あなたは突然のにわか雨でびしょ濡れになった経験はありますか?
あれって困るんですよね。ついさっきまでピーカンで晴れていたのに突然暗くなったと思ったらザーッと降ってきます。そうかと思うとまたすぐにピーカンに戻ったりして。
私は突然のにわか雨で、雨の切れ間に出会ったことがあります。自分のところは土砂降りなのに5メートルほど先のアスファルトは乾いているという、とても奇妙な光景でした。
最近はにわか雨の降り方も強烈になってきて、俗に「ゲリラ豪雨」などとも呼ばれています。
こうした異常気象に恐怖や心配を感じることはありませんか?それは誰でも感じることで、心配だからこそ対策をしようと考えるものなんですね。
大丈夫、ちゃんと対策をすれば必要以上に恐れることはないんですよ。
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ゲリラ豪雨への対策を考えよう
ゲリラ豪雨への対策を考える時には三つの視点を持ちましょう。三つの視点とは次の通りです。
- ゲリラ豪雨の前兆を感じ取る
- 外出時にゲリラ豪雨に遭遇した時の対策
- 家庭でゲリラ豪雨に遭遇した時の対策
外出時にゲリラ豪雨に見舞われると凄まじい雨、風、雷でにより身に危険が及ぶかもしれません。
また家庭においては建物内に浸水してくるかもしれず、警戒を怠ることはできません。
それぞれの詳しい対策方法を見る前に、まずはゲリラ豪雨が始まる前兆を知っておきましょう。
ゲリラ豪雨にはこんな前兆がある
ゲリラ豪雨が起こる前の前兆をすばやくキャッチすれば後の対処も慌てずに済むというものです。ではどんな時にゲリラ豪雨が来ると判断できるのでしょうか?次の一覧をご覧ください。
- 晴れているのに西から高く黒い雲が迫ってきている
- 遠くから雷の音が聞こえる
- ツバメが低く飛ぶ
- (緊急!)少し前まで異常に蒸し暑く風がなかったのに、急に冷たい風が強く吹き始めた
- (緊急!)雷が近いところで鳴ったり稲光が走ったりする
- (緊急!)雨が降る直前の独特な匂いがする
頭に(緊急!)と書いた三点の兆候がある時には、ものの数分ですごい雨が降り始める恐れが極めて高くなっているために要注意です。外出先でこれらの事に気づいた場合にはすぐに対策を取りましょう。
続けて具体的な対策方法をご紹介していきます。
外出時にはすぐに避難
外出時にゲリラ豪雨の前兆を感じたら、近くの頑丈な建物にすぐに避難しましょう。少なくとも降り始めでびしょ濡れになることや落雷のリスクを回避することはできます。
そして雨が強い間や道路が冠水した場合には無理に歩いて移動しようとしないことが大切です。冠水した道路を歩くとマンホールの蓋が外れているなどの理由で溺死のリスクがあるからです。
もう一つの注意すべき点は地下に逃げないこと。ビルでも1階以上の場所に入り決して地下のフロアには行かないようにしましょう。地下鉄や地下街も同様に危険な場所になります。
2016年8月3日の毎日新聞の報道によると、大阪の中心地で堤防が決壊すると梅田の地下街は3時間で浸水が始まり、12時間で水で満たされるという試算を国土交通省ではしているそうです。
地下街への影響を予測したところ、梅田では決壊の3時間後に浸水が始まり、12時間後に水でいっぱいになる。心斎橋も18時間後に水に沈むという結果が出た。難波の地下街は2メートル以上水につかるとする。
ゲリラ豪雨がどのくらいの時間継続するかは明確には分かりません。早ければ数十分程度でまた青空が戻ってくることもよくあるので、急いでいなければ安全を確保してしばらく様子を見てみましょう。
じゃあ急いでいるから雨の中でもあるかない場合はどうすべきなんでしょうか?
