雑学

地球温暖化は嘘か本当か?二酸化炭素との関係は?海面上昇は?

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近頃では、地球温暖化という言葉が新聞でもテレビでも当たり前に使われるようになってきました。

でも一方で、冬に気温が低くて雪が降る回数が多くなると「地球温暖化は嘘なのか本当なのか?」って話もよく聞かれます。

このように、地球が温暖化していると言われても私たちの生活実感からはほど遠いケースも珍しくないんですね。

では実際のところ、地球温暖化って嘘なんでしょうか?本当なんでしょうか?また二酸化炭素が原因であるという説や、海面上昇により島国が沈むという説にも様々な異論があります。

今回の記事ではこうした疑問について解説していきますので、ぜひ最後までお付き合い下さいね。

地球温暖化は嘘か本当か?

地球温暖化説が嘘か本当かと聞かれれば、その質問の解釈の仕方によって答は変わってきます。ですので、ここでは二つの解釈と答を提示します。

  • 30年前よりも地球の平均気温は高くなっている ⇒ 本当
  • 1万年前よりも地球の平均気温は高くなっている ⇒ 嘘

地球の平均気温を1981年から2010年にかけて、およそ0.31℃上昇しています。これは気象庁が公表しているデータに基づく事実です。

このことを元に、同じペースで上昇を続けると2081年には1981年よりも0.73℃高い平均気温になるという予想がされています。

一方で、1万年前の地球の平均気温は1981年よりも0.4℃ほど高く、その後徐々に気温が低くなっていきました。1600年代にはテムズ川が凍る事が頻繁に起こり、上にテントを張った店が並んだそうです。

その後、1900年頃から平均気温は再び上昇に転じたと言われています。

つまり、30年という短いスパンで見たときには高くなっているが、1万年という長いスパンで見ると特別に高いわけではない、と言うことが出来そうです。

私たちは多くの場合、「子供の頃の夏はこんなに暑くなかった」と言って数十年程度の経験を元に温暖化を判断します。地球の長い歴史から見て、こうした判断が正しいかどうかよく考える必要がありそうですね。

こうした温暖化の結果として起きる身近な現象をこちらの記事で紹介しています。

地球温暖化は二酸化炭素に関係ある?

二酸化炭素による温室効果は本当のことです。ただし、どんなに二酸化炭素を放出しても100年で3℃も気温が上昇するほどの効果はありません

神奈川大学名誉教授の桜井邦朋先生は、「まなナビ」のインタビューに対して次のように答えています。

地球の大気組成は窒素78%、酸素21%で、CO2はせいぜい0.04%に過ぎません。倍増したところであまりにわずかなので、そもそもこれが地球の温度を上昇させることは考えにくいのです。

それどころか、異常気象と言われる近年の天候について、桜井先生は次のように答えています。

そうしたことは歴史上、これまで何回も起きていることを思い出すべきです。それらを地球温暖化の影響と結びつけるのは、ちょっと無理があると思います。最近は日本でもゲリラ豪雨や台風の大型化など、何かにつけ温暖化の影響であるかようにいわれますが、ゲリラ豪雨と温暖化の間にどんな関係はあるのか、明らかになっていません。

つまり、二酸化炭素が温暖化の原因だとする説も本当なのかはっきりしない上に、ゲリラ豪雨や巨大台風も温暖化と関係しているのか明らかではない、という考えなんですね。

さて、地球温暖化の話題でよく取り上げられる「海面が上昇して南の島国が海に沈む」という説ですが、これは果たして本当なんでしょうか?

地球温暖化で海面上昇は嘘?

地球温暖化による海面上昇でツバルという島国が海に沈むという説は事実ではありません

ツバルという国が沈みそうになったのは本当にあったことですが、温暖化に伴う海水面上昇が原因ではありません。

ツバルが沈みそうになったのは、地下水のくみ上げによる地盤沈下と都市開発の工事で弱くなった地盤を海水が浸食したことが原因です。

つまり海水面が上昇したわけではなく、ツバルという土地自体が低くなって海水面に近づいたのが真相のようです。

このことについて、「MAG2NEWS」の記事で中部大学教授の武田邦彦先生は次のように書いています。

  • 北極の氷は海に浮いているので、アルキメデスの原理で氷が融けても海水面は変わらないが、海水面が上がっているとの報道が続いた
  • 太平洋の島「ツバル」はサンゴ礁でできていて一部の住宅地が地盤沈下しているのに、それを地球温暖化として報道、映像やカメラマンが間違った画像を提供した

武田先生は北極の氷が溶けても海水面が変わらないことを、「氷を浮かべたコップの水は氷が完全に溶けても水面の高さは変わらない」という例えを使って分かりやすく説明しています。

また、地球が温暖化すると大気中の水分が増えて南極で雪となって降るため南極では逆に氷が増える、という説も唱えています。

関連して、近年の台風は温暖化の影響で巨大化・多数化しているとの説をこちらの記事で検証しました。

まとめ

いかがでしたか?

地球温暖化が進んでいるとか二酸化炭素が原因であるとかいう話があふれる中、それに異を唱える説も意外とあったんですね。

これらの説も合わせてよく検討して、地球温暖化のことを冷静な視点で見ていく必要がありそうですね。

温暖化や台風、異常気象についてまとめた記事はこちらからご覧いただくことが出来ます。あわせて是非どうぞ。

それでは今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。

まとめ

  • 30年のスパンでは平均気温は上昇しているが、1万年のスパンではむしろ下がっていると言えます。
  • 地球温暖化の主原因は二酸化炭素ではないという説を紹介しました。
  • 地球温暖化の海面上昇で南の島が海に沈むという説は事実ではありません。

年ごとに極端に暑い夏や冷夏があるように、地球の気温も高くなったり低くなったりするものなんですね。

こうした気温の変化にいちいち惑わされないようにして行きたいですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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