寒い季節になると、お肌がカサカサにになったりして辛い思いをする人もいますよね。
私もよく唇や手先が乾燥してガサガサになることがあるんですよ。
あなたのお肌は潤いのある健康肌ですか?それともカサカサになっちゃいますか?
乾燥肌についてはこちらの記事も参考にどうぞ。
特に女性は肌の美しさを保つためにいつもとっても気を使っていますよね。でも、お化粧などのスキンケア以外でも、食べるものが肌の健康と関係があるんじゃないか、と思ったんです。
食べ物の工夫でお化粧の効果がより良くなるなら、試してみたいと思いませんか?
そもそも肌荒れの原因を作る食べ物ってどんなものなんだろう?逆に肌にいい食べ物は?気になる疑問をリサーチしてみました!
スポンサーリンク
肌荒れの原因になる食べ物
お肌の健康を害する食べ物を紹介していきます。ざっくりと分けると「糖類・糖質」、「脂質」、「塩分」の3つがあります。
糖類・糖質を多く含むもの
以下のものは糖類・糖質を多く含み、肌年齢を高くします。
食品名 | 200g中の糖類・糖質 | 角砂糖換算 |
カップラーメン | 134.5g | 33.5個 |
チョコレート | 104g | 26個 |
ショートケーキ | 92.9g | 23.3個 |
食パン | 88.7g | 22.3個 |
白米 | 73.5g | 18.4個 |
うどん | 46.8g | 11.7個 |
アイスクリーム | 44.4g | 11.7個 |
清涼飲料水 | 20g | 4.8個 |
上記はすべて200g中の量ですので、ご飯なら大盛り一杯くらい、カップラーメンなら3個分程度です。清涼飲料水は少なく見えますが、500mlペットボトル一本では50g、角砂糖12個分程度になります。
糖分・糖質の肌への悪影響
糖分・糖質の摂取過多は細胞を糖化させ、肌年齢を高くする作用を持っています。また、糖分・糖質を分解するときにビタミンB群のうちビタミンB2、ナイアシン、パテントン酸、ビオチンを消費するため、肌の新陳代謝を妨げます。
久留米大学の山岸昌一先生によると、糖類・糖質の過剰摂取により肌老化の原因物質である「AGE」を体内に溜め込み、それによって体を作るタンパク質が糖化し、肌の老化が進行します。
正常な皮膚に『AGE』がたまると、コラーゲンが変形してハリを失い、 肌のプリプリ感が損なわれてシワができたり、皮下脂肪の重みに耐えられずにたるみが出てきたりします。
これらシワやたるみを加齢の特徴として見て取りますので、 『AGE』のたまり具合によって、実年齢より若く見えたり、老けて見えたりするわけです。(引用:AGE研究協会HP)
付け加えると、甘いものの過剰摂取により体内のビタミン、ミネラル、カルシウムが不足したり、血液を酸化させて赤血球を破壊することにもつながります。
また、血糖値が乱高下することで、精神不安定を招き怒りっぽくなります。甘いものの食べ過ぎはキレやすい子供を作るのは本当なんですね。
脂質を多く含むもの
脂質はざっくりと3つの種類に分けることができます。「飽和脂肪酸」、「一価不飽和脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる3種類です。
飽和脂肪酸は健康に悪く、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸は健康に良いと言われています。それぞれを多く含む食品をご紹介します。
乳製品には飽和脂肪酸が多く、肉類や卵は飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の両方を含み、魚類や和食の素材は多価不飽和脂肪酸を多く含むといえます。
脂質は食品を選んで摂取する
飽和脂肪酸の多いものは皮脂の状態に影響し、ニキビの原因となります。また、肝臓の働きで中性脂肪へと変化し、血液をドロドロにして酸素を運びにくくしたり、肝臓に負担をかけることで心身の健康を損ないます。
逆に、脂質を控えすぎると肌の潤いを損ない、カサカサの乾燥肌になってしまいます。そこで、上記の「不飽和脂肪酸」を含むものを多く摂ることをおすすめします。
