あなたのご家族には小さいお子さんがいますか?もしいるなら、七五三のお祝いはもう済ませましたでしょうか?
これから七五三を控えている親御さんの中には、ご祈祷もお願いすべきか迷っている方もいらっしゃるはず。
ご祈祷は予約も必要です。つまり時間が束縛されることになり、前後の予定の段取りを細かく組んでいく事が必要になってきます。
これはなかなか大変な事ですよ。
それではご祈祷を受ける必要はないのか?そんな適当なことで大丈夫なの?などなど、親としては悩ましいところではないでしょうか。
そこで調べてみると興味深い事が沢山分かってきましたので、これらの情報をあなたとシェアしたいと思います!
七五三の由来や千歳飴の意味なども掲載しましたので、合わせて最後までお付き合い下さいね。
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七五三は神社にお参りだけ?ご祈祷は必要?
結論から書くと、七五三は神社へのお参りだけでも問題ありません。ご祈祷を受けることは必ずしも必要ではなく、実際に参拝だけで帰る家族もたくさんいらっしゃいます。
なぜなら、七五三詣でとは「こんなに大きく成長しました」とか「これからも末永く見守って下さい」などと、神様に対してご報告をして感謝を表したりお願いをしたりするのが主な目的だからです。
ご祈祷を受けるとお祓いをしてくれたり祝詞をあげてくれたりするのでとても有り難い気持ちになります。かといって、ご祈祷を受けないと神様に対して失礼に当たるということにはなりません。
それではそもそも七五三の由来とはどういった物なのか、チェックしてみましょう。続きをご覧下さい。
七五三の由来とは
七五三が始まったのは平安時代とも室町時代とも言われ、諸説あるのが現状です。一般に広まったのは江戸時代で、関東の武家社会を中心に全国へと広まっていきました。
当時の日本では乳幼児の死亡率が高かったため、出生から3~4年を経過してから人別帳や氏子台帳(当時の戸籍のようなもの)に登録をしていました。
七五三とは、無事に戸籍を持つことが出来る年齢まで成長したことのお祝いという意味が強かったのです。
加えて、三歳、五歳、七歳でそれぞれお祝いをするのは元は別々の儀式で、次のような意味を持っていました。
- 三歳・・・髪置の儀(男女とも髪の毛を伸ばし始める儀式)
- 五歳・・・袴着の儀(男子が袴の着用を始める儀式)
- 七歳・・・帯解きの儀(女子が着物の帯の着用を始める儀式)
時が経つにつれこれらの儀式の意味合いが失われ、代わりに女子で三歳と七歳、男子で五歳という七五三のお祝いへと発展して現在の形になってきました。
さて、七五三の参拝をするのにどの神社へ行くか迷っていませんか?考えるヒントとして続きをご覧下さいね。
七五三は地域の氏神様が基本
七五三でお参りをする神社は地元の氏神様が基本です。前述の通り、七五三とは神様に対して成長したことをご報告し感謝を表したり、末永く見守って下さるようお願いをする意味合いが強いからです。
氏神様とはその地域に祀られた神様で、そこで生活する人々をを我が子のように見守って下さる存在です。氏神様に対して地域の人々のことを氏子と呼びます。
七五三でご報告をする相手が遠方の神社の神様ということは、直接の祖父母を無視してお金持ちの有名人のところへ子供の成長を報告に行くような物ですからね。
ところで神社でご祈祷を受けると千歳飴をもらうことが出来ますが、この千歳飴ってどんな意味が込められているんでしょうか?
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千歳飴の意味
千歳飴とは読んで字のごとく、子供の長寿を願う気持ちが込められています。「千歳」=1000歳=長寿 ということですね。
また飴は温められた状態だとどこまでも長く伸びる性質があるため、これもやはり「長く伸びる」=長寿 という願掛けになっているんです。
さらに千歳飴の袋にはおめでたい鶴や亀、松竹梅などが描かれています。
「鶴は千年、亀は万年」ということわざにもあるとおり、鶴や亀は長寿の象徴として、また縁起物として喜ばれています。
松は年中緑を欠かさないことから長寿を意味しています。竹はすくすくと成長することから成長や繁栄の象徴です。梅は冬の終わりと春の訪れとともに花を咲かせることからおめでたい植物とされています。
千歳飴の食べ方
千歳飴の食べ方にも複数の説があります。それは次のような物です。
- 子供自身が一本全部を食べるのが吉とする説
- 切り分けて家族やご近所に配り皆で食べるのが吉とする説
千歳飴は前述のように縁起物で長寿の願掛けとなっているため、折ったり切ったりしないで全部を1人で食べるのが吉とするのが本来の食べ方のようです。
でも一本全てを三歳や五歳の子供が食べるのはちょっと難しそうです。そこで二つ目の説が持ち上がります。
千歳飴は縁起物であるからこそ、みんなで分け合って食べるのが良いとする説です。
現実的にはこちらの説を採用した方が良さそうです。ご近所さんにも配ることで「七五三のお祝いをしました」という報告にもなり、みんなから祝福をされて喜びも倍増しそうですね。
まとめ
いかがでしたか?七五三は子供の成長を喜び、神様に感謝を捧げる行事です。大切なのは素直な気持ちで神様に感謝する心で、形式は必ずしも必要ではないわけですね。
個人的には千歳飴の食べ方にもいろいろあるんだと知ってビックリしています!
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 七五三は神社へのお参りだけでも問題はありません。
- 七五三が一般に広まったのは江戸時代です。
- 元は三歳、五歳、七歳に行っていた異なる儀式だった物をまとめてお祝いするようになり現在の形へと発展してきました。
- 七五三詣では地域の氏神様にお参りするのが基本です。
- 千歳飴の意味、食べ方をご紹介しました。
七五三は一生に一度か二度しかない大切な行事です。皆で暖かくお祝いをして立派な大人になることを祈りたいものですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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