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アシナガバチの毒の強さはこのくらい!アナフィラキシーショックに注意

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毎年秋になると、ハイキングで山にでかける人にスズメバチが襲いかかる事故が発生します。

でも山に行かなくても家の周囲にいるハチもいますよね。そう、アシナガバチです。

あなたの家も周りではアシナガバチを見かけることはありますか?あるのならどこかに巣を作っているかも知れませんよ。

私、高校生の時にスズメバチに刺された経験があるんです。それ以来、アシナガバチでも刺されると命が危ないかもと思って避けているんです。

そんなアシナガバチですが、毒の強さがどのくらいなのか気になって調べてみたら興味深いことがたくさん分かりました!

シェアしたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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アシナガバチの毒

アシナガバチの毒を構成する成分はスズメバチのそれとほとんど同じものです。ただし毒の強さはスズメバチほどではありません。違いは成分の比率と、刺された時に体内に入る量です。

また例外として、オオスズメバチの毒は神経毒の成分を含んでいますが、アシナガバチにはそれはありません。

ごく簡単に言うと、痛みの原因となる成分がアシナガバチの毒では比較的少なく、スズメバチは多いのです。そしてスズメバチはアシナガバチのおよそ1.5倍の毒液を注入するため、危険度が高いと言えます。

それでは蜂の毒の成分をざっと見てみましょう。

分類 物質 効果・症状
アミン類 ヒスタミン、セロトニン等 痛み、痒み
低分子ペプチド類 ハチ毒キニン、メリチン等 痛み、赤血球の破壊、血圧低下、アレルギー症状
酵素類 ホスホリパーゼ、プロテアーゼ等 組織障害、赤血球の破壊、アレルギー症状
非酵素系神経毒 マンダラトキシン 神経系に作用

これらの成分で、アシナガバチは痛みを引き起こすアミン類をあまり多く含んでいないために、スズメバチほどの劇症にはならないんです。

ではアシナガバチに刺された時に出る症状とはどのようなものか、続けて見ていきましょう。

アシナガバチに刺されて出る症状

アシナガバチに刺されると強い痛みがあり、すぐに直径1cm程度の腫れと赤みが現れます。またごく稀にアナフィラキシーショックが出る恐れがあります。

初めて刺された時は1日以内に痛みも腫れも治まりますが、2回目以降だと少し長引き、時間の経過とともに腫れが大きくなります。2日で直径5cmほどになることがあります。

これらの症状自体は他の虫刺されと大差がなく、違いと言えば刺された時の痛みが少し強いことくらいです。

しかし深刻なのはアナフィラキシーショックを発症することがあることです。

そのアナフィラキシーショックとは一体どのようなものか?続きをご覧ください。

アシナガバチでアナフィラキシーショック

アシナガバチに刺された時にもアナフィラキシーショックになることがあり、場合によっては生命の危険となるケースもあります。

勘違いしてはいけないのは、初めての蜂さされでもアナフィラキシーショックになる場合があることです。巷間言われているように2回目以降に出るとは限らないのです。

これを発症した場合、軽症の時にはじんましん、嘔吐、むくみ、呼吸困難等の症状が出ます。

またごく稀にですが重症となる場合があり、意識障害や急激な血圧低下により命の危険を伴う症状を表します。

アナフィラキシーショックはハチの毒にアレルギーを持つ人の約10%から20%が発症すると言われています。

気になるのはどの程度の確率でアナフィラキシーショックを発症するかということですね。国立相模原病院臨床研究センターの南崇史氏の記述には次のようにあります。

海外からの報告では、アナフィラキシーになる頻度(発症率)は、10万人当たり1年につき約50~2,000回ほど生じる、もしくは一生涯における確率では0.05~2%で生じる可能性があります。

さらに、命が危険にさらされる重篤な症状となる確率については次のように書いています。

また生命に関わる重症のアナフィラキシーが生じる危険性に関しては、約1~3人/1万人に生じ、死にまで至る可能性は0.65~2%(100万人当たり1~3人)であるとの報告もあります。

日本では毎年、ハチに刺されたことによるアナフィラキシーショックで死亡する人が20人程度います。その殆どがスズメバチですが、アシナガバチでも2回目以降になると症状がでる恐れがあることは変わりません。

それではハチに刺された時にはどんな対処をしたら良いのかを知りたくなりませんか?続いて見ていきましょう。

刺された時の対処法

刺された時の対処法としては次の二段階を考えましょう。

  • 一般的な対処の仕方
  • アナフィラキシーショックの症状が見られる時の対処の仕方

まず一般的な対処方法としては、慌てずに次のことを行いましょう。

  1. 速やかにその場から離れる(仲間を呼び寄せて連続して攻撃されることを防ぐ)
  2. 傷口を洗って毒を絞り出す
  3. 傷口に軟膏(抗ヒスタミンの成分を含むステロイド系の薬)を塗る
  4. 傷口を冷やして安静にする
  5. アナフィラキシーショックの症状が現れていないかを見極める

