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読書感想文の構成はこれで決まり!中学生と高校生向けの文章術

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夏休みの宿題で最後まで残りがちなもの。そう、読書感想文です。

読書感想文って書くのが苦手な人がとても多いんですね。まず本を読まなけれないけない。原稿用紙に5枚も書かなければいけない。

結果として、原稿用紙4枚と半分くらいダラダラとあらすじばかり。「主人公は○○して、次に〇〇しました。」となり、最後の数行に「とても面白かったです。」で終わり、となりがちです。

あなたも読書感想文は苦手な人ですか?でも読書感想文を書くのにちょっとしたコツがあるなら知りたくないですか?

そんな読書感想文を書くコツとは一体?誰でもできる文章術をご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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読書感想文の基本はこれ

読書感想文を書く時には決まった順序がありますので、まずそこから入っていきましょう。順序とは次のようなものです。

  1. 感想文を書く本を選ぶ
  2. 付箋を貼りながら本を読む
  3. 感想文を書く時間を決める
  4. 原稿用紙を4箇所に区切る
  5. 時間内に一気に書き上げる

この順序に従えば、早い人で書き始めてから1時間、苦手な人や相当丁寧に書いても2時間もあれば平均的な感想文を書き上げることができます。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

本の選び方

本を選ぶコツは二つあります。それは次のようなものです。

  • 既に読んだことのある本から選ぶ
  • 自分の好きなジャンル、作家、内容から選ぶ

ある程度本を読む習慣がある人なら、読書感想文用の本を改めて選ぶ事をあえてしないで既に読んだ本から自分の気に入った物を選びましょう。

こうすることで一から新しい本を読む労力を軽くすることができます。また改めて読むことで新しい発見があったり内容の理解が深まったりして意外と新鮮な読書体験ができます。

あまり本を読んだことがない人は、とにかく自分の好きなジャンル、作家、内容から選びます。読書のための時間と労力をできるだけ少なくしましょう。

読書感想文が苦手な人は本選びから苦痛を感じている場合がとても多いのです。このようなことに無駄な時間をかけずにさっさと本を選んで読み終わってしまいましょう。

読む時には付箋を活用

本を読む時には付箋を活用します。印象に強く残った場面、かっこいいセリフ、考えさせられた箇所にとにかくベタベタと貼りながら読みましょう。

付箋を貼るだけでも良いのですが、何が心に残ったのかを一言だけ書いて貼っていくと更にベターです。読んだ瞬間の強い印象を忘れないためですね。

原稿用紙を4箇所に区切る

本を読み終わったらいきなり書き始めるのではなく、まずは原稿用紙を4箇所に区切ります。実際に原稿用紙に目印を書きましょう。

4箇所とは次のようなものです。

  • 序論(起)
  • 本論前半(承)
  • 本論後半(転)
  • 結論(結)

それぞれの分量は、序論が全体の15%、本論前半が30%、本論後半が40%、結論が15%です。これは絶対守る数字ではなく、多少はみ出したり少なくても構いません。

400字詰め原稿用紙5枚なら、序論が最初の15行、本論前半が続く30行、後半が40行、結論が最後の15行となります。

それぞれの役割は次のとおりです。

  • 序論・・・書き出し。読んだ本の印象を簡単に述べる。
  • 本論前半・・・序論で書いた印象の理由や根拠を述べる。付箋を貼ったところを見返して、本の箇所を引用する。
  • 本論後半・・・前半の内容を踏まえて更に発展していく。
  • 結論・・・序論で書いた内容を、違う言葉を使って再び書く

このようにして書くことでメリハリの効いた、説得力のある文章を作ることができます。

 時間を決めて一気に書き上げる

本を読み終わったら印象が明瞭に残っている間に時間を決めて一気に書き上げましょう。読了後にすぐに取り掛かり、遅くともその日のうちには書き終えてしまいましょう。

書くのが得意なら1時間、苦手な人や丁寧に書こうと思う人は2時間と決め、その時間内に書くようにします。

読書感想文が嫌な理由は、いつまでも書き終わらずにダラダラと時間が過ぎてしまうからです。パッと取り掛かってサッと書き終わると気持ちもスッキリしてストレスを感じませんよ。

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実際にはこのようになる

この方法で文章を書くと次のようになります。実際に2000字の感想文を書くと長くなるので、ここでは簡略化した文章を掲載します。

(序論)「項羽と劉邦」を読んで感じたことは、中国の王朝が交代するドラマのダイナミックさです(本の感想)。歴史が動く時にはいろんな人の思いが複雑に交わって、小さな力がお互いに作用しながら少しずつ大きな流れになっていきます。それがやがて全ての人々を飲み込む激流となり、王朝交代という巨大な転換点を生むのだろうと感じました。

 

(本論前半)この本の主人公は二人いるんだと思います。一人は漢王朝の高祖となった劉邦。もう一人は劉邦に敗れたライバルの項羽です。この二人大きな柱となって人々を動かしていきます(ダイナミックだと感じた理由)

劉邦は元は町の不良で、身分の高い家柄の出身ではありませんでした。でも人を引き付ける魅力でいっぱいの人物です。劉邦が立ち寄ると人気のない店も人であふれて大繁盛をしたそうです。劉邦は自分が竜の化身で、いつか大成功するといつも周りの人に言い回っていました(実際には引用しながら書く)

一方の項羽は高貴な家柄の出身です。どこか冷酷で残忍なところがあった人物ですが、気に入った部下には気前よく褒美をあげたり怒ったり泣いたりと感情豊かな人物でした。

 

(本論後半)二人の主人公を対比させたこんなエピソードが書いてあります。秦の始皇帝が巡行してきたとき、劉邦は次のように言いました。「男ならあんなふうになってみたいものだ」

対する項羽はこの様に言いました。「俺があの皇帝に取って代わるのだ」と。ここから分かるように、劉邦は見たものを素直に受け止めてひたすら感心する性格です。対する項羽はプライドが高くて自分の力を過信していたのかなと思います。

結果としては劉邦は項羽に勝って漢王朝を打ち立てました。破れた項羽は河に身を投げて亡くなってしまいました。強い者が生き残るとは限らないところに歴史の皮肉を感じました(感想を発展させる)

 

(結論)この物語のように、中国では古代から何度も王朝が交代しながら歴史を作ってきました。その中で繰り広げられる人間のドラマは躍動感のある魅力と教訓でいっぱいです(ダイナミックを言い換える)。また機会があれば、「項羽と劉邦」以外にも中国の王朝交代劇を元にした本を探して読んでみたいと思っています。

まとめ

いかがでしたか?このようにすれば誰でも読書感想文を書くことができるんですよ!またこうした文章の書き方は高校や大学入試にも応用できますので、身につけてしまえば色んな所で使えます。

もっといい文章にしたい人は、こちらの発展編の記事を読んでみてください。

小論文の書き方はこちらの記事が参考になると思います。

苦手な人は最初は戸惑うかもしれませんが、是非チャレンジしてみてくださいね。

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