それぞれの脂肪酸の働きについて、平成22年9月に消費者庁が出しているレポートから引用をします。
まずは飽和脂肪酸から。
飽和脂肪酸を摂りすぎると、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を増やす(心疾患のリスクを高める)ことが報告されています。
飽和脂肪酸の炭素の数(12個・14個・16個もしくは18個)によってコレステロールに与える働きが異なることも報告されています。
続いては一価不飽和脂肪酸です。
摂取する炭水化物の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、HDL(善玉)コレステロールを増やす(心疾患のリスクを下げる) ことが報告されています。
摂取する飽和脂肪酸の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、LDL(悪玉)コレステロールを減らす(心疾患のリスクを下げる)ことも報告されています。
最後に多価不飽和脂肪酸です。
摂取する飽和脂肪酸の一部を多価不飽和脂肪酸に置き換えると、心疾患のリスクを下げることが報告されています。
n-3系の多価不飽和脂肪酸を多く含む魚を摂取すると、心疾患のリスクを下げることが報告されています。
塩分を多く含むもの
塩分の摂りすぎも肌荒れの原因を作ります。以下に塩分が多い食べ物を紹介します。
食品名 | 100g中の塩分量 |
梅干し | 8.7g |
薄口醤油 | 6.3g |
赤味噌 | 5.1g |
ウスターソース | 3.3g |
カップ麺 | 2.7g |
ビーフジャーキー | 1.9g |
いわし丸干し | 1.5g |
塩分の肌への悪影響
塩分(=ナトリウム)と体内の水分はシーソーのようなバランス関係にあり、片方を多く摂るともう片方は排出されやすくなります。
塩分を多く摂ることで体内の水分が失われ、肌から潤いを奪い去ります。肌の潤いが十分にないと新陳代謝が滞り、シワ、シミ、弾力不足の原因となります。
スポンサーリンク
肌荒れにいい食べ物
肌荒れにいい食べ物は大きく分けて3種類あります。「腸内環境を改善するもの」、「血行を促すもの」、「新陳代謝を促すもの」です。
食物繊維、発酵食品で腸内環境を改善
次の食品には肌に良い食物繊維を多く含んでいます。
また、発酵食品も食物繊維を含むものと同様の効果があります。
これらは腸内常在菌を増やし、お通じを良くする働きを持っています。腸内環境を改善すれば肌荒れの原因を取り除くことができますよね。
発酵食品についてはこちらを参考にどうぞ。
ビタミンE、鉄分で血行促進
ビタミンEと鉄分は血行を良くして体の隅々まで酸素と栄養を行き渡らせる働きを持っています。以下、それぞれを多く含む食品です。
タンパク質、亜鉛、ビタミンA・Cで新陳代謝
タンパク質、亜鉛は新陳代謝を促進して肌を生まれ変わらせる効果を持っています。またビタミンA、ビタミンCでは抗酸化作用を持っており、活性酸素を除去して肌の老化を防ぎます。以下、それぞれを多く含む食品です。
抗酸化作用についてはこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?食べるもので肌荒れになったり、逆に肌をきれいにしたりするなんて驚きですよね!以下にまとめておきます。
まとめ
- 糖分・糖質、脂質、塩分を多く含むものは肌荒れの原因となります。
- 糖分・糖質の過剰摂取は細胞を糖化させて肌年齢を高くします。
- 飽和性脂肪酸は肌に悪く、不飽和性脂肪酸は肌に良い効果があります。
- 塩分の過剰摂取は水分の排出を促して肌の潤いを失わせます。
- 食物繊維、発酵食品で腸内環境を改善します。
- ビタミンE、鉄分で結構を促進して栄養を体に行き渡らせます。
- タンパク質、亜鉛、ビタミンA・Cで新陳代謝を促進します。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。