アナフィラキシーショックの症状とは次のようなものです。

  • 呼吸困難、締め付け感
  • 動悸
  • 吐き気、腹痛、便意、尿意
  • めまい、しびれ、耳鳴り
  • 全身の腫れ、かゆみ

これらの症状が見られるとアナフィラキシーショックの恐れがあります。次の行動を取りましょう。

  1. エピペン(アドレナリン自己注射薬)があれば使用する
  2. 救急車を呼ぶ、または誰かに助けを求める
  3. 足を高くして横になり安静に待つ

普段何らかのアレルギーを持っている人でなければエピペンを常備していることはまず無いと思われますので、実際には救急車を呼んだり誰かに助けを求める事が第一になります。

アナフィラキシーショックで命を落とす場合、症状が出始めてから15分で心停止に至ります。躊躇や遠慮をすると本当に危険なことになりますので思い切った行動を取ることが肝心です。

さて、アシナガバチと他のハチとでは毒性や危険性にどのくらいの違いがあるのかも合わせてチェクしておきましょう。

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他のハチとの比較

アシナガバチと比較する対象として、スズメバチとミツバチを合わせて見てみましょう。

この三者を次の点から比較してみたいと思います。

  • 毒性(刺された時の症状の重さ)
  • 体の大きさ
  • 攻撃性

それでは三者の持つ毒性からチェックしていきましょう。

アシナガバチ、スズメバチ、ミツバチの毒性

これら三種のハチの毒を比較した時、ダントツで重い症状になるのはスズメバチです。腫れ、痛みともに相当重くなるのでアナフィラキシーショックにならなくても刺されることは避けたいハチです。

さらにオオスズメバチとなると、前述のように神経毒の成分も含んでいますのでさらに毒性が高くなります。

次いでアシナガバチも強い毒性を持っていますが、スズメバチほどではありません。腫れも1日から数日で治まってきます。

ミツバチは最も毒性が弱く、刺されてもそれほど痛くはありません。とは言ってもアナフィラキシーショックになる可能性は他のハチと変わりませんので刺されないように注意しましょう。

体の大きさ

アシナガバチの中でも最も体が大きいのはキアシナガバチとセグロアシナガバチで、体長は21mmから26mm程度です。小さいものはコアシナガバチで、11mmから17mmほどです。

スズメバチはそれより遥かに大きく、最も大きいオオスズメバチは体長27mmから40mmほどあります。全てのアシナガバチより大きいんですね。小さいものはキイロスズメバチで、17mmから24mmほどです。

また日本に生息するミツバチはニホンミツバチとセイヨウミツバチだけで、どちらも12mmから13mm程度とダントツで小さいです。

攻撃性

攻撃性はスズメバチが最も高く、巣に近寄っただけで攻撃を仕掛けてきます。対してアシナガバチやスズメバチは穏やかな性格で、こちらから手を出さない限り攻撃をされることはありません。

スズメバチの毒針は何度も刺す事ができるため、連続攻撃を仕掛けることが可能です。また他のハチと違い、毒液を飛ばすことで刺さなくても攻撃をしてきます。この毒液が目に入ると失明の恐れもあります。

そんなスズメバチに刺されない方法としてはこちらの記事を参考にしましょう。

アシナガバチの毒針も複数回の攻撃ができるようになっています。ただし前述の通り、巣やハチ自体を攻撃しない限り、向こうから指してくることはありません。

ただし、巣を家の軒下などに作ることが多く、柔軟剤の匂いにつられて洗濯物に止まることが多いのがこのハチです。知らずに洗濯物を取り込んで刺されるケースがよくあるので注意しましょう。

ミツバチは最も穏やかで危険は殆どありません。しかしアシナガバチ同様、巣を攻撃されれば反撃します。

またミツバチの針には返しが付いているため、一度刺すと相手の体に針が残ることになります。この時に針と一緒に内蔵も損傷するため、刺したハチ自身も死んでしまいます。

まとめ

いかがでしたか?アシナガバチの毒もアナフィラキシーショックを引き起こすなど、意外とあなどれないですね。

私も「アシナガバチはそれほど危険じゃない」と思っていましたが、全く無警戒でもいけないなと思いました。

ちなみに見つけた巣への対処法はこちらの記事を参考にしてくださいね。

それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。

まとめ

  • アシナガバチの毒はスズメバチの毒と成分自体はほぼ同じです。
  • 刺されると痛みと腫れが出て、稀にアナフィラキシーショックになります。
  • 刺された時の対処法を記載しました。
  • アナフィラキシーショックの症状が見られたら躊躇せずに救急車を呼ばないと危険です。
  • アシナガバチ、スズメバチ、ミツバチを比較してみました。

アシナガバチは軒先に巣を作ったりすることが多いハチです。生活に支障がでそうなら駆除も考えたほうが良いかも知れませんね。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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