2000年頃から地球温暖化ということがしきりに言われるようになってきましたね。
感覚的にも、私が子供の頃の30年前と比べると夏は極端に暑い日が多くなったような気がして温暖化は本当なんだな、なんて思うこともしばしばです。
単に夏が暑いということの他に、あなたも温暖化が我々の身近にどんな影響を与えるのか気になっているでしょう?
そこでリサーチしてみました!温暖化に寄って私達の身近でどんな事が起こっているのか?
一方で心配事だけでなく、温暖化で起きると予測されているいい影響もご紹介します。ぜひ最後までお付き合いくださいね。
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地球温暖化で心配される悪影響
地球温暖化による影響はやはり悪い事への懸念を伝える声がとても多い状況です。
ここでは地球が温暖化することで起こるのではないかと心配されている事柄のうち、特に私達の身近なことを過去のデータと比較しながら取り上げていきたいと思います。
ただし、比較できるのはデータがはっきりしている数十年ほどのことについてです。それ以上前の地球環境がどうだったのか、生物にとって適正な気温がどのくらいなのかについては別の問題ですのでご注意を。
中にはこの数十年で大きく変化をして生活に影響を与えているものもあります。データが分かるものについては添付しましたので、冷静な目で見てみましょう。
熱中症での搬送は2009年度を境に増加
熱中症患者の救急車での搬送者数は2008年度、2009年度とそれ以後を比較すると急増したと言えます。
以下は消防庁のデータをもとに作成したグラフで見てみましょう。データは各年の7月から9月までの全国での救急搬送者数です。
年度 | 搬送者数 |
2008年度 | 23,071 |
2009年度 | 12,971 |
2010年度 | 53,843 |
2011年度 | 39,489 |
2012年度 | 44,584 |
2013年度 | 54,469 |
2014年度 | 35,414 |
2015年度 | 49,916 |
2016年度 | 44,066 |
2017年度 | 46,102 |
2008年度より前のデータがありませんので確実なことは言えませんが、たまたま2008年度と2009年度の2年間が少なかったのか、この辺り境に熱中症が増加したのかは不明です。
しかし近年の熱中症への警戒感の高まりと合わせて考えても、2010年度以降で大きく減少してはいないところは注目したいところです。
記録的な豪雨の増加
日本経済新聞の報道によると、1970年代、80年台に比べて「記録的」と呼ぶことができる豪雨が3割ほど増加しています。
「記録的」な豪雨とは、1時間あたりの降水量が50ミリを越える激しい雨のことを指します。
全国のアメダス1000地点でこうした雨が記録された回数を、1976年~1985年と2007年~2016年の各10年間を比較すると次のようになります。
1976年から1985年の10年間では、年間110回から230回で平均は173.8回でした。これに対して2007年から2016年では年間169回から282回で平均は232.1回となり、33.5%の増加となります。
振り返ってみると、確かに豪雨災害が毎年のようにどこかで起きています。災害への備えはきちんとしておきたいですね。
ソメイヨシノの開花時期への影響
50年ほど前と比較すると、桜の品種であるソメイヨシノの開花時期が明確に早まってきています。
1960年代には月1日以前のソメイヨシノの開花は、神奈川の三浦半島から三重、和歌山の紀伊半島にかけての太平洋沿岸、四国、九州といった温暖な地域に限られていました。
しかし1998年から2007年まで、同じ時期の開花が関東、東海、近畿、中国の広い地域で見られるようになりました。
専門家によると、温暖化の影響で満開にならない年や桜が開花しない年が起こりうるとの予測もあります。
紅葉の時期は遅くなっている
一方で紅葉の時期はこの30年ほどで遅くなっているとのデータがあります。
栃木県の奥日光での紅葉の時期は、1980年代には10月11日から25日だったのに対して、2003年から2012年の間は10月17日から31日と1週間近く遅れています。
こうしてみると危険なことやこれまでの伝統文化に相反することばかりが起こっているような気がします。反対にいい影響ってないんでしょうか?
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温暖化による良い影響の予測もある
実は、温暖化によって起きるいい影響の予測も様々になされています。
温暖化で気温が上昇するということは植物の活動が活発になることであり、農作物がよく育つようになるという意味だと指摘する意見も多くあるのです。
具体的にどのようなことがあり得るのかを見ていきましょう。
北海道が米どころになるかも
温暖化による平均気温の上昇に伴い、北海道が米の生産の中心地域になるかもしれません。
それだけでなく日本列島が熱帯化することで、もともと熱帯の植物だった米が全国でたくさん収穫できるようになるとの予測もあります。
米自体の自給率はほぼ100%ですが、今後あの広大な北海道を中心に米がもっと育てば、日本は米の輸出大国になるかもしれませんね。
暖かい冬は過ごしやすい
冬が暖かくなると、高齢者など体が弱い人にとっては過ごしやすい環境となり寒さからくる疾病や死亡者が減少することが予測されています。
また寒い地域では心疾患など循環器系の疾病が多いとされているため、冬が暖かくなることでこうした病気に悩む人が減少するかもしれません。
また大雪が少なくなれば、雪かき中の事故など例年多発している死亡事故が減ることも考えられます。
関連して、本当に温暖化は進んでいるのか、二酸化炭素との関連はあるのか、などをこちらの記事で解説しています。
まとめ
いかがでしたか?悪者のように言われている地球温暖化にも、意外なことにいい影響があるという予測がかなりあってビックリしました!
温暖化や台風、異常気象についてまとめた記事はこちらからご覧いただくことが出来ます。あわせて是非どうぞ。
それでは今回の内容をおさらいしておきましょう。
まとめ
- 地球温暖化によって起きる身近な変化には悪いことも良いこともあります。
- 熱中症での救急搬送者数は2009年を境に急増しました。
- 記録的豪雨の数は30年前より30%程度増加しています。
- ソメイヨシノの開花時期が全国的に早くなっています。
- 紅葉の時期は1週間近く遅くなっています。
- 一方で、米の収穫が増えるという予測があります。
- 冬が暖かくなることで疾病や死亡者が減るという予測があります。
個人的には悪いことより良いことがたくさんあってほしいと願っていますが、こればかりは実際に私達自身が経験しながら対応していくしかないんですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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