どうしても雨の中を歩く場合の対策
どうしても雨の中を歩かないといけない場合の対策としては次の2点を考えましょう。
- 冠水した道路では進行方向の地面を棒で突きながら進む
- 強風でも折れない傘を購入する
上で触れたように、冠水した地面には見えない部分が急に深くなっていることがあります。マンホールや側溝などがそれにあたります。
こうした場所に足を取られて溺死するリスクを回避するために、濡れても棒で地面を突いて進みましょう。
風に強い傘については、近頃はコンビニのビニール傘でも「強風に強い」という売り文句で700円程度のものが販売されています。ホームセンターや百貨店ならもっと本格的な物を購入できます。
私が10年以上使っている傘には骨が24本も入っています。通常は8本ですので、何と3倍!少し重いですが風では絶対に折れません。
家庭でのゲリラ豪雨対策
家庭でゲリラ豪雨の前兆を感じたら、建物内への浸水には厳重に注意しましょう。注意すべきなのは次の2箇所です。
- 1階の風呂場の排水口
- 地面より低くなっている半地下など
風呂場の排水口からはゲリラ豪雨に伴って下水が逆流してくる恐れがあります。
こうした場所への浸水を防ぐためには土のうが有効なのですが、土のうなど急には準備できませんね。
代用品としてビニール袋を水で満たして漏れないように縛ったものを使う事ができます。この袋を風呂場の排水口の上に置いたり、半地下の入り口の水が入りそうな場所をせき止めて対策しましょう。
さて、このように様々な対策を考えなければならないゲリラ豪雨ですが、そもそもゲリラ豪雨が発生する原因って何でしょうか?
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ゲリラ豪雨の原因の一つは町の都市化だった
ゲリラ豪雨は様々な気象条件が関係して起きる現象ですので、一つに定めて「コレが原因!」とは言いにくいものです。ただ、様々な要因の一つとしては「町の都市化」が挙げられます。
ヒートアイランド現象という言葉を耳にしたことはないですか?ビルやアスファルトなどが帯びる熱やエアコンや車の排熱によって都市の気温が周りよりも高くなる現象です。
何もなかったところに高いビルが建ったり土の地面がアスファルトで覆われて町が都市化していった結果、ヒートアイランド現象が起こりゲリラ豪雨を呼びやすくしているのです。
ゲリラ豪雨は次のようなステップで発生します。
- 都市が太平洋から来た湿った高気圧に覆われる
- ヒートアイランド現象でさらに気温が上昇する
- 都市で上昇気流が発生する
- 上空で冷たい空気とぶつかる
- 上昇気流が急激に冷やされる
- 積乱雲が発達して豪雨を降らせる
上の1から6へとごく短時間で推移することで、ゲリラ豪雨のような短時間の極端に強い雨となる訳です。
ではゲリラ豪雨を防ぐためにエアコンや車を使わないとか、ビルを緑化して熱を防げば良いんでしょうか?
個人的にはこうした努力はそれこそ焼け石に水だと思っています。いち家庭や一つのビルの周囲の温度を下げても、太陽は都市全体を照らして熱を与え続けているからです。
ゲリラ豪雨を防ぐには、政府、行政、民間が一丸となって、場合によっては外国とも連携して取り組んでいく他には無いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ゲリラ豪雨の前兆を感じ取ってすぐに対策をすることは、身を危険から遠ざけるためにとても大切なことですね。夏の間はいつゲリラ豪雨が来るか分からないので、私も警戒を忘れないようにします。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- ゲリラ豪雨には前兆があります。
- 外出先で前兆を感じたら、頑丈な建物の1階以上の場所に避難して様子を見ましょう。
- どうしても雨の中を歩く時、道路が冠水していたら棒で地面を突いて進みましょう。
- 風に強い傘もコンビニなどで販売しています。
- 家庭では風呂の排水口などを水を入れたビニール袋で塞いでおきましょう。
- ゲリラ豪雨の原因の一つは町が都市化したことにあります。
急な激しい雨がいつどこで降るかは予測できません。いつ降られても良いように準備と心構えをしておきたいものですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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