9月から11月頃にかけては大学入試の世界ではAO入試が盛んに行われることになります。今回の記事ではその対策についてまとめました。
このAO入試では面接がとても重視されます。質問内容も高校入試までとは異なり、厳しく突っ込まれることも多々あります。
また自己PRの時間は自分を大いに売り込むチャンスである反面、多くの受験生は経験がないことだけにどのようにPRすれば良いのか分からない人も多いはず。
こうした疑問に対しての答を解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
AO入試の面接対策!
AO入試の面接対策として、この章では以下のことを解説していきます。
- 服装と髪型
- 立った姿勢と座った姿勢
- 立ち居振る舞い
全て見た目に関する事柄ですが、面接を受ける時に見た目はとても重要です。面接官に好印象を与えることが合格に近づくことになるからです。
アメリカのある大学の研究では、面接などで人を評価するときの要因として70%が服装などの見た目だという結果が出ています。
続いては話し方が15%ほどで、話の内容は8%程度に留まったそうです。
こうした理由で、まず最初に見た目の部分からチェックしていきましょう。
面接時の服装と髪型
面接時の服装はもちろん学校指定の制服を正しく着用します。制服がない学校でも行事服とか標準服といったものがある筈なので、こうした物を着て面接に臨みましょう。
その際のポイントは以下の通りです。
- 男子の学生服はボタンと詰め襟を上まで留める
- 上着の下はカッターシャツで袖のボタンを留める
- 女子のセーラー服はリボンの緩みがなく、背中側からはみ出さないように
- 袖のボタンを留める
- 男女ともブレザーの場合は一番下のボタンは外しておいてよい(座ったときに綺麗に見える)
- 靴は革のローファーまたは華美でないスニーカー
こうした細部に気を配れることは面接での評価を上げる事に繋がります。
また、髪型については次の点に注意しましょう。
- 事前に理容室や美容室で調髪をしておく
- 男子は目や耳に髪が被らない長さにしておく
- 女子は髪が長い人はゴムで後ろを縛り、前髪はピンで留める
最後の「髪をゴムで縛る、ピンで留める」をきちんとしておくのは次のような理由があります。
女子の礼の仕方を見ていると、多くの場合において頭を上げるときに顔を左右に振る仕草をします。乱れた髪を無意識のうちに元に戻そうとするんですね。
実はこれは礼をする上でのマイナスポイントになります。厳しい面接官だと「見苦しい」という評価をつけるからです。
銀行や携帯ショップなどに行く機会があれば、働く女性の髪型と礼の仕方をよく観察してみて下さい。皆さん髪を後ろで縛り、礼をして元に戻るときに頭を振らずごく自然に顔を上げていますよ。
立った姿勢と座った姿勢
続いては立った姿勢と座った姿勢です。
まず、立っているときには靴のかかとの間に隙間ができないようにつけましょう(骨格的にかかとが空いてしまう人は無理をする必要はありません)。
このとき、背筋を伸ばして顎を引きます。姿勢が悪い人は頭部を肩よりも前に出しがちになるので、胸を張り首の筋肉を使って頭部を後ろに下げるようにします。
両手は指先まで揃えて五指に隙間ができないようにし、太ももの真横にピッタリとつけます。
座るときには椅子に深く腰掛けます。ただし背もたれに体を預けないように浮かせておきます。再び顎を引いて背筋を伸ばしましょう。
体の小さな女子の場合は座ってもかかとが床から浮かない程度の所に腰をかけます。
男子は膝から足の先までを自然に開き、手は軽く握って両膝の上に置きます。
女子は膝から足の先までを閉じ、左右の手を重ねて腿の付け根辺りに置きます。
視線は話している人の眉間と口の両端を結んだ三角形を何となく見るように向けておきましょう。
立ち居振る舞い
礼の仕方は少し難しいです。多くの人は例を下げるときに首から頭部だけが曲がるため、腰を折る礼になっていないからです。
礼をするときのポイントは45度の角度で腰を折ることです。腰から頭の先にかけては曲がらないのが望ましいです。
礼をしたときに、最も深い位置で自分の足下が見えているようだと首が曲がっている筈です。首を折らずに腰から礼をすると、視線は2~3m先の床の上に行きます。
続いては入室時と退室時のポイントです。
部屋のドアや戸を開閉するときには両手を使う事を忘れないようにしましょう。
ドアの場合は利き手でドアノブを持ち、反対の手を添えて開閉します。
引き戸の場合は戸のくぼみに片手をかけ、やはり反対の手を添えたまま開閉します。
特に面接を終えた後の退室時には気持ちが緩んでいるため、普段はしないこうした仕草を忘れがちになるので、完全に退室が終わるまでは気を抜かないようにしましょう。
AO入試の面接の内容は?
AO入試の面接の内容は、志望理由書に書かれている内容についての詳しい質問がメインになります。
志望理由書には次のような事を書いているはずです。
- その大学・学部を希望している理由
- そこで何を学びたいか
- それを学ぶためになぜこの大学・学部でなければならないか
- 将来は学んだことをどう生かしたいか
- 自分がこの大学・学部に合っている理由
- 高校時代に力を入れてきたこと
- 将来の夢
特に重視されるのは、上から三つの質問です。
それは、AO(アドミッションオフィス)入試と言うだけあって大学のアドミッションポリシーをきちんと把握して志望理由書を書くことが大前提となっているからです。
アドミッションポリシーとは、その大学がどのような学生を欲しているかが書かれている基準のようなものです。
だから志望理由書を書く前に、大学・学部のアドミッションポリシーは暗記するほど熟読する必要があります。
このアドミッションポリシーと自分の学びたい内容を適切にマッチさせて志望理由書を書き、面接までの期間を利用して書いた内容をさらに深めて具体的な大学生活のイメージを作っておきましょう。
AO入試の面接は自己PRが重要!
AO入試のもう一つのポイントに自己PRがあります。
これも当然ながら、前述の志望理由書に沿った内容で行っていく必要があります。
ただし、志望理由書に書かれていることをそのまま述べるだけでは不十分。ここでキーワードとなるのは「具体性」で、次のことを意識しながら行うようにします。
- 志望理由書を元に、そこに書かれていない大学で学びたいことを具体的に述べていく
- 志望理由書に書ききれなかった死亡理由の詳細を具体的に述べていく
当然、話に具体性を持たせるためには志望する大学や学部について詳しく研究をしておかなければいけません。
これには時間がかかるため、付け焼き刃では難しいのも事実です。可能であれば事前に同じ高校出身の先輩などにコンタクトを取り、大学での教育内容について話を聞いておくといいでしょう。
ところで、推薦入試の面接対策もAOの面接に通じるものがあります。参考にこちらもチェックしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
このようにAO入試には準備のために意外と時間を割く必要があるため、その期間の受験勉強が疎かになりがちです。
AO入試を受けるには必ず合格をするという必勝の覚悟で臨みましょう!
また、AO入試では評定平均も合否の重要な判断材料となります。評定平均はいつのものか?気になる方はこちらを読んでみて下さい。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- AO入試の面接では見た目が重要です。服装、髪型などで注意する点を解説しました。
- 姿勢や立ち居振る舞いで注意するポイントについて解説しました。
- AOでの面接の内容は志望理由書からの質問がメインとなります。アドミッションポリシーを把握して志望理由書を書き上げましょう。
- AOでの自己PRは志望理由書の内容をさらに具体的に述べる事が重要です。
AO入試で無事に希望する大学への合格を勝ち取れると素敵ですね!
AO入試と推薦入試についてさらに知りたいことがあれば、こちらの記事もチェックしてみて下さいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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