日本の自動車市場では、FF車が大変な人気になっており、その傾向は今後も続くと思われます。
FF車は快適な運転性能や燃費の良さ、広い室内空間が特徴の車種で、家族など複数の人を乗せてワイワイと楽しく出かける事が人気の背景にあります。
私もずっとFF車に乗っています。家族や友人と一緒に出かけるには大変重宝していますよ。冬の季節にはスキーやスノボに一緒に出かけたりもします。
「雪道を行くなら4WDだろ」と言う人もいますが、必ずしもそうは言い切れません。
と言うよりも、慣れていない人ほどむしろFF車で基本に沿った運転をした方が事故を起こしにくくなります。こちらに概論的に解説しましたので、リンクを参照してみて下さい。
以下にFF車で雪道を運転するときの注意ポイントを、さらに詳しく解説しますのでご覧下さい。
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FF車での雪道運転の注意ポイント
まず頭に入れておきたい事として、FF車で雪道を運転するときに必要最低限の事を列記します。
- スタッドレスタイヤを装備、タイヤチェーンは絶対必要。
- スタッドレスタイヤは4輪全てに装備する。
- タイヤチェーンを装着するときは前タイヤに。
- カーブ、交差点などでハンドルを切っているときにはブレーキもアクセルも踏まない。カーブ、交差点に入る前にやり過ぎなほど減速しておく。
- ハンドル操作をゆっくりと。
- 上り坂では車間距離を大きく空け、ゆっくりでも止まらない様に進む。
- 深い積雪路には入らない。
以下にそれぞれの理由を詳述します。
スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンについて
後半で詳しく解説しますが、FF車とは前のタイヤが駆動する車種です。だから「スタッドレスは前のタイヤだけで十分」と言う人がいますが、大間違いです。安全のためスタッドレスは4輪全てに装着しましょう。
また、逆にタイヤチェーンは前輪だけで十分です。チェーンを4本に巻いたら、折角のFF車なのに乗り心地が悪くなりすぎます。また、チェーンは駆動輪に装着しないと意味がありません。
ちなみにスタッドレスタイヤは新品を強くお奨めします。別記事に理由が書いてあります。
カーブや交差点での操作について
FF車は直進で安定する車種です。反面、カーブなどでスピードに負けて曲がりきれない現象(アンダーステアと言います)が起きやすい車種でもあります。
だからオーバースピードで雪道の交差点やカーブに突入するとアンダーステア状態でハンドルを切っても曲がれず、右カーブなら左へとコースアウト、左カーブなら対向車線へと突っ込みます。
こうした事故を起こさないために、交差点やカーブに入る前に減速、曲がっている最中には加速も減速もせず、ハンドルはゆっくり回す様にします。
また万が一スリップした時の対処法はこちらの記事にまとめたので参考にして下さいね。
上り坂について
FF車は前にエンジンを搭載していて、平地では前輪に重量がかかる様になっています。しかし上り坂では重心が後ろに下がるため、駆動輪である前輪がスリップしやすい状況を作ります。
雪道で停止してしまうと、アクセルを踏んでも前輪が空転して簡単には抜け出す事ができません(スタックすると言います)。するとあなたの車を先頭に大渋滞を引き起こしてしまいます。
しかし、遅いスピードであっても走行を続けていればスタックすることはありません。だから先行する車が何かの拍子に停止しても、自分は走行を続けられる様に大きく車間距離を取っておく必要があります。
FF車が万が一スタックしてしまった場合の対処法や、スタックさせない運転方法はこちらの記事にさらに詳しくまとめました。
深い積雪路について
多くのFF車は構造上、車高が低く設計されています。そのため、深い積雪路に入ってしまうと雪がボディを押し上げて駆動輪が浮いた状態を作ります。こうなるとやはり駆動輪が空転してスタック状態となります。
深い積雪路でスタックしたら、速やかにボディの下やタイヤ周りの雪を掻きだして走行できる状況を作る必要があります。
そもそもFF車ってどんな車?
「FF車」とは、「フロントエンジン、フロントドライブ」の頭文字を用いた略称です。エンジンが前部に搭載され、駆動輪も前輪である事を指します。
FR車や4WDと比較すると、エンジンの動力をタイヤに伝える駆動系の部品が少なくて済む分、室内空間を広く設計する事ができるため、ファミリー向けの車種と言えます。
走行性能の特徴は、前述の様に直進安定性に優れているのが利点です。難点はカーブを曲がる性能やパワーで劣るため、細かいギアチェンジによる加減速には向きません。
走り屋さんなどスピードや車の操作そのものを楽しむ人や、山中や砂浜などの悪路を走行したい人にとっては退屈な車種だと言えるでしょう。
また雪道でのブレーキのコツはこちらの記事にまとめましたので併せてお読み下さい。
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メーカーごとの主なFF車
最後に、メーカーごとの主なFF車を列記します。
トヨタ
アルファード、ヴェルファイヤ、エスティマ、ノア、ヴォクシー、プリウス、カローラ、アクア、ヴィッツ など
ホンダ
ステップワゴン、オデッセイ、フリード、シャトル、フィット、Nボックス など
日産
ティアナ、ティーダ、リーフ、ノート など
マツダ
デミオ、アテンザ、アクセラ など
まとめ
今回は特にFF車での雪道運転について特化した記事を作成してみました。以下にまとめておきます。
まとめ
- 雪道でFF車を運転するときのポイントは、スタッドレス、チェーン、カーブや交差点、上り坂、深い雪です。
- FF車は前にエンジンと駆動輪がある車の事です。FF車の特性に応じた運転を心がけましょう。
- メーカーごとの主なFF車を列記しました。
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