家庭

父の日の由来は?日本にはあの国から渡ってきた!

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あなたは父の日にお父さんに何かを贈るご予定ですか?

こうして6月の第3日曜日が父の日として定着しているわけですが、そもそも父の日ってどんな由来で始まったんでしょうか?また日本ではどのように始まったんでしょうか?

そんな素朴な疑問に応えるため、リサーチをしたら意外なことが分かりました!是非最後までお付き合いくださいね。

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父の日の由来はアメリカにあった

父の日が最初に祝われたのは1910年のアメリカです。

日本では、1981年に日本ファーザーズ・デイ委員会が設立されたことがきっかけで徐々に広まっていきました。

アメリカのいち女性の嘆願から父の日が始まった

1909年、アメリカはカリフォルニア州に住むソノラ・スマート・ドッドという女性が牧師協会に父の日を作って欲しいと嘆願したことがきっかけです。その翌年の1910年に初めての父の日の祝典が行われました。

ドッド女史が子供の頃のアメリカは南北戦争の真っ最中で、夫人の父親は北軍の軍曹、まさに最前線で戦う軍人でした。

戦争の間、母親が女手一つで5男1女を育て家庭を守っていたのですが、心労が災いしたか戦後父親が復員してから間もなく母親は亡くなってしまいます。

一転してドッド家は父親が男で一つで子供たちを育てる家庭へと変わりました。父親は大変な苦労の中、再婚もすることなく6人の子どもたちを育て上げました。

この末の娘が大人になり、父親の苦労に報いるために「母の日はあるのに父の日がないのはおかしい」と嘆願をしたことで、その7年後の1916年に父の日が広く知れ渡るようになりました。

そして1926年にはナショナル・ファーザーズ・デイ・コミッティが設立され、ついに1972年になって国民の祝日に制定されたのです。

日本では1981年以降に広まった

父の日が日本で祝われるようになったのは1981年からです。上記のようにこの年に日本ファーザーズ・デイ委員会が設立され、父の日を広める活動をはじめました。

日本ファーザーズ・デイ委員会によると、1980年まで父の日と名前の付いた催しは日本には存在しなかったとのことです。

1982年には第1回「父の日黄色いリボンキャンペーン」が行われ、その後徐々にですが広く父の日が浸透していきました。

ところで、父の日に贈る花は日米で異なっているってご存知でしたか?

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父の日に贈る花は日米で違う

アメリカでは存命の父親には赤いバラを贈り、他界した父親の墓前には白バラを手向ける習慣があります。日本では父親に黄色いバラを贈ることが定番です。

アメリカでの風習は、前述のトッド夫人が父親の墓前に白いバラを手向けたというエピソードに由来しています。

一方日本では、やはり前述の日本ファーザーズ・デイ・委員会が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を始めたことから、父の日のイメージカラーとして定着してきた事によります。

この黄色とアメリカのバラのエピソードが一緒になって黄色いバラを送る習慣として知られるようになったんですね。

でもなぜ黄色が父の日のカラーなんでしょうか?

黄色が幸せの象徴になった経緯

日本ファーザーズ・デイ・委員会が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を始めたのには元ネタがあります。アメリカの口頭伝承だった話をある小説家が「黄色いリボン」という要素を絡めて発表したことが始まりです。

それが巡り巡って、黄色=幸せや暖かい家庭の象徴として定着し、父の日に黄色の薔薇を贈る習慣へと発展していったんです。

大元となった口頭伝承とは次のような話です。

刑期を終えた男が汽車で妻の待つ家に帰ろうとしていた。

男は出所の前に「もしも自分を待っていてくれるのなら家の前の木に白いリボンを結んでおいて欲しい。リボンを見つければ家に帰るが、見つけられなければ汽車に乗ったまま通り過ぎる」という手紙を妻宛に出していた。

家が近づいた頃、自分でリボンを確認する勇気が無い男は汽車に同乗していた別の男にリボンがあるかを確認して欲しいと頼んだ。家の前のオークの木には数え切れないほどの白いリボンが結ばれていた。

大元のネタは「白いリボン」だったんですね。

1971年、この話をピート・ハミルという小説家が「Going Home」という題名のコラムとして発表した時、「白いリボン」を「黄色いリボン」に改変したんですね。

1973年、そのコラムを元にさらにドーンというポップスグループが「Tie a Yellow Ribbon Round the Oak Tree」という歌にして売り出したところ大ヒットし、誰もが知る有名な話になりました。

さらに1977年、日本でも山田洋次監督、高倉健主演の作品として「幸福の黄色いハンカチ」という映画になりました。

元は黄色でも何でもなかったのに、一人の小説家のちょっとした気まぐれから始まり現在の日本で黄色のバラが定着するなんて、誰も想像しなかった展開で面白いですよね。

まとめ

いかがでしたか?あなたの疑問解消のお役に立てたでしょうか?以下にまとめておきます。

まとめ

  • 父の日はアメリカのドッドという女性の嘆願がきっかけで始まりました。
  • 日本では1981年に日本ファーザーズ・デイ・委員会が広め始めました。
  • アメリカでは存命の父親に赤バラを贈り、故人の墓前には白バラを手向けます。
  • 日本では黄色の薔薇を送る習慣があります。
  • 黄色は日本ファーザーズ・デイ委員会が父の日のイメージカラーとしたことによります。
  • 父の日=黄色というイメージは、大元はアメリカの伝承から始まっています。

今年の父の日には黄色いバラを送ってみるのも面白いかもしれませんよね。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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