気象・災害

降水確率50パーセントなら傘を持っていくべき?賢い判断の仕方

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曇りがちの天気で傘を持ち歩くのってちょっと面倒だと思いませんか?特に厄介なのが降水確率50パーセントの時の判断です。

私自身、濡れるのは嫌なくせに立ち寄ったコンビニに置き忘れて取りに戻ったり。傘の置き忘れなんて何回あったかもう覚えないぞゴルァ!(#゚Д゚)y-~~

あなたも降水確率50パーセントと聞いたら傘を持っていくべきか迷いませんか?

こんなことを考えていて気になったんです。降水確率50パーセントって実際のところどの程度雨に遭遇しやすいのかな?傘は持っていくほうが良いのかな?って。

こうした疑問の答えを探してみたらとても意外な事がわかってきました!

合わせて降水確率の意味を詳しく調べた結果もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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降水確率50パーセントのとき傘はある方がいい

天気予報で降水確率50パーセントと聞いたら、傘を持っていくのが賢い選択です。特に終日外出する時に午前中50パーセント、午後も50パーセントの場合は雨に濡れるリスクが高くなるからです。

でも50パーセントならどっちに転ぶかわからないんじゃないの?と思ったら要注意。

例えば箱に晴れマークを書いたボールと雨マークのボールを入れて2回続けて引くとしましょう。一度引いたらボールは箱に戻します。結果は次のようになりますね。

1回目 2回目 結果
晴れ 晴れ 晴れ☓晴れ
晴れ 晴れ☓雨
雨☓雨
晴れ 雨☓晴れ

4種類の組合せのうち、3種類では雨を引いています。3/4ですので75パーセントですね。つまり午前中50パーセント、午後50パーセントの時に終日外出する場合の雨のリスクは75パーセントと同じことなのです。

やはり降水確率50パーセントの時は傘を持ってくのが賢い選択と言えそうです。

では他の確率の場合を同じ様に考えてみるとどうなるか、ついでに見てみませんか?

午前午後とも40パーセント、60パーセントの場合

同じ様に午前午後ともに40パーセントと言われた場合、どこかで雨に降られる確率は64パーセントになります。これが60になると84パーセント!ビックリするほど確率が高くなってきますね。

計算の仕方を簡単に説明しておきます。数字が苦手な方は読み飛ばしていただいて問題ありません。

午前午後とも40パーセントの場合、晴れの確率は各60パーセントです。午前午後とも晴れになるのは、60(%)✕0.6=36(%)です。

あとの組合せは全て午前か午後か両方で雨が降るので、64(%)はどちらかまたは両方で雨となります。

 

最近はスマホなどで1時間ごとの降水確率を見ることができます。朝9時から夕方6時までずっと50パーセントなら、どこかで雨に降られるリスクはおよそ99.8パーセント!

何%だと「どこかで雨の確率5割」になる?

同じ様に計算すると、午前午後とも降水確率30%のときに5割はどこかで雨になると思っておけばいいでしょう。事実上の5割は何と降水確率30パーセントの時だった訳です!

晴れになるのが70%なので午前午後とも晴れの確率は、70(%)✕0.7=49(%)

残りの51%はどちらかまたは両方で雨が降ることになります。

 

ところで降水確率ってどんな意味か、どうやって計算しているのか気になりませんか?

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降水確率は過去の気象データから決定される

降水確率は同じ場所の過去の気象データから決定されます。

特定の場所、特定の時間帯の気象条件を気圧配置などから予測します。その予測を同じ場所の過去のデータと照らし合わせて、「同様の気象条件のときに1時間あたり1mm以上の雨が降った実績がどのくらいあったか」で決まります。

過去に同様の気象条件が100回あったとして、70回は1時間あたり1mm以上の雨になっていたら70パーセント、降ったことが1回も無ければ0パーセントという訳ですね。

計算上は73%とか28パーセントなどもありますが、一桁の数字は四捨五入されます。分かり易くするためですね。

さて、実はこの「1mm以上」とか「1時間あたり」といった表現が曲者なんです。さらに詳しく見ていきましょう。

「1mm以上の雨」の意味

「1mm以上の雨」とは、「その場所の中のどこでも同じ様に1mm以上の雨が降る」という意味です。言い換えると、どこにバケツを置いておいても平均して雨水が1mm溜まるということですね。

例えば私の住んでいる名古屋市で午前中の降水確率50パーセントなら、「午前中に名古屋市のあらゆるところで1時間あたり1mmの雨が降る確率50パーセント」と解釈できます。

「1時間あたり」の意味

「1時間あたり」とは文字どおり「その時間帯を平均すると1時間で◯◯mm降る」といった意味です。

「名古屋市の朝の降水確率100パーセント」という予報があるとしましょう。朝とは6時から9時までの3時間を指し、その間に合計で3mm以上の雨が100パーセントということです。

つまり6時から9時までの3時間としては100パーセントでも、7時までの1時間で3mm降ってあとの2時間は晴れている場合もあるんですね。

この章の以下は余談になります。「朝の降水確率」のことを例として取り上げましたが、「夕方」なら15時から18時、「夜遅く」なら21時から24時、「日中」は9時から16時の9時間です。

「夜」という表現は天気予報の種類により異なるのでここでは割愛します。

「夕方に100%」という予報なら「朝」と同様に考え、どこかの1時間で3mmの雨が降るかもしれないし、ダラダラと1mmの雨が続くかもしれません。

さて、天気予報が当たらないと感じることはしばしばあるんですが、続いてはその理由を考えてみませんか?

天気予報が当たらないと感じる理由

「1mm以上」と「1時間あたり」の表現を合わせて考えると、天気予報が当たらないと感じる理由が想像できます。

例えば名古屋市で朝の降水確率80パーセントと言われたら、「名古屋市の朝はどこもかしこもほぼ雨」とほとんどの人が思うでしょう。

でも実際には北区では6時から7時の間だけに土砂降りだけど南区では一滴も降らない、ということもあり得るんです。天気予報は場所も時間も雨の量も平均したものだからなんですね。

最近ではスポット天気予報で「名古屋市北区の天気」や「1時間ごとの降水確率」などの限定された情報を得ることもできますので、より正確に天気を知りたい時には活用しましょう。

この「○○mmの雨」が実際にはどの程度なのかという目安を知りたい方はこちらの記事が参考になると思います。

まとめ

いかがでしたか?普段何気なく目にしている降水確率の数字ですが、実はこんなカラクリがあったなんて驚きでした!私自身、これから降水確率50%という数字を舐めてかからないように注意したいです。

それでは今回の内容をおさらいをしておきましょう。

まとめ

  • 降水確率50パーセントの時には傘を持参するのが賢い判断と言えます。
  • 午前◯%、午後◯%という時はそれぞれの時間帯の確率です。どこかで雨が降る可能性は時間の刻みが細かいほど高まります。
  • 降水確率は過去の気象データとの照合で計算されます。
  • 「1mm以上の雨」とはその場所全体で1mm以上雨が降ることを意味します。
  • 「1時間あたり」とは特定時間帯の雨の量をを平均する言い回しです。
  • 天気予報で雨でも、その場所の中では降るところと降らないところがあり得ます。
  • 予報の時間帯の中でも降る時間と降らない時間があり得ます。

天気予報はデータの集積の上に計算された緻密なものだったんですね。これからは天気予報は当たらない、なんて馬鹿にはできないですね。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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