はがきで挨拶をする日本の伝統って良いものですね。
夏には暑中見舞い、冬には年賀状や寒中見舞い。でも気をつけないと文面と季節にずれが出ることがあります。
私も若い頃、8月半ばになって暑中見舞いを出そうとしたことがあります。出す直前で気付いた上司に叱られちゃいました(ゝω・)
あなたにはこの様な経験はありませんか?これから暑中見舞いを出すなら、いつから残暑見舞いなのかチェックしておきませんか?
果たしていつまで暑中見舞いでいつから残暑見舞いになるのか?調べた結果をお伝えします!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
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残暑見舞いの切り替えは「立秋」で
暑中見舞いから残暑見舞いへと切り替えるタイミングは立秋です。
立秋といえば8月のど真ん中。ちょうど暑さのピークですが、暦の上ではここから秋の扱いとなるんですね。
ちなみに2018年の立秋は8月7日(火)です。2019年は8月8日(木)にあたります。
ところで、時候の挨拶ははがきを出す時に合わせるのか、それとも相手に届く時に合わせるんでしょうか?
時候の挨拶の切替は届くタイミングで
正解は「相手に読まれるであろう季節に合わせた時候の挨拶を使う」です。
例えばはがきを出すのが8月6日になったとして、相手方に届くのは8月7日か8日になります。8月7日以降に相手が目にするであろう事を予測して、残暑見舞いとして出すのが配慮というものです。
実際のところは1日2日程度の食い違いは問題はありません。しかし目上の相手や大切な取引先へ出す挨拶文としては、こうした細やかな心配りがあると受け取る側の印象も違いますね。
なお、残暑見舞いは8月のうちには出すようにしましょう。
では暑中見舞いを頂いたけど返事を出すのが立秋以降になった場合はどうでしょうか?続けてご覧ください。
返事を出す時はこの様にする
こうした場合はやはり残暑見舞いとして返事を出すのが礼儀です。
返事ですので、文中に暑中見舞いを頂いたことへのお礼を一言添えればいいでしょう。具体的には次のようになります。
残暑お見舞い申し上げます。
先日は暑中のお見舞いをいただきありがとうございました。
残暑お見舞い申し上げます。
過日はご多用の中、丁寧なお見舞い状をありがとうございました。
さて、では暑中見舞いや残暑見舞いの構成ってどんな風にするのがいいのかをついでにチェックしてみましょう。
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暑中見舞い、残暑見舞いの構成と文面
これらのはがきの構成は次のようにするのがオーソドックスです。
- お見舞いの挨拶
- 主文
- 結びの挨拶
- 日付
これらの4パートで完成します。それぞれの注意点としては以下のとおりです。
「暑中お見舞申し上げます」「残暑お見舞い申し上げます」でOKです。「。」は付けません。他の部分より大きな文字にして見栄えを良くしましょう。
時候の挨拶から入り、相手の健康に気遣う言葉、近況報告と続きます。
相手の健康を気遣い、思いやる言葉で締めます。
具体的な日付は書かずに、元号と漢数字を使います。暑中見舞いには「盛夏」、残暑見舞いには「晩夏」などと添えましょう。
これらを考慮して作ると、この様な文面となります。
暑中お見舞い申し上げます
暑さの厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
私共は家族一同、息災に過ごしておりますのでご休心くださいませ。
例年より気温が低いとはいえ、まだまだ暑さも続きそうです。どうかご自愛下さいますよう。
平成◯◯年 盛夏
残暑お見舞い申し上げます
暦の上では秋を迎えましたが、猛暑日が続いております。お元気でいらっしゃいますでしょうか。
私はお陰を持ちまして、変わらず元気に過ごしております。
今夏はかねてよりの計画だった沖縄旅行に行ってまいりました。その報告も兼ねて近々お邪魔したいと思います。
新涼はまだ遠く感じられるこの頃、ご無理なさらずお身体おいといください。
平成◯◯年 晩夏
返事を出す場合にはこの様になります。
暑中お見舞い申し上げます
ご丁寧に暑中お見舞いをいただきまして、恐れ入ります。
皆様にはお健やかにお過ごしのご様子、何よりとお喜び申し上げます。
暑さが落ち着きましたら、一度お会いしたいですね。おかげさまで、私ども家族一同もこの暑さに負けることなく、相変わらず元気に暮らしておりますので、どうぞご安心ください。
まだ当分は暑さが続くことと存じますので、ご家族の皆様くれぐれもご自愛のほどを切にお祈り申し上げます。
平成◯◯年 盛夏
残暑お見舞い申し上げます
過日はご丁寧なお見舞状をいただき、誠に恐れ入ります。
◯◯様にはお元気でお暮らしのご様子、何よりうれしく存じます。
暦の上では秋となり、そちらでは朝晩は冷えることもありましょう。どうぞ風邪など召されませぬようお気をつけてお過ごしくださいませ。
まずは、お礼かたがたお見舞いまで。
平成◯◯年 晩夏
まとめ
いかがでしたか?実際の季節と暦の上での季節とではすごくズレがあったんですね。近頃は夏が長くていつまでも暑いので、思わず8月中旬になっても暑中見舞いを出してしまうところでした!
ちなみに残暑見舞いの返事が9月になってしまう場合はこんな方法もあります。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 8月上旬の立秋からは残暑見舞いになります。
- 立秋の直前に出す場合は、相手に読まれるタイミングを考慮して切り替えましょう。
- 暑中見舞いの返事も、立秋以降は残暑見舞いとします。
- 構成の解説と具体的な文面を掲載しましたので参考にしてください。
こうした伝統文化に関わることは従来の慣習に則っておこなうもの。私自身、お盆近くになって「暑中お見舞い申し上げます」なんてはがきを出さないように気をつけます!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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