犬を室内飼いをすると抜け毛にうんざりすることがありませんか?
掃除が大変になるのも困ったものですが、咳が出るなど身体症状として表れることもあるようです。
これってやっぱりアレルギーの一種なんでしょうか?そんな疑いを持ったらきちんと検査をしたいけど、犬の毛のアレルギーって検査をしてもらえるものなんでしょうか?
またアレルギーの有無にかかわらず、犬の抜け毛対策だってちゃんとしておけば掃除の手間が省けるかも知れませんよね。
そんな疑問に対して解説を加えていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
犬の毛で咳が出るのは一体?
犬を飼い始めて突然に咳が出るようになったら犬アレルギーの恐れがあります。
犬アレルギーは犬の体毛や唾液に抗体が反応する事で体の症状として出ます。主な症状に次のようなものがあります。
- アレルギー性鼻炎(クシャミ、鼻水、鼻づまり)
- 気管支喘息(咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難)
- じんましん
- アトピー性皮膚炎
これらの症状がご自身や家族に見られたら、犬アレルギーの疑いがあります。
犬アレルギーは犬から出る抜け毛やふけなどが原因です。
よって最も早い改善方法は犬を処分することですが、飼い始めた犬を処分など簡単にできる物ではないのも当然です。
だから、これらの症状がまだ軽いうちに次のことを徹底してまずは様子を見ましょう。
- 庭がある一戸建てなら屋外で飼うようにする
- 屋外で飼うのが難しいなら犬のいる部屋を決めて必要時以外は近づかない
- 同時に犬の他の部屋への出入りを制限する
- 犬のシャンプーをさらにこまめに行う
- 掃除の頻度を上げて細部まで徹底する
- 部屋の換気をこまめに行う
- 空気清浄機を設置する
要は犬から落ちる毛やふけを吸い込まない環境作りを徹底するという意識を持つことですね。
犬アレルギーは生まれつきの体質の場合もあれば、大丈夫だったのに突然やって来ることもあります。
だから犬を飼った経験がある人でも、前述したような症状が現れたら犬アレルギーを疑いまずは上記の方法で様子を見ることをしましょう。
これらのことをしても症状が緩和されない場合、本格的に検査をしたくなるのが人情。でも犬アレルギーの検査ってしてもらえるんでしょうか?
犬の毛のアレルギー検査はしてもらえるの?
犬アレルギーの検査はアレルギー科、耳鼻科、内科、皮膚科などで受けることが出来ます。
アレルギー科の病院はそれほど多くないため、自宅の近くの耳鼻科、内科、皮膚科で検査を受ける人も多いです。検査の信頼度はどこも同じですからね。
検査料金は数百円から五千円程度かかります。場合によっては事前予約をしておかないと対応してもらえない場合もあるので、まずは電話で相談してみましょう。
犬アレルギーの検査方法は2種類あります。ブリックテストとRASTテストと呼ばれる2種類です。
ブリックテストは簡易式の検査で、時間も15分ほどで結果が出ますがRASTテストほどの精密な数値は割り出すことができません。
ブリックテストでは皮膚の表面にアレルギーの原因物質を付着させ、皮膚に反応が出るかを見ることで判定をします。アレルギーの原因物質ひとつに付き400円程度の料金がかかります。
一方RASTテストでは血液を採取して精密な検証を行います。結果が出るのに1週間ほどかかることもありますが、アレルギーのレベルまで詳細に割り出すことができます。
RASTテストでは検査費用としてひとつの項目に付き800円ほどがかかります。
さて、犬アレルギーであれば犬の抜け毛はきちんと対策をしないと大変です。またアレルギーがなくても季節によっては抜け毛はすごいことになるので、やはりきちんとした対策法を知っておいた方が良いでしょう。
続いてはそんな犬の毛の対策法をご紹介していきます。
犬の抜け毛対策に効果的な方法!
犬の抜け毛対策として考えられる方法をまずは簡単に列記すると、次のようなものがあります。
- 抜け毛の時期にはひたすらブラッシング
- 週1くらいでお風呂でシャンプーする
- 犬に服を着せる
- 犬の毛をカットする
- 飼い主が切る服をサテン生地などツルツルしたものにする
このような対策をすることで、室内飼いの犬でも部屋の中の毛はかなり少なくなります。
犬の換毛期
犬の抜け毛がひどくなる時期を換毛期と呼びます。
換毛期は春と秋に訪れます。個体差が大きいため何月とは一概に言うことができません。
また換毛期が続く期間は1ヶ月前後が最も多いと言われていますが、期間が長い個体だと数ヶ月も続くことがあります。
春は2月くらいから、秋は8月の終わり頃から愛犬の様子を気にかけ、抜け毛が多くなり始めたら換毛期が訪れたと判断して良いでしょう。
換毛期がある犬種
換毛期がある犬種の例としては次のようなものです。
- 柴犬
- 秋田犬
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
- チワワ
- ポメラニアン
- ボーダーコリー
- ダックスフンド
これらの犬は前述したように、春と秋の年に2回の換毛期があります。
毛の長短は関係なく、体毛が「ダブルコート」と呼ばれる二重構造になっている犬種が多いのが特徴です。上記の犬は全てダブルコートの体毛を持っているんですよ。
二重構造の毛のうち、短い方の体毛が生え替わることにより気温の変化に柔軟に対応していく体質になっているんですね。
逆に、「シングルコート」と呼ばれる体毛を持つ犬は換毛期はありません。年間を通して一定量が抜けて生え替わっていきます。
シングルコートの犬種にはプードル、ヨークシャーテリア、パピヨンなどがあります。これらシングルコートの犬は抜け毛の量も少ないのが特徴です。
これから犬を飼う人で犬アレルギーが嫌な人や室内飼いで掃除の手間をかけたくない人は、こうしたシングルコートの犬種を検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
犬を飼う時には意外と盲点となっている事ですが、抜け毛の問題はきちんと考えておく必要がありそうです。
勢いで飼い始めたけど咳が止まらなくなった、その原因は犬アレルギーだった、なんて悲しいことになりたくないものですね。
それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 犬の毛が原因で咳などの症状が出ることがあります。
- 犬アレルギーの検査はアレルギー科をはじめとする病院、医院で受けることが出来ます。
- 犬の抜け毛対策として効果的な方法をご紹介しました。
愛犬は飼い主と心を通じ合うことができる大切な友達です。万が一アレルギーの疑いがあるときは徹底した対策をして行きたいものですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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