ゴーヤを家庭菜園やプランターで育てることがブームになっています。
ゴーヤも植物ですので、もちろん実からは種を取ることができるし、その種を次のシーズンに育てることもできます。
こうして子供と一緒に種を採って次のシーズンにまた育てるのは、命の循環を教えるとてもいい機会になるんですよ。
そこでポイントになるのが種を取れる時期や取り方、保存の仕方です。これを誤ると若すぎる種を取ったりせっかく取った種にカビが発生してダメになったり、上手くいかなくなってしまいます。
親の威厳を見せるためにも、種を取る時期をきちんと把握して、子供に取り方や保存方法を教えてあげましょう。
それでは是非最後までお付き合いくださいね。
ゴーヤの種が取れる時期!
ゴーヤの種が取れる時期は8月から9月中旬までです。
ゴーヤが実をつけるようになったら、収穫せずに放っておくと少しずつ下の方から黄色くなります。
全体が黄色くなった後、中から爆ぜるようにして割れてしまいます。その割れた実をよく観察すると、赤い色の丸い物が付いているのが分かると思います。これがゴーヤの種です。
つまり実がなったら種を採取できる準備ができつつあると言うことなのです。雄花と雌花がバランス良く咲かないと実をつけることはありません。
だからゴーヤの花が咲く7月から8月には受粉して結実するチャンスがあり、その実が大きくなった後で黄色くなり種が取れるのは8月から9月中旬までという訳なんですね。
ゴーヤの実が大きくなってから黄色くなるのに何日という目安はなく、個体によって大きく変わります。
ただ、7月から8月前半には大きくなった後でゆっくり黄色くなる傾向があり、逆に8月後半になるとあまり大きくならずにすぐに黄色くなる傾向があります。
大きな実を育てて種をたくさん取りたいのなら、お盆頃までにできた実を選ぶことをおすすめします。これなら子供が夏休み中で親もお盆休みといった期間に種を採取するチャンスがあるかも知れません。
ゴーヤの種の取り方!
ゴーヤの種の取り方のポイントは、最もよく成長している実に狙いを絞っておくことです。
8月になるとゴーヤはたくさんの花をつけて子孫を残そうとします。すると自然と、一つの株に複数の実がなる事になります。
これらの実の中から最も大きくなりそうな物を選び、種の採取用として大事に見守りましょう。
よく観察していると、実が大きくなるのをやめたら3日ほどで下の部分などが黄色くなり始めます。普段は見えない部分から黄色くなるかも知れませんので、手にとって全体をぐるりと注意深く観察しましょう。
黄色い部分ができはじめたら、中身が熟れ始めている証拠です。そのまま放置してもいいのですが、一応は目の細かいネットをかけておきましょう。
ネットをかけることで次の効果が期待できます。
- 虫や鳥に食べられるのを防ぐ
- 爆ぜたときに種や中身が散乱するのを防ぐ
黄色くなり始めると、匂いに誘われた鳥や虫がやって来ます。せっかく育てている種を守り、爆ぜたときに散乱させないためにぜひネットをかけておきましょう。
さて、種の採取用の実が美味く爆ぜてくれたら、赤いゼリーのような果肉を全部回収しましょう。この果肉をきれいに取り除くと、中からあの固い種が出てきます。
水できれいに果肉を洗い落としたら水気を切り、気温の変化や湿気が少ない場所に干して3日ほどかけて乾燥させましょう。
気持ち悪いというかも知れませんが、種の回収、水洗い、日陰干しは子供にもできる簡単な作業です。こうした作業を通じてゴーヤがどのように子孫を残すのかを子供に実感してもらうといいですね。
ゴーヤの種の保存方法!
ゴーヤの種をしっかりと乾燥させたら、次は保存です。種を保存する上で注意すべき点は以下のことです。
- 古封筒などに入れて、日が当たらず気温の変化が少なく湿度が低い場所に保存する
- 古封筒や新聞紙など、ある程度の通気性のある紙に入れたり包んだりして保存する
私自身の経験では、種を入れた古封筒を玄関の下足箱の奥に保存しました。ほとんどの家庭では下足箱は日が当たらず気温の変化も少なく、風通しがいいので湿度が低いだろうと思ったからです。
実はこれが大正解でした。次のシーズンに取り出した種はカビが付くこともなく、きちんと発芽したのでそのまま植えて育てたら花も実もしっかりとつけてくれました。
他にも同様の条件を満たす場所として、冷蔵庫や野菜室の中などが考えられます。ゴーヤの種は寒さには強いので、家の北側など寒い場所に保存するのはOKです。
逆にダメなところは、日光が当たったり気温が高くなりやすい南側の場所です。冬でも日光が当たり周囲の温度がが20℃を超えるようになると、季節を勘違いして発芽をしてしまうかも知れませんのでご注意を。
まとめ
いかがでしたか?
ゴーヤの種はホームセンターで安価に販売をしているので、あえて種を取って次のシーズンに育てようと考える人は少ないかも知れません。
でもこうして種を取り次のシーズンに新しく出てきた芽を育てることは、子供の情操教育にとてもいい気がしませんか?
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- ゴーヤの種が取れるのは8月から9月中旬です。
- 実が黄色くなって爆ぜると種が取れます。
- 種の取り方のポイントは、最も大きくなっている実を種の採取用として目星をつけておくことです。
- 採取した種は、古封筒などに入れて冷暗所に保存しておきましょう。
ゴーヤを育てることを子供が好きになってくれれば、種を毎年収穫してず~っと続けていくこともできますよ!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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