終戦記念日といえば毎年8月15日の恒例行事です。ご存じのように、この日には全国各地で一斉に黙祷が行われます。
よく見られる光景として、甲子園でプレーしている高校球児や観客達も試合を中断し、アナウンスに従って黙祷を捧げていますね。
この黙祷って何時からだっけ?という方のために黙祷の時間と方角をご紹介します。
合わせて黙祷の意味や作法についても記事にしましたので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
終戦記念日の黙祷は何時から?
終戦記念日の黙祷は12時から1分間にわたって行われます。
これは東京九段下の日本武道館での全国戦没者追悼式の中で毎年行われている黙祷に合わせ、日本全国で多くの人が自主的に行っている物です。
当日はテレビやラジオなどでこの全国戦没者追悼式の様子を生中継で放送しています。この中継で確認できるアナウンスに合わせて黙祷を捧げることができます。
黙祷を捧げる意志がある方は、うっかり忘れてしまわないようにスマホのアラームを11時55分にセットしておくといいかもしれません。
終戦記念日に黙祷を捧げる方向
終戦記念日の黙祷は東京九段北にある靖国神社の方角に向けて捧げるのが一般的だと言われています。
靖国神社は2,466,532柱の戦没者をご祭神としてお祀りしている神社です。
靖国神社ではこれらの戦没者を英霊としてお祀りしています。この英霊に対して敬意を表する意味で、終戦記念日の黙祷は靖国神社の方角に向けて捧げます。
ただ、靖国神社の方角が分からないなどの理由で難しい場合もあるかもしれません。そんな場合は無理をせず、時間になったらその場で立ち止まって目を瞑り、静かに一分間の黙祷を捧げればOKです。
終戦記念日の黙祷の意味
終戦記念日の黙祷には次のような意味が込められます。
- 戦争で命を落とされた方に対して哀悼と感謝の意を捧げる
黙祷は終戦記念日以外にも、阪神淡路大震災や東日本大震災などの甚大な災害が発生した日にも行われることが多い行為です。この場合には災害の記憶を語り継ぎ風化させない、といった意味も含まれます。
終戦記念日の黙祷の意味についてはこちらの記事に詳しく解説しましたので併せてご覧下さいね。
8月15日12時の黙祷の由来
終戦記念日の黙祷が8月15日の正午から行われるのは、1945年(昭和20年)8月15日の正午に天皇の玉音放送があったことに由来します。
その内容は、当時の戦争相手であったアメリカ等の共同宣言を受け入れることを国民に知らせるという趣旨でした。つまり日本の敗戦として戦争を終了させるという天皇としてのご意志を国民に示した訳ですね。
ちなみに天皇のお声を国民が聞いたのは、歴史においてこの時が初めてだったと言われています。
黙祷の作法
黙祷の作法はさして難しい物ではありません。決められた時刻に静かに目を瞑り、心の中で対象となる死者や神仏に祈りを捧げるのが作法です。
黙祷は特定の宗教とは関係ないため、どのような信仰を持つ人でも行うことができます。各人が信仰する宗教の作法に則り、手を合わせてもいいし地面に手と膝をついて頭を下げても構いません。
また黙祷は強制されて行う物ではないので、黙祷をするのもしないのも各自の判断でOKです。ただ、黙祷をしない人は物音を立てたり声を出したりして黙祷を捧げている人の邪魔をすることは避けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
終戦記念日に黙祷をするつもりがある方は、忘れてしまうことがないように10分ほど前から心構えを作っておくのがいいかもしれませんね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 終戦記念日の黙祷は、12時ちょうどから1分間にわたり行われます。
- 黙祷は東京にある靖国神社の方向に向けて捧げます。
- 終戦記念日の黙祷は戦没者に対して哀悼と感謝の意を捧げるといった意味が込められています。
- 12時に黙祷を捧げる由来や黙祷をする作法もご紹介しました。
8月15日には心を穏やかにして、平和な日本を作ってくれた先人達に感謝を込めた黙祷を捧げるのもいいかもしれませんよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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