す、湿気を取り除く、の3点です。
- カビが発生しやすいのは水回り、結露しやすい窓辺、収納の3箇所です。
- 掃除は毎日行いましょう。
- カビを見つけたら小さいうちに除去と除菌をしましょう。
- 1日に3~4回は空気を入れ替えて風を通しましょう。
- 梅雨時などは除湿機、エアコン、備長炭などを活用して除湿に努めましょう。
カビとはオサラバして清潔で快適な環境で過ごしたいですね!最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。