あなたは自転車の防犯登録はちゃんと行っていますか?
「自転車購入の時に店で登録してもらったよ」と考えている人も、本当にちゃんと登録されているかって気になりませんか?
もしも万が一、きちんとしてあるはずの防犯登録が何かの手違いでされていなかったら…と考えるとちょっと不安になったりします。
私は現在は自転車を所有していません。でも学生時代に自転車の盗難に遭った経験があり、その時に防犯登録をしていなかったので後でとても面倒な思いをしたことがあります。
そこで、自転車の防犯登録を確認する方法を大紹介していきたいと思います!ご自分の自転車がちゃんと登録されているかを一度確認してみましょう。
それではぜひ最後までお付き合い下さいね。
自転車の防犯登録を確認する方法
自転車の防犯登録が適切になされているかを確認するためには、登録証を持って最寄りの警察署に問い合わせるのが最も早い方法です。その際に必要となるのは次のものです。
- 防犯登録証
- 自転車の車体番号が分かるもの
防犯登録証は、自転車の購入時などに防犯登録をする際に店舗で発行してくれる書類です。これと同時に防犯登録ステッカーももらえます。ステッカーはその場で自転車に貼り、登録証は大切に保管しておきましょう。
そして自転車の車体番号は、自転車そのもののフレームなどに刻印されているシリアルナンバーです。
つまり、手元に残してある登録証と自転車そのものを持って警察署に問い合わせれば登録番号を紹介してくれるため、自分の自転車が防犯登録を適切に行われているかを確認できるわけですね。
通常は自転車購入時に店で防犯登録を薦められ、これに応じれば店の手続きで都道府県の自転車防犯登録協会に登録されます。
でも自転車店の店員さんも間違う場合もあります。何らかの手違いにより防犯登録がされずに放置状態になってしまうおそれがあります。
こうしたことを防止する為に新しい自転車を購入したら1ヶ月ほど時間をおいて登録がされていることを確認してみるといいかもしれませんね。
さて、深夜などに外出をしていると警察から職務質問を受けることがあります。そんな時に自転車に乗っていると防犯登録の確認を求められる場合があるのですが、どういった対応をするのがいいのでしょうか?
続きをご覧下さい。
警察に職務質問を受けたときの対応
自転車の防犯登録確認を警察に求められたときには素直に応じて確認をしてもらいましょう。
パトカーの場合には、防犯登録番号を確認して無線による照会であなたの自転車が盗難されたものでないことを確認します。
また徒歩や自転車の警察官は小型の端末を所有していて、番号を入力することで盗難車でないことを確認します。
駅前や繁華街などに駐輪されている自転車の防犯登録番号を見て小型の機械に番号を入力しているお巡りさんを見かけたことはありませんか?
時間にして2~3分で済む話ですので、素直に応じた方がいいでしょう。
でもやましいことがないのにいきなり警察に呼び止められて職務質問されるのは、自転車の盗難を疑われる様な気がして気分が良くない人も多いはず。
「職務質問に応じる義務なんてないはずでしょ」なんて考えている人もいるかも。でもそれは少し考えた方がいいかもしれませんよ。職務質問に素直に応じないと実に面倒なことが起こり得るからです。
それでは一体どんな事態になるんでしょうか?続けてお読み下さい。
職務質問を断って立ち去ろうとするのはNG
結論から書くと、警察の職務質問を個人が断ることはほとんど不可能と言えます。また無理矢理に振り切って立ち去ろうとすれば公務執行妨害の現行犯で逮捕されるおそれもあります。
そのため、警察官から自転車の防犯登録の確認を求められたら素直に応じた方がいいでしょう。
自転車の防犯登録の確認を警察が行うためには、自転車利用者本人に同意を得なければいけません。そのためには職務質問の形で利用者本人に協力してもらう必要があるんですね。
この職務質問は警察官職務執行法という法律で規定されています。同法第二条の条文には次のように書かれています。
警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。
警察官はこの職務を遂行するために、相手の方を持って逃げないようにしたりすることも可能なんですね。盗難自転車と疑っている場合には自転車のハンドルなどをつかんで逃がさないこともできます。
もちろん走って逃げ出したら追いかけることもできますし、前に立ちはだかって進路を妨害することもできます。
そんな時にイラッとして警察官の体を押したりしてしまったら最後。公務執行妨害の現行犯で逮捕され、今度こそ強制的に警察署に連行されてしまいます。
自転車の防犯登録を確認するだけなら5分もかからずに終わる作業です。他にもいろいろと聞かれるでしょうしある程度の時間を取られるのは仕方ありません。
しかし必要以上に疑われる言動をして余計に時間を取られたり、最悪逮捕されるリスクがあることを考えれば、職務質問には素直に応じた方が良さそうです。
ところで、法律と言えば自転車の防犯登録は利用者の義務であるということはご存じでしたか?
自転車の防犯登録は利用者の義務
自転車の防犯登録をすることは自転車利用者の義務であると法律で定められています。
「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」という長い名前の法律の第十二条は次のような条文となっています。
第十二条 (中略)
3 自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録(以下「防犯登録」という。)を受けなければならない。
つまり、都道府県ごとに自転車の登録をしないといけない義務を自転車利用者は負っている訳なんですよ。
「でも防犯登録しなくても別に困らないよ」と思っている人は、続きを読んで考える参考にして下さいね。
罰則はないがデメリットはある
自転車の防犯登録をしない事による罰則はありません。一方で防犯登録をしないことによるデメリットは自転車利用者にとってとても大きなものとなります。
罰則がないというのは、前出の法律には罰則規定がないために、仮に防犯登録をしていない自転車に乗っていても罰金や反則金を科されたり逮捕されたりする事はないという意味です。
これに対して、防犯登録をしていないと次のようなデメリットを負うことになります。
- 自転車が盗難に遭った後、発見されても所有者に連絡されない
- 防犯登録ステッカーを貼っていない自転車は盗難リスクが増大する
- 登録制の駐輪場には利用できないところが多数ある
- 自転車保険などに加入できないことがある
- 警察官の職務質問や行政による違法駐輪の撤去を受けると所有物であることを証明するのに手間がかかる
などなど、思いの外多くのデメリットを負うことになります。ここは素直に防犯登録はしておいた方が良さそうです。
防犯登録の際の手数料は都道府県ごとに異なるため、こちらの記事にまとめました。
また、Amazonや楽天などネット通販で購入した自転車も確実に防犯登録を済ませておきましょう。方法はこちらからどうぞ。
まとめ
いかがでしたか?自転車の防犯登録を確認するにはこんな方法があるんですね。私も自転車を購入する際には確実に防犯登録がされているかをきちんと確認したいと思います。
個人的には、職務質問を受けたら意地悪なことを考えずに素直に応じた方がいいなと感じました。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 自転車の防犯登録の確認をするには、防犯登録証と車体を持って最寄りの警察署に問い合わせましょう。
- 警察に職務質問を受けたら、素直に応じて防犯登録番号の照会をしてもらいましょう。
- 職務質問を断って立ち去る行為はやめておくのが得策です。
- そもそも自転車の防犯登録は義務づけられています。
- 防犯登録しないことの罰則はありませんが、デメリットは数多くあります。
きちんと防犯登録がされている自転車で快適な利用を心がけたいものですね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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