朝顔は世話がとても簡単な植物です。小学校1年生でも育てて花をつけることができます。
でも子供に世話を任せておくと、夏休みが終わる頃には花をつけなくなってしまうので興味を失ってしまったりしませんか?
最後まできちんと育てると、種をとることもできて次の年にまた育てることができるんですよ。
その種をとるタイミングが分からない、という方は今回の記事をぜひご覧下さい。子供と一緒に花が終わった後も観察する楽しみができますよ。
合わせて種の取り方や保存の仕方などもご紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいね。
朝顔の種をとるタイミング!
朝顔の種をとるタイミングはズバリ、種を包む皮が茶色くなり乾燥してからです。
種を包んでいる部分を「果皮」と呼びます。この果皮が茶色くなり乾燥したら、以後はいつ種を取り出しても大丈夫です。種を取る準備ができたものは、果皮もその下の「がく」も枯れたように乾いているのですぐに分かりますよ。
時期を具体的に書くと、日本朝顔なら9月下旬から10月下旬、西洋朝顔なら11月下旬頃になると種を取り出せる状態になります。
ただし一概には言えませんので、9月に入ったら注意深く観察する事が大切です。
子供が大切に育ててきた朝顔だと、花が散ってしまった後には興味を失うかも知れません、でも種のでき方まで根気よく観察する事を教えてあげると、子供達は小さな変化も見逃さないでしょう。
朝顔は下の方から花が咲いて花弁を落としていきます。数日すると、花を落とした部分の根元が緑色に膨らんでくる物が見受けられるようになります。
これが受粉に成功した花で、放っておけば種をつけるようになります。9月に入ったらこうした部分がないか下の方から観察していき、発見したら何か目印をつけておくといいかも知れません。
緑色の状態ではまだ種を取るには早すぎます。1ヶ月前後放置して緑色だった果皮が茶色くなったらそろそろ収穫できます。
収穫できる状態を確認してから1ヶ月ほど放置しても問題ありません。ただしあまり時間をおくと自然に果皮が破れて中の種がこぼれてしまうので、そうなる前に収穫しましょう。
朝顔の種の取り方
朝顔の種の取り方はそれほど難しくはありません。収穫できる状態になったら指で軽く潰せば種が出てきます。もちろん小学生の子供でも簡単にできますよ。
ただ、中から出てくる種はとても小さく、取りこぼしてしまうとどこに行ったのか分からなくなる恐れがあります。
子供に収穫させるなら親が補助役として下に受け皿などを構えて、その上で子供に指で潰すように指示すればOKです。
指で触ってみても中身が詰まっている感じがする場合はまだ早すぎます。収穫できる状態は、果皮と中の種が分離していることが指の感触から分かります。
次のシーズンにどの花が咲くか分からないようにしたいなら、種をごちゃ混ぜにしましょう。逆にこの種からは赤い花、等と把握をしておきたいのなら種が混ざらないように株ごとに分けて収穫をしていきます。
たくさん取っておけば、次のシーズンには発芽や双葉をつけるのが早い物など元気よく生長しそうな株を選ぶことができますよ。
続いては種の保存方法を紹介していきます。
朝顔の種の保存方法
朝顔の種の収穫後に保存する方法は次のとおり。
- 収穫した種は1ヶ月ほど日陰干しで乾燥させる
- 湿気や気温の変化が少なくて暗い場所に保管する
- カビが心配なら空き瓶などに乾燥剤と一緒に入れて密封する
合わせて種類ごとに分けて収穫をしたなら、保存容器も種類ごとに分けてマジックで「赤い花」とか「紫の大輪」などと書いておくといいかも知れません。
朝顔の種は外皮が強いので、冬場にカビが発生してダメになる危険性は小さいです。ただし絶対に大丈夫だとも言い切れないので、次のシーズンに確実に発芽させたいと考えるのならきちんと乾燥させた方がいいでしょう。
私の場合、収穫した種は古封筒に入れて玄関の下足箱の奥に置いておきました。次のシーズンに試してみたらちゃんと発芽し、花も種もつけましたよ。
なぜ下足箱かというと、日光に当たることがなく気温の変化が少なく、湿気もあまりない場所としては最適だと考えたからです。
無造作に古封筒に入れて乾燥剤も使いませんでしたが、別にカビが発生したり腐ったりしてしまうこともなかったので、今でもこの方法で毎年保存をしています。
まとめ
いかがでしたか?
小学生の子供と一緒に朝顔を育てるのは命について学ばせるとてもいい機会になります。
ぜひ種の収穫もやらせてあげて、次の年にまた元気に花をつけて命を繋いでいくことを実感させてあげたいですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 朝顔の種をとるタイミングは、花を落とした部分が茶色く乾燥した頃です。
- 茶色く乾燥した部分を指で潰すと果皮が破れ、種を簡単に取ることができます。
- 種は気温変化や湿気が少ない場所に保存しましょう。
小さな子供達も、こうして生命の不思議に肌で触れて学びを深めていって欲しいものですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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