エアコンを新規購入するときには、室外機の場所をよく考えておかないと行けません。
なぜなら実は、室外機を設置する場所によってエアコンの消費電力が大きく異なり、ひいては電気代にも影響するからなんですよ!
でも、どんな場所に設置するのがいいのか気になりませんか?気になりますよね。
そんなあなたの疑問への答をまとめましたので、ぜひじっくりとご覧下さい!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
エアコンの室外機の設置場所!
エアコンの室外機を設置する場所の条件とは次のようなものです。
- 室外機を置いたときに傾いたりぐらついたりしないしっかりした場所
- 建物やブロック塀などから数十センチ離しておける場所
- 直射日光に当たらない、または当たる時間が短い場所
- 室内機からの距離が近い場所
- できるだけ雨が当たらない場所
室外機は設置の時に傾いていると、振動や騒音を引き起こす原因になります。
エアコン室外機の騒音はご近所とのトラブルになりやすいので、特に注意しておきたいポイントですね。
また、室外機が建物などから近すぎるとエアコンの効きが悪くなるおそれがあります。
だから設置するときには建物の壁から最低5cmの距離を取ります。風が吹き出す方へは20cm以上、左右には30cm以上の空間が取れる場所にします。上には何も置かず、熱が逃げやすいようにしましょう。
また室外機は直射日光に当たり続けるとそれ自体の温度が上昇して室内機の能力を悪化させたり、紫外線で配管等が痛みやすくなります。
さらに、室外機と室内機はできるだけ近い場所に設置しましょう。やむを得ず離れた場所に設置する場合でも10mまでと考えましょう。また、あまり距離を離すとフロンガスの充填が必要となり、工事費に上乗せとなります。
そして、雨に当たらない場所にするのは室外機自体が錆びることを防ぐためです。雨によって錆びてしまうと内部に水が入り込み、故障の原因となるからです。
それでは、エアコンの室外機を適切な場所に設置した場合、能力や消費電力はどの程度向上するのでしょうか?
エアコンの能力と消費電力が向上!
電力中央研究所というところが、エアコン室外機の周囲の気温が消費電力にどのように影響を与えるかを検証した実験結果を発表しています。
この研究によると、エアコン室外機の周囲の気温が35℃と30℃の時を比較したら何と42%も消費電力が抑えられたという結果となりました。
室外機の周囲の気温が35℃のときの消費電力が322ワットだったのに対し、30℃の時の消費電力は187ワットだったんです。
室外機の設置場所が異なるだけでこれだけの差が出るんですね。これはあくまで実験結果ですので、実際の家庭での使用ではこれほど単純ではありません。ただ、室外機の設置場所を考える目安にはなりそうです。
では消費電力がこれだけ異なると、電気代としてはどれほどの差になるんでしょう?続きをご覧下さい。
エアコンの電気代も節約!
エアコン室外機の設置場所によって、電気代をどの程度節約できるのかをまとめました。
計算の条件としては、1キロワット単価27円、322ワットと187ワットでエアコンを1日8時間、30日間使った場合としました。
気温 | 消費電力 | 30日の電気代 | 90日の電気代 |
35℃ | 322ワット | 2,087円 | 6,261円 |
30℃ | 187ワット | 1,212円 | 3,636円 |
このような結果となりました。一夏を90日とすると、何と2,625円の節約!エアコンが2台の家庭なら5,000円以上の節約になります。
これはなかなかバカにできない数字だと思いませんか?
実際には毎日8時間エアコンを使うことはあまりないでしょう。でも、室外機の設置場所によっては節約の効果が期待できるということは確実に言えそうです。
まとめ
いかがでしたか?
エアコンの室外機の設置場所って意外と重要だったんですね。家庭の中で最高の設置場所を見つけて、快適な夏を過ごしたいものですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- エアコンの室外機の設置場所に適した場所の条件をご紹介しました。
- 設置場所によってエアコンの能力と消費電力に影響を与えます。
- 良い場所に室外機を設置することで電気代の節約を期待できます。
よく効くエアコンを使って同時に電気代も節約できる、一石二鳥の方法です。ぜひあなたのご家庭でも検討してみて下さいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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